台風が近づいているというのに、
娘と二人でタクシーに乗り込んで鼎泰豊へ。
脳みそが無性に小籠包を食べたいと言っているからだ。
胃袋を満たしてから、上のフロアの方所へ。
ここは、広州一番気に入りの書店である。
誠品書店や蔦屋のような本屋だ。
本を読まなくなった娘も、
今日はある本に釘つく。
輸入本のため値段がはる。
買ってあげるよと声をかけても、
いい、ここで読むとなぜか遠慮する。
しばらく自分が欲しい本を探しに戻ってきてみたら、
さすが疲れたのか、
若者がコンビニの前に座り込むように、
本屋の一角で立ち読みではなく、
座り込んでまだその本を読んでいた。
再び買ってあげるよと声を掛けたら、
今度本を閉じて帰ろうと言い出した。
帰りのタクシーの中で、何度も振り向いて方所への行き方を確認していたようだ。
今度自転車を乗って一人でくるって。
最近、ますます口を利かなくなり、
会話すれば衝突になることも多く…
難しいお年頃。
些細な出来事に、今日ママはすごく嬉しかったよ。
小学生の時、よく本を読んでいたね。
しかも、感心するほどものすごいスピードで。
中学生になってから、段々本離れになってしまった。
今年の夏休みに、宿題の読書感想文のための読書はきつかったと言っていたよね。
読書は、自転車操業と一緒。
漕ぎ出しはきついけれど、リズムができるようになるとすごく楽で、次から次へと読みこなせるよ。
読書は、人に想像力を与える。
共感を覚え、心の海を静かにできる。
今持っている疑問の手探りになる。
活字が絵や映像に変わる瞬間、
頭が冴えてくる。
それに本を書いた人と出会えなくても、
本を通してその人の思想と出会える。
いい事尽くしの読書だ。
いつか本に対する気持ちが
私と共感できるといいなー。
読書するかいやかは、正直全く問題ではない。
それより、今親子にある問題は反抗期だけの事であってほしい。
もちろん、今日ここに書いた事、今の娘に話しても仕方ない。
静かに見守り
何年後、今の時期をよく乗り越えられたと思えるようになるといいけど…
次読みたい沢山の中の一冊。