目の前にあるこの梅林に息をつき、無性に頂きたくなるお茶があります。
梅花茶。ほのか梅の香りをして、柔らかい表情の花びら。
80度の湯で淹れ、ガラス器の中で、蕾み達が互いに背中をこすりながら、ゆらゆらと舞う。なんとも可憐な風景。
初めてそれを頂いた時の感激、忘れられません。梅のエキスが、こんなに花に凝縮されるとは、思いもつきませんでした。
梅酒や梅ジュース好きな方は、きっとこの梅花茶も好きになり、中国茶の世界が更に広がりますでしょう。
なかなか情報の少ない梅花茶について、使用される梅の花について調べることができました。
こちらの白の梅ではなく
ピンクの梅でもなく
正解は、がくの部分が緑の白梅です。
(中国名:緑萼梅花)
東洋医学では、がくが緑の白梅は、薬用がもっとも優れており、「疏肝和胃」(肝臓と胃の気機を通暢させる)、「生津除煩」(体の水分を潤い、イライラを解消する)効果があるとされています。
梅花茶の主な産地は、水墨画のモデルにもなっている中国安徽省黄山です。黄山といえば、緑茶の黄山毛峰を連想します。
いつかは、梅花茶と黄山毛峰の採茶時期に合わせ、黄山を訪れてみたいのです。思いがすっかり黄山に馳せまして…
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