茶語花香

人生は旅なり。
中国茶をはじめ、花のある暮らし、読書、旅などを中心に、日常の出来事を綴ります。

画鬼暁斎と弟子コンドル展

2015-08-22 12:46:21 | 展示会・イベント

三菱一号館美術館で開催中の暁斎&コンドル展に行ってきた。

大胆な構図と卓越された暁斎の画技に驚くばかり。

枯れ木に泊まる二羽の鴉。威喝してきそうで少し恐ろしく感じた。

ぶら下がる猿やうずくまる猿は、どれも微笑ましかった。

蜥蜴を捕る勇ましい兎に、目新しい一面を覚えた。

鯉が水を切る瞬間の波紋と鯉の鱗の描写は、実にお見事だ。

浮世絵や妖怪のイメージが強かった暁斎の動物画に魅了された。
きっと自然界の動物に格別の思い入れを抱え、念入りの観察をされていた様子が目に浮かぶ。

本展に興味をもつもう一つの理由は、イギリス建築家ジョサイア・コンドル氏にある。復元されたこの三菱第一号館をはじめ、旧岩崎邸、旧古河庭園に訪れたとき、何度もでてきた名。前からコンドルのことに興味を抱いていた。

暁斎に従師し日本画を学んだコンドルは、多岐にわたって日本文化をこよなく愛したことが本展で感じ取れた。

近代日本における西洋建築の発展に多いに貢献したコンドルとその日本画の師暁斎の交流。
ぼんやりしていた明治という時代の輪郭に、一枚のパズルをはめた。

薄暗くなった三菱第一号館美術館の中庭は、夕暮れにとても似合う。
辺りのレストラン、杯を交わす人々で賑わっていた。
私も友人とともに仲間入りへ。


暁斎・惺惺狂斎画帖

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彩るベトナムフレンチXuanスアン

2015-08-11 17:11:53 | 街散策・旅行

写真には写らなかったここの野菜サラダ。
頂いてからサラダへの印象を覆した。
瑞々しさが違う。異国情調の滋味がした。

彩る焼き野菜。そのソースの味は、今でも忘れられない。
自宅で再現したいほど気に入って、
舌で配合を確かめようと試みた。
ベトナムの伝統魚醤(ヌクマム)が入っているのは確かだけど、
ほかで頂いたヌクマムとは何か違うように思えてやまなかった。

魚醤(ヌクマム)にも、一番搾り、二番絞りがある。その話しを聞かされ、初めて腑に落ちた。

茶の世界のように、どの世界も突き詰めていけば、上には上の味があると改めて感じた。

畑の隣同士だったソーメンかぼちゃとズッキーニ。互いに気が合ったらしく、自然に結ばれ生まれてきたあいの子。
その話しをする店のマダムは、実に楽しくて魅力的な方。

話しが弾み、マダムは私物の蓮茶を出してくださった。
蓮茶でも、雄蕊だけ使った最高級な蓮茶を頂いた。
飲み比べてみると、一般的な蓮茶とはあんまりにも味が違うのでびっくりした。
ごちそう様!

まだ行ったことのないベトナムに、すっかり思いを馳せた。

色んな方にそれぞれ歩む道の経緯をお伺いすることは好きなんだ。
今回の旅で、何人かにお尋ねすることができた。
聞き損なったのも何人かいらっしゃる。
一人一人とのお付き合いは、まだほんの始まりだったのかもしれない。
ありがとうございました。

京都・北白川 ベトナムフレンチ XUAN|スアン
京都市左京区北白川久保田町56-1
TEL/075-741-6657


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