舞蛙堂本舗リターンズ!~スタジオMダンスアカデミーblog

ダンス(フラ・ベリーダンス他)と読書と旅行とカエル三昧の日々を綴る徒然日記。

マレフィセント鑑賞記【ネタバレ】

2014-08-02 01:14:01 | Disney (パーク、映画&テレビ)
水曜日のレディースデーに、話題の映画『マレフィセント』を観て参りました


マレフィセント(以下マレ様)といえば、ディズニー映画『眠れる森の美女』に登場する悪役です。
数々の魅力的な悪役を生み出しているディズニー作品の中でも、特に人気の高いキャラクターの一人です。
もちろん私も大好きだ。というか幼少時に買い与えられた絵本を読んだ時から、一番のお気に入りはずっとマレ様がオーロラ姫の誕生祝いの席で呪いを掛けるあのシーンです。


そもそも、何故マレ様はオーロラ姫に呪いを掛けたのか。
アニメにおける理由は「一人だけオーロラ姫の誕生パーティーに招待されなかったから」です。
ほんとアッタマ来るよね。そら呪いかけたくなっちゃうわ。

しかしマレ様は仲間はずれにされた事をクヨクヨするのではなく、単身城へ乗り込み、恐怖におののく人々に余裕の笑みをくれてやりつつ、「誕生祝い」としてどえらい呪いをお見舞いしたのです。
マジかっちょいい。彼女の生き様は私のお手本です。
たった一人アウェーの状況下におかれようとも、あくまでも誇り高く、アウェーの空気を楽しみさえするこのシーンでのマレ様の姿が、今まで何度私の心の支えになって来た事でしょうか。


ちなみに母マミちゃんも『眠れる森の美女』が好きです。
彼女がちょうど四代目くらいの頃に映画館でやっていたため、祖母にせがんで2回も上映を観に行ったそうな。
なぜならばオーロラ姫の麗しすぎるヴィジュアルが超ツボだったからだとさ。
まーあの人は私みたいに誇りがどうのとか生き様がどうのとか、めんどくさい理屈をこねくり回したりしないヴィジュアルが全ての人間よ。三つ子の魂百までよ。


ともあれ、母娘揃って(理由はだいぶ違いますが)大好きな作品を新解釈した作品とあらば、観に行かないわけにはいかんでしょう。


『マレフィセント』は眠れる森の美女とは真逆に、マレ様の側に焦点を当てた作品です。
ですから物語もマレ様の暮らす「ムーア国」から始まります。
ムーア国はマレ様のような妖精(アニメでは魔女でしたが、この作品では原作に近い「妖精」という設定)、や、不思議な生き物たちが自然と共存している豊かな国です。
争いの絶えない人間の国とは違い、誰にも支配されず、平和に暮らしています。


ムーア国の美しさにウットリしていると、やがてある巨木の上で眠る少女がクローズアップされます。
彼女こそが幼き日のマレ様。
っていうか幼いマレ様、幼女の時点で麗しすぎます。




愛くるしく利発そうな顔立ち、しかしメルヘンチックなホワホワした可愛さではなく、頭の角とか鷲っぽい翼とかはそうとう強そうです。
じっさいマレ様は幼くしてすでにムーア国でもかなり強い力を持っているようですが、本人は至って優しい心の持主で、他の妖精や精霊とも仲良しです。
それに、豊かな黒髪と艶やかに紅い唇も何とも魅惑的だわ~


そんなマレ様はある日、ムーア国にやって来た人間の少年と出会います。
彼の名はステファン。若干陰気そうながら、子供らしい無邪気さも持ち合わせており、意気投合した彼らはよく一緒に遊ぶようになりました。

やがて成長した二人は恋愛っぽい関係になってゆきます。とはいってもこれはディズニー映画ですので「真実の愛のキス」(とステファンが称するもの)くらいの非常に清らかな間柄です。

一方で、ステファンは大きくなるにつれて野心が芽生えてゆき、マレ様の元に姿を現さなくなりました。
しかし人間の汚い野心などとは無縁のマレ様は、彼の心境の変化が理解できぬまま、一途に彼の訪れを待っていました。

その頃のマレ様は既に最強の妖精へと成長を遂げており、ムーア国の守護者となっていました。
この辺りからマレ様をアンジェリーナ・ジョリー様が演じます。アンジー様のマレ様、カッコ良すぎ。っていうか「様」付け過ぎ(笑)。


ある日、ムーア国の豊かさを妬んだ人間の国王がムーア国に攻めてきます。
マレ様は仲間達とともに戦ってこれを撃退し、王にも瀕死の重傷を負わせました。

今際の床で、国王は臣下たちに「あの女(=マレ様)を倒した者に、国王の座と自分の娘を譲る」と宣言。
臣下の中にはあのステファンの姿もありました。
ステファンは単身ムーア国へ行き、マレ様と再会します。

彼の訪れを無邪気に喜び、今までの彼の不誠実を許すマレ様(※もちろん身体は許しませんよディズニー映画ですから)。
安心し切ってステファンの差し出した水筒を飲みましたが、そこにはステファンによって眠り薬が仕込まれていました。
すぐに寝てしまったマレ様を、ステファンは早速手にかけようとします。
しかし流石に殺す事は出来ず、彼女の見事な翼を切り取って、殺した証拠として国王に献上するため持ち去りました。

やがてマレ様は目を醒まし、自分の翼が無惨にもぎ取られている事に気づいて、それはそれは悲痛な叫び声を上げます。
翼を失った悲しみと、信じていた人に裏切られた悲しみに苛まれ、彼女の心痛は如何ばかりであったでしょうか


マレ様の翼をもって手柄を認められ、まんまと王座に就いたステファン。
しかしその顔から喜色は読み取れず、それどころかドップリと老け込んでいます。そりゃそうだ。一度は愛を誓った相手に酷い事したわ、殺したと言ったのもホントは嘘だわ、どれをとっても最悪な王座のつき方なんですから。


その頃、マレ様はカラスのディアヴァルに城の様子を偵察させて、ステファン王即位の顛末を知ります。
あ、ディアヴァルは人間の罠にかかったところをマレ様に助けられて以来、マレ様の「翼」となる事を約束したナイスガイなカラスです。マレ様の魔法によって人間や他の動物にも変身出来ます。
そのディアヴァルの報告を聞き、怒りに緑の炎を燃やすマレ様。さながらダークサイドに堕ちたジェダイの騎士といったところです。
マレ様によって守られていたムーア国の様相も一変し、人間の国との間をイバラが断絶し、マレ様の「玉座」も作り上げられました。


ほどなくして、ステファン王に王女誕生の報がマレ様の耳にもたらされます。
もちろんマレ様が黙っているわけが無く、あのおなじみの衣装を身に纏い(今までは髪をおろした幾分ソフトな装いだったのね)、ディアヴァルだけをお供に城へ乗り込むのです。


