小さな橋を渡れば、自然に恵まれた茶室棟。
三年前、両親とここを通りかかったとき、ピンク色がひらひらと舞い降りる頃だった。珍しいことに、ここには三年も前から執着があった(笑)
今日は、見違えるほどの眩しい緑に囲まれ、ここで一服の茶を頂きに腰をかけた。赤漆のテーブルに、濃いみどりに染まった。
七月の茶室限定和菓子は、夏に取れたての山椒を練り込んだ葛に粒餡をいれた笹巻き。
Kさんは、先に「美味しい」と声を上げた。
促されるかのように、ルハンさんと私は、笹の葉を広げ、一口を頂いた。
山椒が効いた~。
口じゅうに涼しげが広がり、頬っぺたが落ちるほど美味しかった。山椒がこんなにも葛に合うとは、山椒の知られざる一面を知った。
できることなら、ここの笹巻きを持ち帰りたい。
できることなら、月一回ここに行きたい。京の自然の移り変わりを楽しみながら、四季折々の旬の和菓子を味わいたい^^
哲学の径 叶匠壽庵 京都茶室棟
京都府京都市左京区若王子2丁目1番地
075-751-1077