茶語花香

人生は旅なり。
中国茶をはじめ、花のある暮らし、読書、旅などを中心に、日常の出来事を綴ります。

大陸龍井と台湾龍井

2014-05-04 20:00:16 | 中国茶・世界のお茶

写真 西湖龍井

西湖龍井を頂いた幾日前、台湾龍井の新茶を頂く機会がありました。

1948年、蒋介石(しょうかいせき)が軍隊を率いて、中国大陸から台湾に、たくさんの人々が移り住みました。人々とともに、海を渡ったのは、杭州の龍井です。

台湾の地でも故里の味を味わいたい思いです。

台湾龍井は、台北近くの三峡地区で栽培されています。長い年月が経て、台湾龍井は、台湾の土に馴染み、大陸龍井の群体種や龍井43号等とは、違い品種となります。一般的に、青心柑仔もしくは黄柑種のいずれになります。

見た目は、台湾龍井の方が、もっとくすんだ濃い緑になり、気候の違いで、長さも5-6センチほどあります。


豆香の大陸龍井に対し、台湾龍井の味わいは、一種の花香、軽やかな果香…表現するのに、言葉に悩みます。美味しく頂けるお味です^_^

大陸龍井と台湾龍井の新茶に、共通しているのは、産毛の厚みというところです。初めて見る人なら、綿と思ってしまう可能性が、なくもないかもしれません。

そして、茶杯の中、水の張力で、産毛が光って見えるところも、春の風物詩です。

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