茶語花香

人生は旅なり。
中国茶をはじめ、花のある暮らし、読書、旅などを中心に、日常の出来事を綴ります。

民藝100年展

2021-11-18 19:06:00 | 街散策・旅行


 
サロンオフの日に
久々美術館へ

柳宗悦没後60年記念展
民藝100年

河井寛次郎、濱田庄司という陶作家とともに、民藝運動を牽引した柳宗悦氏。膨大な著作を書き残した柳氏のことを、どうしても思想家として見てしまう。

駒場の民藝館、京都にある河井寛次郎記念館、同じ京都にある高麗美術館。みんな好きな場所。

目を養い、私に民藝の美学を教えてくれた素晴らしい場所。


帰宅後、今日は自分のために好きな紅茶を淹れました。

紙縒(こより)

スリップウェア

大津絵

丹波布

根来鉄 など


知っていそうな、忘れかけていた沢山のモノが再び蘇りました。


うかい物語

2021-03-01 22:18:00 | 街散策・旅行


東京タワーの膝下に広がる
江戸情緒あふれる空間
意匠を凝らした庭園を眺めながら
粋な食事を頬ばみます。

地方から移築された数寄屋
開店祝いで秋田の酒造から頂いたという
本物のもろみ酒槽やしぼり桶は、迫力ありました。

かつて建築史家の藤森照信氏と対談した初代社長。
藤森氏『建築家が選んだ名建築ガイド』にうかいグループの本店である烏山店のことを東京の名建築10として選んだほどでした。

店づくり、物語づくり、
箱根のガラス森美術館、河口湖オルゴール森美術館なども手掛けた。

感動マーケティング、100年経営論を提唱した初代社長の鵜飼貞男氏は2006年にすでに他界。どんな人物なのか、すごく興味湧きました。


起雲閣

2021-02-14 17:42:00 | 街散策・旅行

梅薫る好日に
熱海起雲閣を訪れました



初代オーナー内田信也が1918年建てた端正な数寄屋をまず訪れ
大正ガラスのゆがみを愉しみ、
ガラス越しに見える庭の景色にうっとり。

1925年、起雲閣が鉄道王根津喜一郎の手に渡り、洋館と庭が増築されました。
時代を感じさせ、
意匠を凝らした洋館を堪能。




1947年から平成11年までずっと旅館として運営してきました。かつて谷崎潤一郎をはじめ、多くの明治文豪らが執筆のため、ここで滞在され、多くの作品を世に出したらしい。

起雲閣、訪れて良かったです。





横浜美術館

2021-01-10 11:01:00 | 街散策・旅行




横浜美術館のこのアングル
眺めるたびにセーヌ河畔のオルセー美術館と重なる。



1902 青い肩かけの女
当時のピカソが貧しい暮らしの中で描く女性。物憂げな表情と沈んだ色調。

1923 肘かけ椅子の女
青年ピカソの繊細と厭世感的な気分を顕になっています。
    
1927 肘かけ椅子で眠る女
ピカソが妻のオルガと結婚して、子が生まれた時。穏やかな心境が伺える作品

1960 座る女
愛人のマリーを作り、彼女をモデルにした作品。口の造形などに見られる表現は、当時険悪な関係に陥っていた妻オルガの面影をしのばせます。

目まぐるしく作風を変化する芸術家ピカソ
幼少期の写実から晩年の奔放、
女性を描き続けてきました。

一貫した画題で一連の作品を違う視野で鑑賞できました。
良い企画展でした。


夕暮れの横浜美術館