茶語花香

人生は旅なり。
中国茶をはじめ、花のある暮らし、読書、旅などを中心に、日常の出来事を綴ります。

方所にて

2017-08-27 12:20:07 | 日常

台風が近づいているというのに、
娘と二人でタクシーに乗り込んで鼎泰豊へ。
脳みそが無性に小籠包を食べたいと言っているからだ。

胃袋を満たしてから、上のフロアの方所へ。
ここは、広州一番気に入りの書店である。
誠品書店や蔦屋のような本屋だ。

本を読まなくなった娘も、
今日はある本に釘つく。
輸入本のため値段がはる。
買ってあげるよと声をかけても、
いい、ここで読むとなぜか遠慮する。

しばらく自分が欲しい本を探しに戻ってきてみたら、
さすが疲れたのか、
若者がコンビニの前に座り込むように、
本屋の一角で立ち読みではなく、
座り込んでまだその本を読んでいた。

再び買ってあげるよと声を掛けたら、
今度本を閉じて帰ろうと言い出した。

帰りのタクシーの中で、何度も振り向いて方所への行き方を確認していたようだ。
今度自転車を乗って一人でくるって。

最近、ますます口を利かなくなり、
会話すれば衝突になることも多く…
難しいお年頃。
些細な出来事に、今日ママはすごく嬉しかったよ。

小学生の時、よく本を読んでいたね。
しかも、感心するほどものすごいスピードで。
中学生になってから、段々本離れになってしまった。

今年の夏休みに、宿題の読書感想文のための読書はきつかったと言っていたよね。

読書は、自転車操業と一緒。
漕ぎ出しはきついけれど、リズムができるようになるとすごく楽で、次から次へと読みこなせるよ。

読書は、人に想像力を与える。
共感を覚え、心の海を静かにできる。
今持っている疑問の手探りになる。
活字が絵や映像に変わる瞬間、
頭が冴えてくる。
それに本を書いた人と出会えなくても、
本を通してその人の思想と出会える。

いい事尽くしの読書だ。

いつか本に対する気持ちが
私と共感できるといいなー。
読書するかいやかは、正直全く問題ではない。
それより、今親子にある問題は反抗期だけの事であってほしい。
もちろん、今日ここに書いた事、今の娘に話しても仕方ない。
静かに見守り
何年後、今の時期をよく乗り越えられたと思えるようになるといいけど…


次読みたい沢山の中の一冊。