城の大広間に颯爽と登場したマレ様。
これまでもずっと麗しかったけれど、ここへもってきて燃える怒りにより凄みが増し、これぞマレ様という迫力です。

それにしてもこの衣装、明らかにイッセイミヤケじゃないかね。
細かくプリーツの入った黒い生地自体イッセイミヤケの香りがプンプンしますが(でもプリーツプリーズじゃなくてイッセイミヤケなのよね)、袖の形とかX型のシルエットとか、どこからどうみてもイッセイミヤケ以外の何物でもありません。
イッセイミヤケのデザインでないのだったら、よほどそれを研究して作られたのでしょう。

ともかく、イッセイミヤケなマレ様は最高に麗しく、そして最高に邪悪でした。
恐怖で凍りつく人々を余裕の笑みで一瞥し、恐慌状態のステファンに対しても決して不実をなじったりせず、凄みのある笑顔を浮かべたまま、例の呪いを掛けるのです。

「王女は16歳の誕生日の日没前に糸車の針に刺され、死のような眠りに落ちるだろう。真実の愛のキス以外に目覚めさせる方法は無い」というものです。
ちなみに、アニメでは真実の愛云々の付加条件は善良な妖精によって加えられましたが、この映画ではマレ様自身が付け加えています。
なぜならば、「真実の愛など無い」=「呪いは永遠に解けない」から!!!
あのようにして裏切ったステファンに対し、このうえなく見事な意趣返し!!!
しかも「この呪いはいかなる方法をもってしても取り消せない」というダメ押しの強化を加えたところで、マレ様の呪いは完了しました。


これに慌てたのはステファンです。
決して呪いどおりにはさせまいと、祝いに来ていたムーア国出身の3人の妖精(これがまた揃いも揃ってアホなんだ)に王女を森の奥深くに隠して育てるよう命じました。
さらに国中の糸車を全て焼き払い、地下牢の奥深くに封印。
今度こそマレ様を倒すべく、何かに取り憑かれたかのように攻撃の準備を急ぎます。


ステファン王は王女を遠くに隔離するなり王女の存在を忘れてしまったようですが、マレ様とディアヴァルは違いました。
すぐに隠れ家を突き止めると、遠くから様子をうかがいます。
そしたら世話係(のはず)の3人の妖精のアホな事、アホな事(笑)。
生まれたての赤ん坊に泥のついた生野菜を喰わそうとするようなアホ妖精達をとても見ていられず、アホ妖精が寝静まった頃合いに、こっそりディアヴァルがミルク代わりになる花の蜜?を与えてやったりします。
ディアヴァル、なかなかイクメンじゃないか。カラスだけど。


そしてマレ様はと言うと…。




ものすげー見守ってます。
マリア様じゃなくてマレ様がみてる状態です。


もちろん呪いを掛けた子ですから、ディアヴァルのように表立って世話をしてやったりはしません。
それどころか、窓から王女の姿を覗き見ては、「ああ、なんて醜い子。大っ嫌い」などと毒づきます。

しかしその視線は確かに「監視」ではなく「見守り」です。その証拠に、アホ妖精が目を離した隙に崖に転落しそうになれば、素知らぬ顔をしつつもちゃんと助けたりしています。


とはいえそこは流石にマレ様と言うべきか、決して穏やかに見守るだけでは済ませません。
王女の育児に四苦八苦しているアホ妖精に魔法でイタズラして、ただでさえハプニングとパニックばかりのアホ妖精たちにさらなる騒ぎを起こさせては、物陰でいかにもワルそうにほくそ笑むマレ様のなんと魅力的なこと!
私もああいうイタズラが出来る魔力が欲しい!(笑)


そんなマレ様の存在を、王女はどうもかなり幼い頃から認識しているらしい。
生後間もない頃から、マレ様がおっかない顔で脅しても、ひるむどころか却って喜んでいました。
そして5歳くらいになった頃(ちなみにこの時の王女を演じているのはアンジー様のご息女です)、いつものように遠巻きに見守っていたマレ様の元に無邪気というか無謀にも駆け寄り、「だっこ」とせがんだのです。

もちろん「あっちへ行って。私子供は嫌いなの」と冷たくあしらうマレ様ですが、それでもめげずに「だっこ」「だっこ」と繰り返す王女。
渋々と言った風情で王女を抱き上げるマレ様…。


あれ。このシーン、どこかで見た事あるぞ。
ああそうだ、自分だ。自分と我が子だ!!!!!

マレ様の見守り方は私が我が子に向ける視線と酷似しており、王女のマレ様に対する屈託の無い慕い方も、まるで私に対する我が子の態度を見ているかのようなのです。


ご存知の方もいらっしゃいますように、私は決して「愛情溢れるお母さん」ではありません。
一応虐待レベルの放棄はしないよう心がけていますが(笑)、それでも世間一般の日本人のお母さんと比べると、自分は明らかに母性本能とか欠如しているよなぁ、と日々思っとります。

一方の子供は、およそフレンドリーでない母親の態度などものともせず、全力で母親に甘えてきます。
我が子を見ていても、よく「親から子への無償の愛」などと言うけれど、本当に無償の愛を持っているのは子供の方だとつくづく思います。

「そんなに甘ったれてばかりいると甘いタレかけて食べちゃうぞ!」と脅しても、懲りずにめげずに「だっこ」を繰り返す我が子をしぶしぶ抱き上げる自分と、しぶしぶ王女を抱き上げたマレ様の姿が完全に一致しました。
あんなに麗しいマレ様と己の姿が重なるとは夢にも思わなかったよ!もちろんヴィジュアルは雲泥の差だけど!!(笑)


そこからはもう、物陰から王女を見守るマレ様に感情移入しまくりでした。
あああ、私もマレ様のように、ちょっと離れたとこから我が子を見ていたい。
私は遠くから見守っているんで、その間アホ妖精でも良いから誰か面倒を見てくれないかしら(ヲイ)。


マレ様にこっそりと見守られ、マレ様よりだいぶ素直に愛情を持っているディアヴァルと一緒に遊んだりしながら、王女は美しい15歳の娘に成長しました。




って、私の知る(マミちゃんが愛して止まない)あの気絶するほど麗しいアニメのオーロラ姫とだいぶイメージが違うんですが。

う~ん…まあこのオーロラ姫も可愛いっちゃ可愛いですけど、なんというか非常にいとけない感じで、超然とした麗質を備えるアニメ版のオーロラ姫とはほぼ別人です。
そりゃ、アニメ版のオーロラに対してじゃ、いくらツンデレ発言とはいえ「醜い子」呼ばわりは出来ないもんなぁ、流石のマレ様でも(笑)。
オーロラのキャスティングをこういう親しみやすい可愛らしさの持主にする事によって、マレ様=アンジー様の麗しさをさらに際立たせようという狙いが感じられます。


