茶語花香

人生は旅なり。
中国茶をはじめ、花のある暮らし、読書、旅などを中心に、日常の出来事を綴ります。

春節聯歓会2015の御礼

2015-02-21 14:10:23 | お知らせ

旧正月の大晦日と元旦に、春節を祝う会を開きました。


旧正月といえば、チャイナレッドが頭から離れません。今年の赤は、赤いさくら模様の飲杯に一役を担わせてみました。昨年猫空で直接茶師さんから譲って頂いた有機木柵鉄観音を淹れ、トップバッターとして登場させました。


四つの茶目は、冬の会ということで、発酵や焙煎の高いものから選びました。新入りの茶器もあり、お茶との味覚的相性、視覚的相性を試行錯誤しながらの過程が自分の記憶に残りました。


茶菓子にも赤と白を取り入れてみました。お客さんの差し入れで頂いたミニサイズの赤富士は、席を一層にぎやかに彩りました。

ひな祭りが近づくということもあって、今回の隠しテーマは、ひな祭りのつもりでした。こちらは作戦失敗ですかね~(笑)どなたも気がつきませんでしたか。


また当日の茶淹れに、自分の課題を改めて認識しました。

中国語に、喜気洋洋(xi3 qi4 yang2 yang2 )と言う喜びの気が溢れる意味の言葉があります。そんな旧正月を皆さまと過ごすことができました。旧正月の喜気に載せて、今日から頑張りましょう。皆さま、ありがとうございました。

〈茶譜〉
有機木柵鉄観音(2013年10月 台湾 采耕製茶所 張水柳茶師)
東方美人(2014年 台湾 古氏寳記)
蜜蘭香(2011年 広東 烏東山)
名のない老茶(台湾 ?年)

〈料理〉湯年カオ 春巻 湯圓
〈茶菓子〉 十火の米菓子(和三盆味、苺味、海苔うめ味)
茶梅(自家製)
甘味胡桃

遊びに来てくださった素敵な荷花さん が記事を書いてくださいました。

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春節聯歓会2015のお知らせ

2015-02-12 19:57:46 | お知らせ

久々にブログで茶会の募集をすることになりました。
今回は、お腹いっぱいになる正月グルメの年カオを召し上がって頂くことに決定しました(年カオでいいのかなと思いながら)。後はお茶を飲みながら、旧正月の思い出を語り合い、中国茶でも中国文化でも歓談しながら、みんなで旧正月の花を咲かせよ

日時 2月18日(水) 開催決定!
2月19日(木) 満席!謝謝!
両日とも12:00-14:30
場所 市川市南行徳(詳細は別途お知らせ)
会費 2500円

当日、皆さまにお会いするのを心よりお待ちしております。

youyiyouyi@hotmail.com

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釉の妙-二つの色

2015-02-08 16:33:34 | 茶器

この日なにげなく見て回っていたら、窯元の方が親切に話しかけてきた。
とりあえず話しを聞くことにした。
。。。

同じ釉が施され、そして同じ1300度で焼かれた、二つのお椀。
つまり、炎の性質や釉の含有物質がまったく同じなのに、予期しない釉相を見せる。
ここまではなんとなく、聞いた事はある。

されど、人間の手の施しのほか、後は自然の神様が与えた不思議な力にゆだねる事は、耳新しかった。
銅の成分が入っている釉、焼かれて冷却したあと、
今の季節のような乾燥した冷たい空気に触れると、ルビーのような赤(辰砂色)があらわれる。
冬ならではの贈り物。

そして、雨や湿気がもっとも多い時期に、
北宋の均窯(注1)の青藍色が再現する。
梅雨ならではの贈り物。

焼き物の世界を突き詰めていくと、当たり前の常識かもしれないけれど、
素人の私には、そのとき聞き入った。

お茶に触れることの中にも、時にはこのような思わぬ発見に出会う。
茶の世界に触れていなかったら、気には留めない小さな、どうでもいい発見が多い。
それに茶と直接な結びつきもない。

