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ヴィスコンティに浸る

今日は仕事をサボって?、今週末で終わる「山猫」の完全復原版を見てきました。(今日は水曜だから1,000円!)
3時間、さすがに長いです、そして最後の延々と続く舞踏会シーン、私もサリーナ公爵と「疲れ」を共有する事が出来ました。(けして悪い意味で言っているのではないですよ!)
思うに、初めて見たヴィスコンティの映画は、池袋の文芸座での「家族の肖像」と「イノセント」の2本立てだと思うのですが、いや~高校生には無理だわ、「家族の肖像」。いや、つまらなかった訳ではないのですが、判らなかったのは事実です。その後、PARCOでの連続上映や、岩波ホールでの「熊座の淡き星影」、たぶん並木座での「山猫」とかを見にいったりして、結構ヴィスコンティに嵌っていた訳ですが、その後はとんとご無沙汰(実際にあまり上映されていなかったらしい)、まあ、十何年ぶりかのヴィスコンティだった訳です。
取り敢えずの感想はですね、あ~乾燥しているなあ、ということ。いや、洒落じゃなく、シチリアの空気が乾燥していて、土ぼこりが凄いという、この空気の感じ。これ、全然印象に残っていなかったのでちょっと驚き。また、非常にお話の説明が丁寧で、勘の悪い私にもしっかり判る映画だった、という事が判明して、これも「家族の肖像」と格闘した記憶を持つ身としては、かなり意外でした。やはり「ネオリアリズモ」からスタートした人だからかでしょうか、あるいは、こちらが成長?したからでしょうか。 印象がベルトルッチと混ざっていたりして
映画からは取り敢えず膨大なモノを受け取ってきたと思いますので、しばらくお風呂や寝入りばなにあれこれ反芻して楽しめそうです。

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