王女が間もなく16歳の誕生日=呪いが発動する時を迎えようとする頃には、マレ様にもすっかり王女への愛情が生まれていました。まあ愛し方は相変わらずツンデレですが。
すでに物陰に隠れて見守るのではなく、夜な夜な魔法で眠らせた王女をイバラの向こうのムーア国に連れてゆき、不思議な生き物と無邪気に触れ合う王女とともに楽しい時間を過ごしています。
もちろんディアヴァルも常に一緒です。この3人の戯れ方が何とも楽しそうで微笑ましい。うむ、マレ様とこのナイスガイなカラスとの間に色恋関係を描かなかったのは、この作品の成功点の一つと言えるな。


しかしそうなってくると、問題になるのはマレ様が自ら掛けた王女の呪いです。
何とかして取り消そうと試みましたが、「いかなる方法でも取り消せない」という強力な縛りに跳ね返され、自分の力をもってしても消すことが出来ませんでした。

そんなことなど露ほども気づかない王女。
マレ様を自分のフェアリーゴッドマザーだと信じて疑わず、マレ様とともにムーア国で暮らすことを望んでいます。
ああ、この辺りの展開から百合の気配を感じたがる人も多いようですが、私はこれはもっと親子愛に近い愛情だと思いますよ。


とはいえ、残念ながら王女も色恋と無縁でばかりはいられません。元ネタのアニメ版がああだから、まあしょうがないんだけど。
出会ってしまいました、運命の王子に。




だがこの王子、モブキャラ臭が半端ないです。
トッテツケ感満載。完全に空気です。
一応悪役(と呼ぶには弱すぎましたが)の役割を担っていたアナ雪のハンスよりもさらに空気です。

この王子の存在自体も王女の恋も要らぬモノでしかありませんし、私がマレ様の立場だったらさっさと排除したいところですが(ちなみに私は我が子が結婚相手を連れて来たらウニの殻を投げつけて追い返すことに決めています)、この時のマレ様はそうはいきませんでした。
何しろ間もなく王女の呪いが発動してしまうのです。呪いを打ち破るためには、空気な王子を使ってでも何でも、王女に「真実の愛のキス」をさせなければなりません。
マレ様自身は真実の愛など無いと思っているけれど、それでもその望みに縋るしか無いのです。


さらに悪いことに、城では着々と打倒マレ様の準備が進められていました。
もちろん指揮を執るのはステファンです。彼のマレ様に対する執着はもはや狂気の域です。

しかしその執着ぶりは、どうも「マレフィセントが憎いから殺す」という単純な感情ではなさそうです。
ステファンはなんと昔もぎ取ったマレ様の翼を未だに大事に保管してあり、翼のある狭い一室に閉じこもって、マレ様との「会話」に耽っているのです。キモッ。

それは妻である王妃が危篤状態でも変わりません。「今夜が山だから王妃のもとへ」と訴える臣下の者に対し、「私が誰と話しているか分らぬのか!」と言い放った挙句、唇に人差し指を当てる「シーッ」の仕草で追い払います。
ってその仕草、まさしくあの王女の誕生パーティーでマレ様がやったのとそっくり同じじゃないですか。キモッキモッ。

ステファン改めキモ王は真夜中に鍛冶職人を叩き起こし、今すぐ金属の武器を作れと命じました。
というのも、マレ様をはじめとした妖精たちは金属に触れただけで火傷してしまうので、それがマレ様唯一の弱点なのです。


もちろんマレ様の胸中にはそんなキモ王など一切ありません。ただ王女の身を案じるのみです。
それなのに、王女はいよいよ16歳の誕生日当日になって、アホ妖精たちから自分の本当の生い立ちを聞かされます。
両親に先立たれたというのは嘘であり、父は城に居る国王であること。
生まれた時に「悪い妖精」によって呪いをかけられたせいで、森の隠れ家で育てられたこと。


「悪い妖精」というのがマレ様のことだと知ってしまった王女は、裏切られた思いになり、一人で城へ駆け戻ります。
城で15年ぶりに父と再会する王女。しかし、顔いっぱいに喜びの色を浮かべる王女の方などロクに見ようともせず、父であるキモ王は王女を部屋に閉じ込めてしまいました。
まあ、野放しにしておいて呪いが発動してはたまらないと思ってのことなのでしょうが…。それにしても酷いよね。

いよいよ呪いが発動する日没前が近づいてきました。
王女は必死で部屋から出ようとしているうちに、ふとした拍子にするりと外へ出ることに成功します。
そしてこれが呪いの持つ力なのか、何かに導かれるようにして城内の複雑な道筋を辿り、地下の奥深く閉じ込められた糸車まで辿り着いて、呪いのとおりに針で指を刺して倒れてしまいました。


全速力で城へ向かっている途中で、呪いの発動を察知したマレ様。
絶望にうちひしがれますが、それでも王子のキスに僅かな望みを託し、眠らせた王子(これがまたマヌケなんだ人形みたいで)を馬に載せて一緒に城へ駆けつけました。


王子は王女が横たえられた部屋の前で目覚めました。
運び込んだ当人であるマレ様は身を隠していますが、王女のそばについていたアホ妖精たちもキスで呪いが解けることを知っているので、王子に早くキスをしろとけしかけます。
しかしこの期に及んで「え、いや、でもそんなまだ」などと尻込みする王子。お前どんだけ草食なんだよ!
もちろんそんな王子じゃダメっつーか、そもそもほんのちょっと前にバッタリ出くわしただけの関係の二人の間に真実の愛などあるハズも無く、王子のキスでは呪いが解けませんでした。あーやっぱりダメ王子。空気は所詮空気でしかなかった。


部屋に王女ひとりが残された頃合いに、マレ様が物陰から姿を現しました。
王女の枕元に立ったマレ様は瞳に深い悲しみをたたえ、涙を流しながら「可愛い子」と呼び、初めて素直に彼女への愛情を言葉にして、「これからもずっとあなたを見守り続ける」と語りかけて、王女の額にキスしました。


★ここで「真実の愛」判定が発動!!!★


そうです、エルサ様とアナに引き続き、この映画においても「真実の愛は必ずしも色恋とはかぎらない」のです!!!!!(歓喜)
16年間王女を見守り続け、彼女を愛するようになって呪いを掛けたことを悔いるようになったマレ様の思いは、まごうことなき「真実の愛」なのでした


何事も無かったかのように目を醒まし、枕元で涙を流しているマレ様に「こんにちは、フェアリーゴッドマザー」と微笑みかける王女。
涙を浮かべたまま「こんにちは、醜い子」と応じるマレ様。
おいおいおいおい、ここでもなおツンデレかよマレ様ァァァ
可愛すぎるよこのこのこのッ



もちろん、王女ももうマレ様が騙していたなどとは思っていません。
共にムーア国へ帰るべく、城からの脱出を試みましたが、今度こそマレ様を滅ぼそうとしていたキモ王が軍勢を率いて立ちはだかりました。
マレ様は鎖の罠に捉えられ、ダメージを負いながらも王女を逃がしつつディアヴァルをドラゴンに変身させました。
おお、あのかっちょいい黒いドラゴン(ファンタズミックでミッキーが戦っているドラゴンね)の正体はカラスだったのか!!