偶然の発見が、いつも思いもよらないところにやどる。

気ままに、そしてゆっくりと一つ一つの出会いを愉しむ、とその日に思った。

<注1>中国の陶磁の一つ。乳青色の釉(うわぐすり)をかけた青磁で、紅紫色の斑文(はんもん)を加えたものもある。宋・元代に河南省鈞州はじめ華北各地で作られ、明・清代には華南で模倣された。

様々な釉の技法を得意とする窯元
有田焼の真右エ門窯

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作者と行くテーブルコーディネート2015

2015-02-05 13:25:03 | 展示会・イベント
広いテーブルウェアフェスティバル、今年もコーディネート部門の作品を中心に、観てきた。
モダンな作品が相変わらず多く、それはそれでどれもこれも素晴らしかった。
目が肥えてきたせいか(笑)、後日になっても記憶に残ったのは、
案外ちょっとしたユニークな工夫だった。

ヘチマスポンジを花器に見立てたセッティング。
その明るいカジュアル感とちょっとした遊び心が印象に残った。


「The jazz!」というタイトルのテーブル。目に止まったのは、手前のBud!のレコードではなく、
テーブル右奥に、マカロンを乗せた古いレコードだった。アイディアが素晴らしい。


「二人のバレンタインデー」の特集部門では、赤のバラやハート、ブラックのワインボトルとダーク色のチョコが飛び交う色調は、やはり圧倒的に多かった。
そんな中、落ち着いた和の代表抹茶色とチョコレート色のハーモニーが清々しかった。作者は、中国茶界でおなじみの外山ますみさん。タイトルは、「あえて和風に」。


このようなシノワズリのコーディネートを目にするとき、時々強くアンデンティティーを思い起こすことがある。
室礼は七言絶句の屏風を立てた。静かに水に浮かべた菊、月見団子にススキ。
しつらえが多いのかなとも思うけれど、この日中折衷の感じは、やはりしっくりくるものがある。

作品と合わせ、作品の横に立てられたコンセプトを読み込む。
「吟行の宴」には、行ってみたい。
俳句も五七五もちゃんと分かっているわけではないけれど、
NHKの俳句番組は時々観ている。
言葉になぞらえる和の心に興味深い。

「若手漆職人に送るエール」なんてかっこよすぎる。
そこに書かれた料理の味わいも想像してみた。
「信州サーモンと長いものゆずこしょう和え、イチジクのワイン煮、柿の白和え。。。」
どれも美味しそうではないか。

数々の料理を載せた写真。
器選びにセンスのある方は、お料理が上手の方も多い。
漆職人の作品にほれ込んで、セッティングや料理まで丹念に考える作者の真剣さ。
心に残る作品背景だった。

イワシのマリネ、モッツアレラチーズのオイル漬け、魚貝のカクテルサラダ、なると金時と紫芋のゆず煮、和牛ステーキ。。。
今年の自分は、料理のメニューばかり目が行ってしまう。
それから、ようやく小鳥とサンキライをモチーフしたテーブルクロスに目をつけた。
そして奥のサイドテーブルに、同じような小鳥のオブジェを発見した。

そして、今年もこの方の作品を見てきた。中国茶界でおなじみの鈴木香代さんの作品。
彼女の設定は、いつも仙人がいそうな場所ばかり(笑)。
その数々のインスピレーションは、いつ何処から降りかかったのかなと感心した。
正解は、ご本人に尋ねたい。
今年は、なんといっても濃淡渇潤な筆使いで描いた老木の藤はお見事。
強い生命力を感じ、人生を全う老人のような包容力と優しさもあった。

この風景を目にした瞬間、なぜか台北の歴史的茶館 紫藤盧を連想した。
何時間も藤棚の見える窓辺の席に腰を掛け、
庭を眺めながら、くつろいでいた時のことをふと思い出した。
素晴らしい作品、今年もありがとうございました。

この記事を書き、一年前に書いた同じテーマの記事を読み直した。
時々振り返り、その時自分の心境に立ち会うことも面白い。
そして、ちょっと変化した自分も、
ブログを書いているから気がつく。

作者といくティータイム2014

台湾旅行2014年ー紫藤盧

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