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生活の民藝化


一昨日は今日から汐留のパナソニックミュージアムで始まる
「理想の暮らしを求めて~濱田庄司スタイル展」のオープニングに
「保存の裏番長」こと建築家のO女史に同伴頂いて出かけて来ました。

展示には最近我々が話題にしているS邸のスケッチもありましたが、
それがグラスゴーのホテルの便箋に書いてあったりするんだから
先日新宮に西村伊作詣でをしてきたO女史共々盛り上がらない訳はない。
(因みに伊作の自邸はかなりマッキントッシュな空間です)

ところで今回の展示、「生活」という意欲的な切り口のパナソニックにしては
ちょっと生活の部分が物足りないかなあ、と思ったのだけれども、
レセプションで挨拶されたお孫さんが
「最初に生活と言われたときにはプライベートなことでもあるので上手く行くか悩んだ」
と言ったお話をされたので幾分納得。

会場には濱田庄司愛用の帽子やネクタイ、スーツなども展示されていて、
濱田庄司のなかなかのお洒落さん振りがわかって楽しいのですが、
そっかぁ、人間国宝なんだから関係者としては
そういうプレゼンしちゃっていいのかを悩んでしまうのかもしれないね。


写真は現在益子参考館となっている濱田邸の「上ん台」と呼ばれる建物。

濱田はイームズからオットマンチェアを譲られているんだそうだが(展示あり)、
それがこういった空間に配置されていたと言うのははなかなか楽しい。
プラナリアは民藝はモダニズムを経た伝統の再発見だと思っているので
別段不思議な取合せとは思わないけれどもね。

焼きものもかなりの数出ているんで、そちらの愛好家の方々も是非。
なかなかいい展覧会だと思います。
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