思いのほか、見どころ沢山の兵馬俑展。
青銅器といえば、重量感のある鼎などをイメージしましたが、
戦国秦代に作られたという鳳鳥衔環が精緻で複雑な造形の青銅薫形器。
手のひらに乗るぐらい小さな八獣带盖小鼎もなかなかの逸品。
餅の形状を鋳された黄金から
漢語の千金の語源は富裕階層を指し、十金は中産階級をさすとはじめて知りました。
漢の劉邦は秦王を降伏させ、都の長安城を築きました。後漢の穀物倉に、鉛の釉薬で発色した緑釉や鉄分の釉薬で発色した褐釉がすでにありました。鮮やかな釉色に驚きました。
漢七代 武帝の時代には西方との交流も活発に、憧れた大宛の汗血馬を想い作った鎏金青铜馬。つい先日行った出光美術館の陶磁の東西交流の展示で汗血馬への憧れにも触れたから繋がりました。
玉䐁とは死者の手に握らせる玉握(ぎょくあく)
子を沢山作る豚にちなんで死後の再生を願う古の人。
秦代前後の時代にも俑を埋蔵する慣わしはありましたが、なぜか秦代だけのものは人間の等身大。不思議な古代文化を濃厚に触れた日でした。
上野の銀杏の樹、見頃を迎えていました。