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震災慰霊堂に、入った。

お正月に寝正月を決め込んだバチか、なんだか無意味に忙しいプラナリアです。
で、知人が行った千葉の給水塔の写真を見て悔しくて悪態をついているのですが、
良くないですね、こういう態度。
そこで自慢することにしました。
・・・ま、悪態つくよりはまし、ということで。

お正月に家族のリクエストで江戸東京博物館に行くことになったのですが、
途中気が向いて、ちょっと寄り道して旧安田庭園を抜けて震災慰霊堂を廻って行くことにしたところ、
慰霊堂が開いていたので中に入ってみました。
震災だけでなく、戦災で犠牲になった人々も慰霊されているのは恥ずかしながら今回はじめて知りました。
(更に恥ずかしながらここがあの「陸軍被服廠跡」だったことは今・・・)
伊東忠太設計になる不思議な外観を持つ建築で、しっかり怪獣も住んでいましたが、
内部の落ち着いた雰囲気は慰霊の空間にふさわしいものである様に感じました。
で、この慰霊堂はお正月の3日間しか開堂しないそうで、偶然貴重な機会を得ることが出来た訳です。

ところで今年の1/17で阪神大震災から12年たちました。仏教的には13回忌であり、一つの節目ですが、
まだまだいろいろな問題が残っている様子、ただ、懸案だった被災マンションの建て替えは、
支援措置の打ち切りへと行政が動いた結果、駆け込み的に進展しているのだとか。
12年目のこの年に慰霊堂の内部に入り、震災、戦災の記録を見る機会を得たことは
建築家として都市や建築の問題をきちんと見据えるように、との声だったのかもしれません。
建築家が如何にして都市や建築の状況に発言できるか、じつは経済の前に全く無力であると言う現実に
静かに対峙していきたいと改めて思います。

あ、なんか自慢じゃなくなっちゃった(笑)
遅ればせの年頭の所感、っていう感じでしょうか。

がんばります。
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