茶語花香

人生は旅なり。
中国茶をはじめ、花のある暮らし、読書、旅などを中心に、日常の出来事を綴ります。

若さを保つ老茶

2021-09-16 23:06:00 | 中国茶・世界のお茶




段ボール開封と片付けの毎日がまだ続きます。

今晩はとりあえず一休憩。ゆっくり一服淹れたい。昨年、経堂で幕を下ろした中国茶専門店茶泉、最後のイベントに参加した際、一九七九年の青心大冇を頂きました。

溢れ出る薬香とばかり想像していたけれど、まさか台湾ウーロン特有な花香がまだ健在していた、びっくりです!
ほんとに一九七九の青心大冇なのかな。
それとも、若く見られる人のように、若々しさを保つ老茶だったのかもしれません。





梨山蜜香

2021-08-17 13:57:00 | 中国茶・世界のお茶



滑り落ちていく際、壁にほんの少し渋みのような引っ掛かりがありましたが、
それでも茶韻が圧倒的なものでした。

たとえ失敗してもいいから、大胆に合点がいくようなベストコンディションを見出すようにギリギリまで挑戦しなくてはなりません。

李曙韻氏のその言葉を思い出しました。

穏便な一杯よりも、個性を出せるように、すそ分けて頂いた梨山蜜香を大切に淹れてます。





天目湖白茶

2021-07-20 21:27:00 | 中国茶・世界のお茶


天目湖は、中国江蘇省にある美しい湖らしい。

湖に囲まれた山々に茶畑が広がっているのかな、と少し気になり、想像を膨らませていました。

午後の気温が上がってきました。
冷蔵庫から取り出し、淹れました。
茶葉が肌白いので、白茶と呼ばれたのです。製茶の工程からみて、安吉白茶と同じ、りっきとした緑茶になります。
風味も繊細でいて安吉白茶に似ています。心地良い感じが心に刻まれます。
器の中で優雅に広がる茶葉も、
柔らかい茶殻の葉脈も、
眺めているだけで癒されます。






六堡茶

2021-07-19 15:43:00 | 中国茶・世界のお茶


枯葉のようでただの枯葉ではありません。
広西省梧州六堡茶。

旅先で飲み比べた中、
こちらが断トツに美味しかったのを記憶してます。

黒麹菌を効かせたのか、
体に湿気の溜まる梅雨の間、
六堡茶の薬味が欲しくなります。
胃の調子を整え私の体をいたわってくれる不思議な存在。

全国各地、ようやく梅雨を明け、
これからは真夏とオリンピックですね。






九龍窠肉桂2020

2021-03-09 19:16:00 | 中国茶・世界のお茶



夕方にチャットで仕事のやり取りをしていました。

待っていたメッセージが入った瞬間、
即座沸きたてのお湯を置き、
スマホを確認しました。

素早く返事をした後
お湯の入った煮水器をまた手に取ります。

ほんの数秒か十数秒そこら辺の差でしたのに
今日はなんとそれまでになかった理想な味が入りました!

口に入った瞬間、ミルキーな乳香が初めて現れた。
瞬く間に華やかな花のような香りに変わり、感動しました。
そして、数秒後、喉を通して腑に落ちた瞬間、岩茶らしいミネラル豊富な岩骨花香を確実感じました。

三寒四温の早春に
岩茶の良い締めくくり
ができた気がいたします。

茶淹れってやはり奥深いです。