新緑がほしい、春らしいお花を見たい。
迎春茶会の今日は、その思いでしつらえてみました。
昨年結婚しました従姉妹の結婚式で、義理のお母様が来客の一人一人にプレゼントしてくださった、桜をモチーフしたお手製の粘土の置物は、茶会で一役を果たしました。
毎回、季節に合わせ薬膳のお茶やお食事を、少し取り入れたいと思います。今回は、準備期間が短かったので、迎賓茶(ウェルカムティー)一品のみ、薬膳的に考案しました。
氷山雪菊と山査子の冷茶。
本格的な春が訪れるまで、まだまだ体を温めておいた方がいいので、温補効果の氷山雪菊の再登場です。
氷山雪菊とブレントしましたのは、山査子です。
東洋医学の五味理論では、春に向け、酸味のある食物を取りはじめるといいとされています。山査子を取り入れました。
中国語に、「開胃kai1 wei4」という言葉があります。食欲をそそるという意味です。サンザシの「開胃」効果は、昔から注目され、食前に頂くと良いとされています。
午前中の茶会は、軽食をつけるように私なりに配慮してみました。今回の軽食は、干し椎茸をふんだんに使った台湾腸詰入りの炊込み御飯です。間取りがオープンキッチンになっている我が家では、御飯が炊き上がる頃、炊込み御飯の香ばしい香りが茶席のダイニングに漂ってきました。
茶会の最中で、お茶本来の香りも楽しみたいというのに、炊込み御飯の香りが邪魔でした(汗)。
茶会の前日に、用で恵比寿に行きました。帰りに、広尾にある龍屋という和菓子屋で、春らしいさわらぎを目にしました。
餡は、インゲン豆と抹茶と柚子、三種類のミックスペーストでした。甘い口当たりですけれど、ゆずの風味が効いていて、新鮮感のある甘さでした。岩茶の大紅袍と合います。
茶会の最後に飾ったのは、宇治抹茶の老舗、丸久小山園の宇治抹茶をたっぷり使った、京風バウムクーヘンと九曲紅梅でした。
今日ご参加された皆さん、どうもありがとうございました。
また、春の新茶会でお会いしましょう。
<茶譜>
氷山雪菊と山査子の冷茶
烏東単そう杏仁香(広東省 2012年)
東方美人(台湾 蘭亭さんの蘭亭美人)
大紅袍(福建省 2012年)
九曲紅梅(浙江省 2011年)
<軽食>
台湾腸詰入り炊込みご飯
<茶請け>
さわらぎ(広尾 龍屋)
GODIVAビターチョコ
ナッツの合わせ
<デザート>
宇治抹茶ばぁむくうへん(京寿楽庵)
にほんブログ村