
広東に来て一年目、
「冬至快楽」(ハッピー冬至)と挨拶されたとき、ビックリしました。
広東人のこの冬至を祝う慣習、
非常に形式的な祭り事のようです。
家族で食卓を囲み、湯圓やら、餃子やら、節日の食べ物が食卓に用意されます。
養生目的で用意される食べ物は特にないようです。
それもそのはずです。
広州で過ごしてきた三年間
「大雪」の節目を迎える十二月十日前後、
決まって一度冷え込みます。
その後再び暖かい陽気が続きます。
今日の気温、二十八度にも上がり、
どうもこの街では陰気✴︎を全く気にする必要はなさそうです。
✴︎陰気
陰陽五行思想に基づいて、
この日陰極まればそれ以降陽に転ず。
陰気が極まる冬至の日に 早く家に帰るように。
子どもの頃、よく聞かされたこの言葉も、
おばあちゃんのお手製で、生姜をふんだんに効かした癖のある羊肉料理も、
懐かしく思い出す二〇一八年冬至。
慣習は気候に左右され、
そこに伝統がうまれます。
広州にて