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公団の空が広かったころ

京王線の千歳烏山駅そばにある公団の団地。平屋の棟割長屋形式の建物が点在する、のどかな風景の公団住宅です。が、よくよく見れば、壁はコンクリートブロック積みではないですか。いくら1950年代、まだまだ日本が貧しかった時代とはいえ、この思い切りの良い材料の使い方は、さて・・・?
実はこれ、今で言えば、デザイナーズ物件とでも言えるような建築でありまして、設計は前川國男さん(東京文化会館や紀伊国屋書店@新宿の設計者です!)、担当者として図面を引いたのは、後に、(先日紹介した)栃木県議会棟の設計者となる、若き日の大高正人さんであったとか。公団からの委託であったので、兄弟分が阿佐ヶ谷と、噂によると千葉の某所にも残っている、と言われております。
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