再び楊さんの素水茶居に訪れた日、雲南の「烤茶」を振る舞って頂きました。
北京烤鸭(北京ダック)で使われる烤(kao3)とは、あぶる、ローストという意味になります。
現地で手に入れた土物の「土罐(guan4)」をまずお湯で温め、湯を捨てます。
現地の人は、薪で温めるそうです。
空の土罐を1250度の電陶炉に載せます。煙りが立ち昇るまでしっかり温めました。
土罐のボディは熱くなりましたが、取っ手は熱くならないように作られています。
土罐に昨年のプーアル毛茶(荒茶)を入れ、20-30回縦に振ります。
炉の温度を150度に落とし、土罐に湯を注ぎます。
不思議な現象が起こりました。
熱くなった土罐の中、ぷくぷくと泡が噴き出すように上がってきました。
泡が落ち着くのを待ち、飲杯に出来上がった烤茶を分け合います。洗茶はしなかったです。
想像した焙煎香よりも、はるかな香ばしい香りと味わいでした。。