公表された建築構想を閲覧してきた

先般の街づくり条例改正で実現したことの一つに
「調整可能段階での建築構想の公表」という仕組みがある。
プラナリアのエリアでも2件公表されているので閲覧してきました。



左が都民住宅跡の建て替えで12階建マンションの計画、
右はゴルフ練習場が4階建てのマンションになる計画。

書類には街づくり方針への配慮等を記載する欄があるのですが、



この事業者は世田谷区には街づくリの方針は無いと思っているらしく、
まったく頓珍漢なことしか書いていない。
こういうのを「ずさん」と言わずしてなんて言うのだろうか？
まー45ｍなんていう馬鹿な絶対高さ制限を決めるから
こういう街並みを全く無視した計画が平気で出されてしまうのだろう。
世田谷区も舐められたものだ。



こちらは流石に芦花公園を売りにしようと言うだけあってそれなりに読んでいる感じ。
もともと用途地域的にあまり高いのが建てられる場所ではないし。
ただ、建築基準法55条を使って高さを10ｍから12ｍに緩和しようとしているので、
周辺からは異論が出ているらしい。

この街づくり条例には色々欠陥があるのだけれども、
この建築構想の公表における説明会の周知義務は建物高さの二倍の範囲までしかない。
紛争の防止を目的とする中高層条例ならともかく、
街づくりのための条例でそんな狭い範囲を決めてどうするつもりなんだか、っていう感じ。
因みにこの2件の敷地は300ｍちょっとしか離れていません。

制度の成長を見守りたいと思います。