第31弾・第32弾《更衣の鷹 上・下》が1/7刊行、私の元には1/8に入手
「更衣」と書いて「きさらぎ」となっている
「きさらぎ」とは調べると、陰暦2月15日の釈迦の入滅(高僧などの死)
涅槃会(ねはん)のこと。となっている
よって、「鷹」と合わせて、お鷹狩りが好きだった「家基」の死ということなのか?
作者自身の言葉でそれとなく異変が起こりそうだと、心積りはしていたものの
読み終わった今、茫然自失の状態なのだ
最後を早く読みたい衝動に駆られながら、焦る気持ちを抑えつつ2冊を読み終えた
藩政の改革の希望に燃え、一途であった磐音とその幼友達の希望も命も1日で絶っ
てしまった、豊後関前でのお家騒動
一人国を捨て、お家を捨てひっそりと健気に生きてきた磐音が、やっとその痛手から
少しずつ立ち直り、人並みの幸せを得たかのように思うのも束の間、磐音の意志に
関係なく巻き込まれて行く
あらゆる手立てと剣で戦っては来たものの、一道場主の力がおよぶものではない
世継をめぐる田沼意次の大いなる権力と野望に、とうとう排除されてしまう
「尚武館道場」はすばやい田沼の対応で、すぐさま明渡しを命ぜられてしまう
急遽、「今津屋」の助けで、あわただしく荷物を運び出し、おこんは寮へ身を置く
田沼の剣術指南の剣客と戦い、道場に戻った磐音が目にしたのは、「家基」を守る
ことができなかった、磐音の養父母佐々木玲圓夫婦の自害であった
磐音は門番として残った客食の手を借り、道場で養父母の弔いを済ませ、一人影墓
に埋葬すべく黙々と運ぶ
その頃、必死で養父母の自害を何度も頭の中で打ち消しながら、待つおこんは身ご
もったことを知る
もちろん磐音はまだ知らない
もうどーしたらいーかわかんないですよ、私は
確かに「家基」が11代将軍にはなれないのは最初から承知でした
だから、磐音達の立場が危うくなるのは、わかってはいました
やっと、やっと幸せになれたかなぁ~と思ったら、これだもの・・・
ただ、磐音とおこんは幸せになりましたとさでは、めでたし、めでたしで終わっちゃ
いますから、今まで書かれた経緯から行けば、この展開は当然と言えば当然でしよ
うか
早く第33弾が見たいです
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