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「残すことの作法」はひらくこと
火曜日の夜(11/20)は某職能団体の集まりで、建築家の山中新太郎さんのお話を聞く。
「新建築」誌9月号に中山さんの(いわゆる)作品である
「旧澤村邸改修+ペリーロード公衆トイレ」が掲載されているが、
これは伊豆・下田の観光地ペリーロードの突き当りにある
築90年の旧澤村邸と言うなまこ壁の住宅を保存・再生しつつ
隣接敷地に公衆トイレを設けるというプロジェクト。
先ほど作品に(いわゆる)を付けたのは、
作品と言う言葉が山中さんのオープンエンドな指向/思考とそぐわないと感じたから。
閉じた形でやりきってしまうと「街の温度が下がる」等々、とても面白い話が聞けた。
昨日(11/15)は事業者である住友商事さんの計らいで、
「神田錦町三丁目共同建替計画」の説明を
設計者である日建設計さんから聞く機会があった。
これも某職能団体絡みで、この地には博報堂の旧本社が建っていたのだが、
これは岡田信一郎設計になる歴史的建築物であった。
それが解体される、との事態に遭遇し、プラナリアが起案して某職能団体が保存要望書を提出した、
と言う経緯が過去にあって、着工に際してわざわざこういった場を設定下さった次第。
建物は解体されてしまったが、ご覧のように部材の一部が保存されており、
現地にはレプリカながら旧博報堂の建物が復元される由。
事業者や設計者には(そして解体を施工した清水建設さんにも)
結構な面倒をかけたことになった訳だが、
残念ながら(予想はしていたが)この復元による都市計画的なメリット
(容積率の割り増し等)は得られていないそうだ。
(因みにこのエリアには地区計画はかかっておらず、総合設計制度を利用しているとのこと)
ただ、面白いのはそこからで、じゃあこの復元作業はお荷物だったかと言うと、
・地元自治体からは事業者の街づくり対する姿勢を評価され、
・複数の事業者が参画するプロジェクトのある種の求心力となり、
・そして設計者自身もこの遺物ならぬ「異物」を計画に取り組むことを前向きに楽しみ、
と言う事だったらしく。
・・・面倒をかけた、というのは案外杞憂だったかもしれない。
*インセンティブが無ければ歴史的建造物は残らない、という話は
今までそれこそ「耳にタコができるほど」聞かされてきたが、
しかしこの「合意形成に効く」というのは実はもの凄い事なのではないだろうか。
そういった意味では、規模やプロジェクトの性格は異なるものの、
オープンエンドな姿勢が街づくりに繋がっているという点で
先ほどの下田の話とも共通点があるように感じられる。
素晴らしい話を聞くことのできた1週間であった。
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