戦いの舞台から逃げ出した王女は、偶然マレ様の翼が置かれている部屋に辿り着きます。
翼は主の存在を察知して、王女によって助け出されるや否や、自ら飛び出してマレ様のもとに羽ばたいていきました。

多勢に無勢の中で苦戦を強いられるマレ様のところに翼が飛んで来て、あるべき場所に戻りました。

マレ様、完全復活です!!!

自由に翼を羽ばたかせ、敵を蹴散らして、ついにはキモ王にもトドメを刺しました。
というか、マレ様は本当は命までは奪わないでやろうとしていたのに、キモ王が未練がましくも這々の体で襲いかかって来たので、やむなく倒した格好です。


ともあれ敵は滅ぼされて、マレ様にも王女にも平和が戻りました。
ムーア国との間を隔てていたイバラは取り去られ、再び人間の国と接するようになりましたし、ムーア国も本来の明るさを取り戻して、マレ様が幼かった頃のような美しい場所になりました。


王女は人間の国の新たな統治者となるようですが、エンディングではムーア国でマレ様やディアヴァル、そして16年間一応世話になったアホ妖精たちに囲まれて幸せそうです。
あ、ちゃっかりあの空気王子もいました。お前何も役立ってないのになんでここにいるんだ。


マレ様とはそんな人々の輪を離れ、久しぶりに雲よりも高く飛んでいます。
傍らにはカラスモードのディアヴァルの姿も。一緒に飛べるようになって良かったねえ。
さっきも言ったけど、この二人を安易に恋愛関係にせず、共に王女を見守る同志というか盟友のような間柄にしたのはとても賢明な選択でした。
たぶん現実の母親と父親もそういう関係の方が子供のために良いと思うなあ。まあ自分にも我が子にも父親ってモノが居たためしがないので想像ですが(笑)。


そもそも私が思うに、この物語で重要なメッセージの一つは「必ずしも真実の愛=恋愛ではない」って事だからねえ。
マレ様とディアヴァルとか、マレ様と王女の間に恋愛感情じみたモノが介入してしまったら、そのメッセージがぼやけてしまいます。
不要としか思えない(実際まったく役に立たなかった)空気王子をわざわざ物語に入れたのさえ、それを強調したいがためのように思えてなりません。

『アナと雪の女王』だってそうだと私は思います。
アナは「真実の愛」といえばロマンスだとハナから思い込んでいたようですが、真実の愛はそこではなく姉妹の間にあった、というのが結論ですので、エルサとアナの間柄を色恋と解釈してしまうとまるで意味が無くなっちゃう。まあもちろん妄想の翼を羽ばたかせるのは個人の自由ですけどね(笑)。


アナ雪で姉妹の間の「真実の愛」を描き、今度のマレフィセントでは「真実の愛」が血縁も無く家族ですらない、恋愛感情も介入しない間柄にも生まれ得るという物語を描いたディズニー。
今までさんっざんプリンセスの物語の中で「真実の愛イコール恋愛!女の子の幸せは素敵な王子様と結婚すること!!」という刷り込みをしまくって来たディズニーが、21世紀も10年以上過ぎた時点でようやく良い方に向いて来たなあと嬉しく思っている次第です。
真実の愛のカタチも、幸せのカタチも決して一つではないもんね。と、我が子に対して限りなくマレ様っぽい異端の母は思うのであります。






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無謀にも夏ディズニー(しかも雷雨)

2014-07-30 02:12:55 | Disney (パーク、映画&テレビ)
前回の記事は風呂敷広げるだけ広げといて、私は2日間もどこへ失踪していたのかと申しますと、ツイッターでもバラしたとおり安定の舞浜でございます。

しかも、暑さの苦手なこの私が夏ディズニー。
誰がどう考えても無謀です。
私の大好きな絵本に「自●うさぎの本」というのがあるんですが、その中の1ページに加えても良いくらい無謀な行為でした。
こんなに無謀だと分っているのに、どうして私は夏などに行ってしまうのであろうか……。


夏ディズニーと言えば水芸です。
しかも最近、ディズニーの水芸は過激化の一途を辿っており、たとえばシーで去年くらいから始まった新しい水芸ショーでは、中央の海で消防車のような船が4艘グルグル回り、岸に向かって凄まじい量と勢いで水をぶっ放します。
そして岸にいるダンサーだかスタッフの皆さんも、ホースなどでえげつなく客を水浸しにします。

っつーかコレ、完全に大阪の某テーマパークのパクリだよね。数年前までディズニーはここまでえげつない水のブン撒き方してなかったもの。
(ちなみに私は大阪のウォーターワールドが大好きです。以前、大阪イベントの帰りにわざわざこれだけ観に行った事もあるくらい。パフォーマーのノリで言ったら断然あっちだろ~)。
ともあれ直撃による顔面崩壊の勇気は流石に無いため、直接水のかからない距離から遠巻きに見守りました。




ショーの主役はこちらの3人娘。
ミニーちゃんは相変わらず美星さん………じゃなくて可愛いなあ~。
私が付き合うんだったら断然デイジーだけどね。あんな色っぽい彼女から「ド・ナ・ル・ド」とか言われて羨まし過ぎるよドナルド。
あとクラリスさんの「プライバシー保護のため音声を加工しています」な声がスゴい気になる…。




夢の国のドン、神ッキーもホースつきの船で大活躍です。
王者らしく被ったクラウンもフルーツ仕様です。


ちなみに船も装飾もフルーツなのは、このショーが「フルーツの豊作を祝うショー」という設定だからだそうです。
それにしても、去年もフルーツの豊作を祝ってほとんど同じショーやってたよなぁ。なんだか毎年「今年は当たり年!」と言ってるボージョレー・ヌーヴォーみたいだなぁ(笑)。


やがて水芸ショーが終了したと思ったら、あれよあれよと言う間に雲行きが怪しくなって参りました。
そして突然凄まじい雷の集中砲火が

どうも雷雲がディズニー上空にやって来たらしい。
ゴロゴロいう雷の音が始まったと思ったら、(あっ受験生の皆さんは以下数行の記述をお読みにならないでくださいね、)


雷が落ちて落ちて落ちまくり!!!


もうホント、3本同時に落ちたり、ものすごく太い光が落ちたり、落ちた光が何度も点滅したり、室内にいても窓の近くに寄るのが怖くなるほどの落ちっぷりでした。




雷が遠のいたと思ったら、次は豪雨です。
私ゃシー中央の火山が雨にかき消されたのを初めて見たよ。
山より手前にある船着き場さえ、ほとんど見えなくなっていたもの。
ホント、さっきギリギリで水芸ショーをやれて良かったねえ。
この後やるはずだったカエルショーことレジェンド・オブ・ミシカは見逃したけどね…私にとっては最後の機会だったのに


先ほどの雷が酷くなって来た頃から、カッパをまとったスタッフの皆さんが外に飛び出して来て、外を歩いているお客さんを室内に誘導していました。
わずかに開けた窓から漏れ聞こえたところによると、「♪ピーンポーンパーンポーン♪」というディズニーらしからぬチャイムが流れ、園内のお客さんへ注意を呼びかけているようでした。


幸いこの状態は長くは続かず、雷も豪雨も1時間と居座らずに去ってゆきました。
その後、たしょうの夕立はあれどあのような降り方はせず、却って気温が下がって良かったと言えます。


安心してちょっと出掛けてホテルに戻ったら、今回もぬいぐるみの位置が移動していました。
今日はいつものバスローブ姿の3人に加え、ついさっき連れて帰った緑のあの子も一緒です




ダッフィーとシェリーちゃんはいつもと同じようにカップルでベッドの上に。
って、バスローブ着てベッドの上に二人きりと言うと夢の国に相応しからぬニオイしか感じ取れないのは私の心が汚れているからでしょうか。
しかもなぜ健全に4人一緒に並んでいたものをわざわざカップルにするんだろう……?




