広州とあるお茶屋さんの店員が
私にこう言ったことがあります。
うちの店を訪れる日本の方は、
誰しもメモを取ります。
言われてみれば確かにメモ取ることは
日本人のとっても良い習慣の気がします。
記憶力が劣ってきましたし、
真面目にメモを取ろうと。
茶友から頂いた二つの六安瓜片について、
事前にプライスを知っていました。
飲み比べることにしました。
A 1000元/斤(2017年)
B 2000元/斤(2016年)
私には、価格ほど品質の差が感じなかった結論に至りました。
プライスを先に知ってしまった時、
先入観が働きがちで、
誤った評茶に陥るわけなんです。
大学の評茶レッスンを思い出します。
評茶は言葉で綴るだけではなく、
的確な市場プライスをつけるようにと、
先生の言葉を思い出しました。
毎回課題が出されました。
最初、毎回つけたお値段が先生の教えた正解より大体何割も高かったけれど、
最後の数回は、段々正解に近づけました。
市場の相場をまず知り、
それから目の前にあるお茶の品質と付けられたプライスの釣り合いを判断するトレーニングが必要です。
高いお茶ばかり狙うのがそろそろやめたい。
「お買物上手」の客になりたいですね。