茶語花香

人生は旅なり。
中国茶をはじめ、花のある暮らし、読書、旅などを中心に、日常の出来事を綴ります。

新たなチャレンジ-『茶味的初相』の翻訳

2014-12-14 14:17:18 | 本・映画・舞台
                         
               「茶味的初相」(2012年出版 李曙韻著)

手元に届いたばかりの書籍。
台湾茶人李曙韻氏の初エッセイ。

カバーの写真は、乾燥したヘチマの断面でできている茶壺の敷物。茶汁が染み込んだ。

題の「茶味的初相cha2 wei4 de chu2 xiang4」は、
風情が漂う素敵なタイトルです。

そもそも、中国語の「茶味」とは何だと思いますか。
茶の味だと理解するのが普通ですけれど、
本書では、「茶人のなすべき素質や品格」と述べています。

そして「初相」という言葉は、
実に想像の余白を秘める表現です。

茶人が必要とする眼(かなめ)
茶席における要素
果てもなく長い茶の道のりの極意
古くからある茶道具一つ一つのもつ物語

本書の醍醐味。

お茶の専門書とは違い、エッセイとして綴られた本書は、
時には人や茶器への愛しい気持ちを、
時には示唆に富む綴りを。

淡々とした文脈は、肌で茶人の生き様を感じ取ります。
中国古典文学や日本の茶文化にも大変精通する著者
本書でたくさんの事を教わりました。

ここまできて、なぜか「日日是好日」を読んだ時の感動が蘇ります。
「茶味的初相」は、それとは異なる筆致ですけれど、
「日日是好日」以来の感動を頂きました。

実は、「日日是好日」は、初めて自分の手で中国語に訳してみたいと
脳裡をよぎった書籍です。
その後、すでに翻訳された中国語版の存在を知り、
原書と照らし合わせて読みふけていた日々がありました。

目の前の「茶味の初相」は...
「日々是好日」に匹敵するほど、
翻訳の意欲を掻きたてる一冊です。

まだ拙い自分と拙い日本語ですが、
好きな本を全書翻訳すること自体は、
自分にとっては今までない新たなチャレンジになります。

そして...
それを2015年の個人目標に掲げたいと思います。
ここまで宣言しましたら、もう後は引けませんよね(笑)

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