一方、そんなアベック(ド死語)を「リア充爆発しろ」と思っている二人…かどうかは知りませんが緑コンビは反対側のベッドです。
カーミットが脚を組んでなかったのは初めてだなぁ。
どうみても色恋沙汰にはハッテン…いや失礼、発展しなさそうな二人なので、ベッドの上で並んでいても安心して見ていられます(オイ)。




翌朝はもちろんトイストーリー・マニア!からスタートしました。
ううう、悔しい。どうしても越えられない25万点の壁。
しかし「キミたちのベストスコア」だけは辛うじて死守したぞ。




チェックアウト後、ランドで唯一の和食処・北斎でイベントメニューを頂きました。
ひつまぶしのような食べ方をする珍しい海鮮丼でした。
薬味と一緒に添えられている謎の透明の球状の小さな粒は、海藻エキスをカプセルにしたものだそうです。
味は殆ど無いけど、プチプチした食感が楽しいです。




もちろん新しいキャッスルプロジェクションショーの抽選はモノの見事に外れたので、ヤケクソでワンマンズ・ドリームの抽選にも行ったらそちらは何とか当たりました。
端の方だったけどまあまあ見えたからいいや。




今回の戦利品其の壱。その観られなかったキャッスルプロジェクションショーのショッピングバッグです。
久々に私の好きな暗めのトーンの色彩&まとまりのある絵柄で嬉しいな。

ちなみに抽選席は当たりませんでしたが、アトラクション間を移動している時にショーが始まり、このバッグの柄のロゴの上から出てる部分くらいは見えました。
確かに城に色柄がついてたな、うん。




其の弐。四代目の大好きなバズ・ライトイヤーの水鉄砲です。
何となくバズのアトラクションのブラスターに似ているのも好感度高し。
トイストーリー大好きな子供と、シューティングゲームに魅了された大人達からなる一行ですから、今回もあのアトラクションには5回乗ったよ。




四代目はこの水鉄砲を水芸ショーに合わせて発射してました。
小ぶりな水鉄砲ですし、何しろ人里離れた場所から見守っている為、他のお客さんに被害を及ぼす心配が無いのが有難いです。




其の参。ミーハーにもシーの新キャラ「ジェラトーニ」をゲットして参りました。
ジェラトーニという名前が思い浮かぶ前にリガトーニ(パスタの一種)の方が先に出て来ちゃうようなヤツでほんとすいません。
まあ同じイタリアなので大目に見てね(見られないッつーの)。


ジェラトーニは運営の読みが見事当たってその愛くるしさから大ヒットしたらしく、流石にメインのぬいぐるみは十分にあるようですが、関連グッズは瞬殺されたとのこと。




そのため急遽園内で配られている情報冊子が差し替えられたらしくスッカスカです。
こんなにこの冊子のグッズ情報が少ないのは初めて見ました。




比較の為に、同日に配られたランドの方の冊子も載せときます。
このくらいビッシリ載っているのがデフォなんだよなぁ。




そんな大人気のジェラトーニさんがやって来ても、我関せずといった風情で某N●Kキャラを可愛がる四代目。
寝るとき手を繋いでいるだけでなく、自分の掛け布団を一緒に掛けてやる甲斐甲斐しさです。
「みんなが持っている物は欲しくない!」と言い放つ二代目といい、ディズニー好きには違いないが愛し方がどうも黒い私といい、なんでこう我が道を行くのが多いかね、ウチの一家は。





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四半世紀前のディズニーランド

2014-07-04 04:09:59 | Disney (パーク、映画&テレビ)
たまには昔のステージ写真でも載せようかと思って漁っていたら、ある意味ステージ写真よりも貴重な物が出てきました。
今から20年以上前の東京ディズニーランドの写真です。


見出し画像はこの頃からあったポリネシアンテラスです。
マミちゃんに言わせると、ポリテラのショーは開業直後が最も良くてちゃんとハワイから呼んだダンサーを使っており、その後日本人にモドキ物をやらせるようになってしまったのだそうな。




まあこの写真から察するにこの頃は既にモドキ物になってしまった後のようですね(笑)。
お姉さんの椰子の木のモーションがマニキュアを乾かしている人みたいな事になっちまってます。

ついでに、その後ろで「違うし。そんなの椰子の木じゃないし」という侮蔑の表情を隠そうともせずに踊っているクソ生意気な餓鬼にも注目です。
そうそう、そのピンクの服と帽子で三平師匠みたいな前髪をしている、可愛げの欠片も無い子供の事です。
見本(=マニキュア乾かしてる人)の方を見ようともしてないもんね。可愛くないにもほどがあります。

ちなみにこの餓鬼は生演奏で踊っている時、ヴォーカルの人が歌詞を間違えると黒い微笑を浮かべたりもしていたらしい。ほんと殴りたくなるような餓鬼です。


見出し画像を見ると何となく分るとおり、ポリテラは開業以来ほとんど内装が変わってません(もちろんマイナーチェンジはあるのだろうが装飾センスとかは30年間ずっとあの感じ)。
まあランチショーはショーというより食事つきグリーティングになっちゃったけどね。
ディナーショーの方がもっと本格的なショーを楽しめますし、キャストも一時のようなモドキ物ではない(人も多い)けれど、せめて1年に1回くらいは衣装や演目が変わるとリピーターとしては嬉しいです(笑)。




もう一つはトゥモローランドにあった「ディスコ・ディズニー」というショー。
あるレストランの1エリアにこういう古き良きディスコな感じのセットが組まれており、夕方~夜にショーをやってました。確か常設だったと思う。
客はここで飲食しながらディスコなショーを楽しんだり、一緒に踊れるコーナーもあった記憶があります。



ミッキーとミニーもすぐそばに登場。ハコが小さいとキャラクターやダンサーとの距離が近くていいねえ。
そして今ほどのカリスマ性の無いミッキーの踊りっぷりも逆に愛おしい。これじゃミニーちゃんの方が踊れてるじゃないかーい。




ドナルドも昔懐かしい顔つきです。ドナちゃんは東京ディズニー開業以来2回ほど整形(※婉曲表現)しており、コレが来日当初の顔ですね。
コレの後、一度なんだかものすごいアメリカンな感じの濃ゆ~い顔になり、それから今の顔に落ち着いたようです。




