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広東省に陳皮の故郷と言われる街がある。
新会という。
昨年十月、収穫の時期に合わせ、新会へ行ってみた。
樹にたわわについているのは、まだ青い果実。
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日干しで広がる陳皮。不思議な光景。
一回目の収穫は、青い果実のとき。
翌月の十一月、赤い実になれば二回目の収穫を迎える。
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実をむき出し、宮廷プーアルを詰め込み、柑普茶の製造中。
このアイディアは、柑橘に茶を詰める原点のように思う。
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店先にたくさんの陳皮が販売されている。
値段の違いは、年数と産地による。
漢方薬として、古ければ陳皮の薬効が強くなる。
そして、同じ新会でも、どこの村の陳皮がいいかはあるみたい。
同じ鳳凰山の単そうでも、烏崬村の単そうが一番人気のと一緒。
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陳皮の時価は、お茶のように近年うなぎ上りに上がったらしい。
裕福になった村に立派な門が立っている。