浙江省寧波市の緑茶「三山玉葉」(簡体字:三山玉叶)を頂いた。
タバコケースの大きさの小箱に入って、
見た目は、四川省の竹叶青を連想する。
早春に摘まれた日付が記されている。
えむにさんのガラス蓋碗が、この頃は大活躍。
使い勝手がとにかくよい。
光の加減で、真っ上から覗いだ景色は万華鏡の中を覗いだようで心嬉しい。
緑茶を淹れるたびに、真っ先にこの子を選ぶ。この先何年も長く付き合っていきそうと、いつの間にかそう確信した。
口に逃げ込んできた三山玉葉の新芽は、思った以上に繊細で柔らかい。
思わず野菜のベビーリーブのように噛んでしまい、ほのかな甘みを味わった。
玄関先の山法師は、つい最近まで、ハナミズキとばかり勘違いしていた。今年はツン、ツンと天に向き、例年以上に無数の花と青い実がたわわになっている。
頂いた三山玉葉の味わいも、色で表現するなら、この薄緑を帯びる白の山法師の花びらに彷彿させるかな。
産地の寧波(ニンボー)といえば、元祖「湯圓(タンイゥアン)」の発祥地として有名。
長い海岸線があるため、古くから、獲れた海鮮類を生のままに「塩漬け」する慣習がある土地柄。
ちなみに、私は、「咸蟹」と呼ばれる塩漬け毛ガニが大好き。
塩分のことは気にするけれど、お酒のお伴としても、真夏に白粥のお伴としても最高。
食べたい~。