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近代日本の覇者たちが「旦那」に戻る場としての「植冶の庭」
確かに本書のタイトルは「小川治兵衛とその時代」、ではあるのだけれども。
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小川治兵衛の庭と琵琶湖疏水は切っても切れない縁があるので、
本書が田辺朔郎と疎水の話からスタートするのには、それなりの必然性はあるのだろう。
ところがいざ話が植冶や庭に近づいても、そこで語られるのは「その時代」のことばかり、といった印象なのである。
鈴木博之さんは、あるいは近代における近世を語るために、植冶をダシにしているのだろうか、
・・・とまで思えて来てしまったのだが。
鈴木先生、あとがきで「とにかく植冶の庭が好き」という偏愛を吐露されているのである。
そうか、、、そうだったのか。。。(困惑)
う~ん、となると、これは論理で美学を語って来た鈴木先生が、
自然主義的=非論理的な植冶の庭が好き、という自分の感性と折り合いをつけるための書なのだろうか。
正直、鈴木先生のご本の熱心な読者とは言えないプラナリアには、どうにもその辺が掴めない。
(相性が悪いのかも、結構途中で投げ出してます・・・汗)
ところで、「植冶」は近代的な造園業の組織造りの嚆矢と思っていたのだけれども、
鈴木先生によれば、7代目植冶の段階においては、近世と近代の中間的形態の組織集団、ということになるらしい。
そして、同じような組織形態の例として、J.コンドルの「コンデル協会」や仰木魯堂の「仰木建築事務所」が取り上げられている。
様式主義の西洋館と近代数寄屋建築という、一見相反する建築を手掛けている建築家が取り上げられているが、
私的な領域で成立する「豪邸」というジャンル、そのパトロンという面においては、共通する。
こういったコンストラクション・マネージメント+分離発注といった建築生産ステムも、
住宅と言った私的な領域で質の高い建築を創る方法論としては、もう少し追求されても良いのかもしれない。
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