終演後、ダンサーさんと一緒に撮らせてもらったと思しき一枚もありました。
なんとこの頃はダンサーさんがこうして写真を撮らせたり、お喋りに応じたりしてくれたんですねえ。
さっきポリテラじゃあれほど偉そうな顔つきだった餓鬼も流石に年相応の嬉しそうな笑顔になっています。


写真でも珍しく(?)純真な笑顔を浮かべているだけあって、私はディスコ・ディズニーが大好きで、ランドで遊んだ一日の〆に必ず行っていたような気がします。
随分昔にこのショーがなくなってしまった今もレストラン自体は残っていて、当時の面影を僅かに残す一角に入るといつも物寂しい気持になります。
時々期間限定でもいいから復活してくれたらいいのになぁ。





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Frozen鑑賞記

2014-04-05 01:28:22 | Disney (パーク、映画&テレビ)
本日はずっと書きたい書きたいと思っていた映画"Frozen"こと『アナと雪の女王』のお話です。



【※注意※】
こちらの記事は当該作品についての容赦ないネタバレを含みます。
しかも、私の偏った主観をたぶんに含んだ感想や、さらに悪い事にキャラのイメージを崩壊させかねない自作イラストまで添えられています。
したがいまして「オチを知りたくなかったのに!」「ディズニーに失礼な事言いやがって!」「キャラのイメージが損なわれた!どうしてくれる」などの苦情は一切お受け致しません。
これらは一個人が思うまま好き勝手に書き散らしたものに過ぎない事、誹謗中傷の意図は一切ない事をご理解のうえ、それでも「構わん続けたまえ」とおっしゃってくださる寛大な方のみ、

























……は~は~、これだけしつこく注意書きを載せれば大丈夫でしょう(笑)。
フォントサイズもいつもより大きくしたぞ。よし。


じゃ、早速登場人物紹介から参りましょうかね。




まず一人め、本作のメインヒロイン・エルサ様です。
いやほんとヘタクソな絵ですいません。
実際の画像を載せたいんだけど著作権的にマズいかと思いましてやむを得ず…。
(ちなみに見出し画像は輸入版サントラのジャケットです。自分が買ったCDの画像ならさすがに問題なかろう)

エルサ様はアレンデールのプリンセスです。
このお方、生まれながらにして自分の掌から氷や雪を生み出せる魔法の力をお持ちです。
しかも、その魔力がとんでもなくチートなのです。
どのくらいチートかって、これがもしRPGだったらそうとうな数の戦闘をこなしてレベルをカンストしなければ得られないほどの力です。
オンラインゲームだったら課金しなきゃまず無理だ。
そのうえ、それらのゲームと違って劇中描写を見る限りMP消費が皆無っぽいので、ほとんど無限に使いまくれる力なんですね。すごいや。

でも、幼い頃のエルサ様がこの魔法を使って妹と遊んでいた時、あやまって魔法が妹の頭に直撃し、危うく大惨事になるところだったのです。
幸い妹は命を取り留めましたが、この事故をきっかけにエルサ様は自室に閉じこもり、彼女の暮らすお城も固く扉を閉ざして外部との交わりを絶ちました。
エルサ様の魔力についての記憶を消された妹とも隔たれて育つ事に…。


そうです、エルサ様は悲劇のヒロインなのです
幼い頃からあんなに麗しいのに外へ出ないなんて勿体ない…もとい、妹が「遊ぼうよ」とドアをノックしても拒む事しか出来ず、だんだん強さを増していく己の魔力に怯えながら過ごした数年間…なんと辛い半生でしょうか。
しかも、彼女が大きくなった頃に両親である国王夫妻を海難事故で失ってしまい、「何とか自分の力を隠し通さねば」という悲壮な決意のもと戴冠式に臨む事になるわけです。


まあ~この時点で観客(私)がエルサ様に感情移入しまくり&贔屓目で見まくりになったのは自然な流れでしょう。
では、チラリと出て来た「妹」つまりアナの方はどんな人なのかと申しますと……。



こんなのです。


お城とはいえ外部からシャットアウトされた空間で、しかも唯一のお姉さんからも訳が分らないまま拒絶されて育ったにしては、彼女は鬱屈する事無く奔放に育ったと言えましょう。
いえ、いささか奔放に育ち過ぎました。
とりわけ色恋方面において。


この妹、いくら何でも色気づき過ぎです。
城の中で悶々としていた数年間に一体何があったんでしょう。まさか王か王妃の遺品の中に秘蔵の恋愛小説コレクションでも見つけてしまったのでしょうか。
これから戴冠式って大事な時に、ロクに準備もせず素敵な男性との運命の出逢いを高らかに歌い上げる妹…。

「外の世界に憧れるプリンセス」といえば人魚姫アリエルもそうでしたが、彼女は少なくともエリックと出会うまでは外の世界そのものに憧れていたのであって、最初っから男との出会いを欲していたわけではなかったぞ。ラプンツェルだってそうだ。
数十年前の白雪姫ならともかく(♪いつか王子様が)、21世紀のプリンセスとして、コレどーなんだろ……。


私の老婆心を他所に、悪い予感的中。
この人ったら秒速で相手を見つけちまいました。
それも、城の外に飛び出した直後に偶然行き当たった相手です。

さらに都合のいい事に相手もどこやらの王子で、戴冠式にもその後のパーティーにも出没。
二人で大広間を抜け出し、一曲歌ってる間にすっかり恋に落ちてプロポーズ承諾まで行き着いちまいました。

ザ・インスタント彼氏。
安直ここに極まれり。



しかし、傍から見ているとこの王子、どうもヘンです。
このイラストでアナの左側で輿を担いでいるリロの人形スクランプに毛が生えたようなのが彼氏・ハンス王子な訳ですが、なんだかこのハンス王子、マジで人形みたいなのです。
優柔不断な草食系男子って意味じゃないよ。もっとタチが悪い。
アナが「自分の居場所が無くて」と言えば「ボクもなんだ」と言う。
「♪愛は開かれたドア」と歌えば「♪愛は開かれたドア」とハモる。
「♪過去の痛みに」と歌えば「♪さよならしよう」と続ける。
こだまでしょうか。いいえハンスです。


本当にこのハンスときたらアナの感情をそっくり真似しているだけのこだまというか傀儡みたいです。
素敵な出会いに恋い焦がれて外へ飛び出したアナとぶつかってくるなんて、「お腹がすいたなあ」と呟いたら目の前にステーキが降って来たみたいに都合のいい話じゃないですか?
普通だったらそんな絶妙のタイミングでステーキが降って来たらまず警戒しますが、アナの場合は空腹に耐えかねて毒味もせずに一口で食べてしまうタイプのようです。

