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建築行脚

解体が始まるという「虚白庵(旧白井邸)」を見に行く。
といっても外観のみ。
十三間通りに面しているのだから、何度も前を通ったことがあるはずだが、
全く意識したことがなかった。
まあ、自ら愛嬌を振りまくような類の建築ではないし、
車で通過する分には気が付かなくても仕方が無いか。
色々思いはあるが、春の荒れた天気の中、静かにお別れをする。

午後は港区立高輪台小学校の見学に行く。
1935年竣工の戦前の鉄筋コンクリート造校舎を5年前に大規模改修した小学校。
歴史的建造物のオーセンティシティ、とか、そもそもの建築に対する考え方とか、
設計に関して色々思うところがあったのは事実だが、
地下なのにびっくるするほど明るくて気持ちの良い体育館など、
百聞は一見にしかず、とは正にこのことであった。
心行くまで見学させてくださった学校に感謝。

その後は近くの高輪台消防署も急遽見学。
高輪台小から塔が見えて、みんなが「見た~い」モードになってしまったのだ。
で、ものは試しに内部見学を申し出たところ、随時見学出来るんだそうだ。
素晴らしい。
職員さんのつぼを心得た解説も良かったし、ちょうど移動の時期ということで
前任と後任お二人の所長さんにご挨拶できたのも良かった。
因みにこの前任の所長さんがこの建築を東京都選定歴史的建造物にされたらしいのだが、
ご当人は「したのは石原都知事ですよ」とおどけていらっしゃいました(笑)。
とても爽やかに見学させて頂いて、こちらにも深く感謝。
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