<オープンニング>
曇りの昼下がり
開放したテラスで
鳳凰山麓の住民の山蜜草茶を味わう
ほのかな優しい甘さが広がる
<第一部>
雰囲気が漂う 茶人 小曼さんと乃月さん
佇まいが美しい
横並びにして 湯を沸かし 器を清め
二人の阿吽の呼吸を感じるかのように
全てが静けさのなかに進んでいく
程よい距離から眺める二人の動き、
まさに鑑賞という言葉がピッタリです
見える 昇りあがる湯気
開けた窓の外 走り去る総武線の黄色車両
聞こえる レトロな木製窓枠が風にゆられて立てた音
茶人の「行雲流水xing2 yun2 liu2 shui3」(空をゆく雲や流れゆく水)のような動きに伴奏したかのように
三回焙煎した鴨屎香鳳凰単そう
小曼さんの淹れたものを頂きました
焙煎香が高く 二煎目から芳醇な香りを放つ
変化に富む四煎を頂き 五感を目覚めました
<休憩>
再びテラスに戻り、宋種単そうの冷茶を頂きながら
そびえ立つスカイツリーがよく見える
<第二部>
現代のものよりも小ぶりで高さのあるアンティーク潮州茶盤を
第二部で小曼さんも乃月さんも使っていた。
去年二人が潮州に訪れた時 手に入れた年代物だそうです
小卓で乃月さんを囲み、話しに花が咲きました。
細長い首のした水指は 酒器を思わせた
茶海代わりに使っていることも そこに溜めていく単そう紅茶の一煎目と二煎目も
最後の最後まで気になっていました
垢抜けた一本小さなお手拭き 洗練された茶請け
お二人の茶道具や小道具に惚れ 茶淹れに惚れ
茶旅遍路の話しに惚れた昼下がりでした。
ルーサイトギャラリー
小曼さん、乃月さん、麗香茶課スタッフの皆さま、ご一緒の皆さま、
素敵なひと時、ありがとうございました。