で、プロポーズの台詞がまた振るってるんだ。
ハンス「ヘンな事言ってもいい? 結婚してください!」
アナ「もっとヘンな事言ってもいい? イエス!!」

…だってよ。

ぇ、ロマンチックだと思います?私ゃ思わないなあ。
だってこの「ヘンな事言ってもいい?」って言い回し、直前にアナが言ったセリフの丸パクリですぜ。
コイツには本当に自分の意志というものがあるんだろうか……。
もちろん、恋に目のくらんだアナはそんな違和感など一切気づかず、お花畑モード全開のままエルサ様に結婚を報告します。




やっぱりというかなんというか、エルサ様の反応はこんなでした。
いえいえ、流石に実際のエルサ様の美貌がこんなに破壊されたりはしてませんでしたが(笑)、なんとか自分の力を隠し通さねばと切迫した心境のエルサ様にとって、このノーテンキな結婚報告がどれほど場違いに聞こえたか想像に難くありません。

もちろん「アンタ何アホな事言ってんのwwwww」などと笑い飛ばす余裕もあるはずが無く、エルサ様に出来た事といえば、ただ頑なに「会ったばかりの人と結婚なんてダメよ!認めません」と拒絶するのみ。

しかし、これでは恋する(正確には、恋に恋する)乙女モードのアナが納得するはずありません。
今まで拒まれ続けて来た不満が一気に爆発し、激しい口論勃発。
動転したエルサ様は衆目の前に自分の力を晒してしまいます。
その力がまた彼女の心を反映して非常に攻撃的な形で表出したものですから、貿易のためにどこかの国から来た使節の腹黒いオッサンにモンスター呼ばわりされるし、大広間の人々も国民達も恐慌状態だし、なす術も無くエルサ様は周囲を雪と氷で覆い尽くしながら逃げ出したのであります。


即座にエルサ様の後を追いかける事を決意したアナ。
例のインスタント彼氏に国の事を頼み、単身エルサ様の消えた方角へ走ります。
恋する乙女の行動力、おそるべし。


しかしながらその頃、いよいよ完全に独りになったエルサ様はアナとは次元が違うレベルで解放されます。
もはや隠し通す必要は無く、誰かを傷つける心配も無く、誰一人いない雪山で思うがままに己の魔力を振るうエルサ様。
それこそが例の"Let It Go"のシーンです。
このシーンでのエルサ様の麗しさはいよいよもって最高潮、完全に神レベルです。


最初、凍えそうなか細い声で「足跡一つ残らない雪山…ここは孤独の王国、私はまるでその女王みたい…」と歌い出したのが、周囲に吹雪や氷の結晶を巻き起こしながら手袋を投げ捨て、マントを脱ぎ捨てていくうちにだんだん力強くなっていき、やがて自由を手に入れて開放感に浸る快哉に変わっていきます。

魔法で長い長い氷の階段を作り、それを駆け上がっていく頃には、エルサ様の表情は完全に喜色に変貌。
階段の頂上でさらにダイナミックで美しい魔法を操り、壮麗な氷の城が出現します。
「ここが私の立つ場所!」と言い放ってエルサ様が力強く踏みしめた地面は、大理石よりも美しい模様が施された氷の床に。
天井には巨大なシャンデリアも出現します。

そしてエルサ様自身の変身が最も美しい。
故国の女王のティアラを投げ捨てて、キッチリ結い上げていたプラチナブロンドの髪をザッと振りほどき、さらに豪華だけどシックというより暗い色彩だった衣装が輝く氷のドレスに変わり、さっきまで羽織っていたマントの代わりに雪の結晶で織られたかのような軽やかなマントを身に纏う、このシーンの素晴らしさはディズニー史上屈指と言えましょう。

このシーンの音楽と映像の一体化も凄いんだよなぁ。
この華麗なる変身シーンのあと、「完璧な少女はもう居ない!」と歌い上げながら氷の城のバルコニーに出て来るエルサ様の歩き方、そして一番最後に「もう寒さなんて関係ないわ」というセリフを残してバルコニーのドアを閉めるところの表情が、今までの彼女とは別人みたいに色っぽいのよね~




雪の女王化してからのエルサ様は、生まれ変わったように自信がみなぎってます。
特筆すべきはその姿勢。まあ姿勢の悪いプリンセスというのはいませんので最初から猫背だったわけではないんですが、雪の女王モードのエルサ様は開放感からか、それともこの衣装の所為なのか、ものすごく背中のラインが美しいのです。こりゃそうとう背筋使わないと無理なポーズだぞ。
だから、このエルサ様の仮装orコスプレをなさる方は、背筋を意識するとよりエルサ様っぽくなると思いますわよ。お試しあれ~。


あともう一つの注目ポイントは、さっきも書いたように色っぽさです!
かつてこんなにも色っぽい腰つきで歩くディズニープリンセスがいただろうか、否、いない。
ジャスミンも白雪姫も色っぽかったけど、「オトナの色気」はエルサ様の専売特許ですねえ。


さ~て、作中最重要シーンの紹介が終わったので、後は巻きで参ります(笑)。


単身エルサ様に会うため雪に閉ざされた外に繰り出した恋する乙女アナ。
桃太郎よろしく道中で旅の仲間を得ます。
山男のクリストフと、彼の相棒であるトナカイのスヴェン。
そして、エルサが命を吹き込んだ雪だるまのオラフです。

一般に人気が高いのはオラフでしょう。彼は面白くて勇敢で、物語の重要部分で活躍します。勿論私も好きだ。
しかしながら、一番の推しキャラはなんと言っても激萌えトナカイのスヴェンです。
彼がもう某ゴムゴム海賊船の船医トナカイの「ザ・ベスト・オブ・マスコットトナカイ」の座を危うくするほど魅惑的なトナカイなのです。

まず幼トナカイ時代の姿が悶絶レベルに可愛い。可愛過ぎる。
相棒のクリストフ少年もそれなりに可愛いですが、スヴェンの可愛さの前には若干影が薄い(笑)。

大人になってもその可愛さは相変わらずで、クリストフと仲良く人参を半分こして食べるところといい、エルサ様の魔法で出来た美しい氷のオーナメントを見てはしゃぐ姿といい、見てるこっちはいちいち真っ白に萌え尽きそうです。

極めつけはなんと言ってもクリストフとの「会話」シーン!
もちろん魔法の雪だるまと違って普通のトナカイですから喋れないんですが、クリストフがスヴェンに話しかけた後で声音を変えてスヴェンのセリフを「代弁」するシーンを見ていると(ようするに現実主義の人にとっては一人芝居にしか見えない情景な訳だね)、スヴェンは本当にきっとそう思っているに違いないと思わせるものがあります。

クリストフと一緒に楽器を爪弾いて歌うシーンもいいねぇ。
この曲がまた素晴らしいのです。

クリストフ「トナカイは人間より素晴らしい。そう思わないか?」
スヴェン「そう、人間はみんな悪い。君以外はね」
ク「でも人間はトナカイより良いニオイだ。そうじゃないか?」
ス「そうだ。君以外はね」


という歌詞は本当に悶絶モノであり、サントラ聴く度にウットリします
アナとインスタント彼氏のデュエットより余程愛に満ちてるぞ。


ともあれ、そんなアナと愉快な仲間達状態で雪山の頂上のエルサ城に到着した一行。
仲間達を外で待たせ、姉妹の会話を試みるために一人中へ入ったアナでしたが、やはりエルサ様からの激しい拒絶に遭います。
「深い雪に閉じ込められたアレンデールを元に戻して!」と訴えるアナに「元に戻す事なんて出来ないわ!!」と叫び、動揺のあまり放った氷の魔法が運悪くアナに直撃!
さらに雪の巨人を作り出し、アナと仲間達を追い払ってしまいました。


這々の体で巨人から逃げ出した一行。
しかしエルサ様の魔法はアナの心臓に当たっており、アナの容態が急速に悪くなって来ます。
そこで、クリストフは自分の家族のような存在であるトロール達のところへアナを連れて行きました。

アナをクリストフの恋人と勘違いして熱烈に歓待するトロール達。
しかし、アナの具合は悪くなるばかりです。
彼女の前にトロールの長(なんか凄くカフナっぽい。うっかりするとフランク某氏よりカフナっぽい勢い)が登場し、心に突き刺さった氷の魔法は簡単には癒えず、唯一治癒の力を持つのが「真実の愛」だと述べました。

真実の愛……あっ!
ちょうどいいのがいるじゃん。
ほらあの、インスタント彼氏!


「持ってて良かったインスタント彼氏」とばかりに全速力のスヴェンに乗ってアレンデールの城へ向かう一行。

しかしそのインスタント彼氏は城でアナの帰りを待っていたのではなく、兵を引き連れてエルサ様のもとへ攻め込んでいました。
多勢に無勢で囚われるエルサ様。そのままアレンデールの城へ連れ戻され、両手を鎖につながれて牢に閉じ込められました。

そこへアナと仲間達が辿り着きました。
すでに息も絶え絶えのアナは暖かい部屋へ通され、すぐさまインスタント彼氏も面会に訪れました。

アナは事情を説明し、「真実の愛のキスで私を救って欲しい」と訴えます。
ところが。ところがです。
このインスタント彼氏、その訴えをにべもなく断りよるのです!!!


インスタント彼氏改め悪徳彼氏ハンス王子が言うところには、彼はアナに恋をしたのでもなんでもなく、ただアレンデールが欲しかったんですと。
王子とはいえ母国にはお兄さんがいっぱいいて、掃いて捨てるような存在でしかないハンス王子にとって、王座を手に入れるためにはアレンデールを狙うのが良いと目論んだわけです。
「本当はエルサが良かったが、妹の方がチョロかったのでこっちにした」的なセリフを吐いた時は思わず「だよね~」と納得しちまいました(笑)。


しかし、この期に及んでいまいち悪役としても弱いのはなんでだろう。
彼の動機も、そのための行動も凄く薄っぺらく見えるんだ。


アホな作戦を立ててはエージェントPにやっつけられているドゥーフェンシュマーツ博士でさえ、悪の科学者としてのアイデンティティをもうちょっと確立している気がします(笑)。
それに比べてこの悪徳王子、正体を現したにもかかわらず相変わらず傀儡っぽいんですよね。誰かが後ろで糸を引いてるんじゃないか(喩えではなく本当の操り人形の)と思うくらい。


だからこの後やる事がいちいちヌルいです。
既に虫の息のアナの命を奪うのは簡単だったであろうに、ただ暖炉だけ消して戸締まりもしっかりせずに退室。
「このままでは長くあるまい」と判断したにしてもツメが甘すぎます。

次にエルサ様のもとを訪れ、アナは死んだと嘘をつきますが、そんな事を聞かされて動揺したエルサの魔力がさらに高まるのは目に見えているのに、なぜわざわざそんな事を言ったのでしょうか。
囚われの身で縛められているエルサ様の息を止めるのは、これまた難しくなかったはずです。


そんなヌルい事やってるから、アナもエルサ様もわりかし簡単に外へ出ちゃうんだよ(笑)。
エルサ様に向けて、いよいよ明確な殺意を持って剣を振りかざすハンス。
しかし振りかざし方がこれまたヌルい。
既にほとんど身動きの取れなくなったアナがすかさず間に入ってエルサ様を庇えるほどにヌルい。
アンタは王子のくせにロクに剣の鍛錬もしとらんのかィ。

黄色くてまんまるキュートなお顔の殺せんせーが見たら「ヌルフフフフフ」と小馬鹿にされそうなヌルさです。


まあハンスのヌルさを追求するのはこのくらいにして、ここで一体何故瀕死のアナが命がけで吹雪の野外に飛び出したかをご説明しましょう。

驚くべき事に、彼女はもともとエルサを助けるために走り出たのではありません。
ハンスじゃダメだっつー事で、ターゲットをクリストフにチェンジするために外へ出たのです。
それも自分のクリストフへの愛に気づいたからではなく、他人(オラフ)から「彼は君のことが好きなんだよ!」と聞かされたから!!!





ああ…………(絶句)




…そ、そりゃ確かに結果的には姉の危機に瀕して自分の命よりも姉を救う事を選び、エルサ様に振りかざされた剣の前に躍り出て、身を挺して姉を庇いましたよ。
でも、CMで彼女が「エルサーーーー!!!」と悲痛な声で叫ぶ緊迫のシーン、じっさいのセリフはまったく違っておりまして、あのシーンで本当に呼んでいるのは「クリストフーーー!!!」なんですぜ。おいおいおい。それって虚偽の広告なんじゃないのか。


とはいえ、終わりよければすべてよし。
アナが躍り出た瞬間に彼女の身体は完全な氷に変化し、ハンスの剣は氷となったアナに当たって砕け散ったため、エルサ様の命は助かりました。
そして、この自分の命を投げうってまで姉を救おうとした行動が「真実の愛」と判定され、アナは無事に氷の魔法から解放されて元気な姿を取り戻しましたとさ。

い…一体誰が「真実の愛」判定を下しているんだろう…。
その辺りを考えると氷の魔法にもかかってないのに何やらうすら寒くなって参りますから深く考えないようにして、ともあれ「真実の愛」は何も色恋には限らなかったという、個人的には大変好感の持てるオチでそこは良かったです。

しかし全力で駆け戻って来たクリストフの立場は。


ま、彼の努力はのちに救われます。
夏と平和を取り戻したばかりのアレンデールで、早くもアナとイイ感じになれるのですから。
っつーかアナ、乗り換え早すぎだろ。
自分の命がかかっていたあの場面ではともかく、もう落ち着いたんだからいい加減がっつくのやめなよ…。

考えようによっては、アナは運命の相手が途中交代した稀有なディズニープリンセスとも言えるわけで(私の記憶が確かならばジゼルさんに続き史上二人めだと思うぞ)、必ずしも一発勝負で運命の相手を決めなくて良いという、21世紀の女子の人生にとって結構重要なメッセージを伝えてくれる役割を果たしているとも言えるわけですね(笑)。


一方、美しい氷のドレスを纏ったままで夏のアレンデールに立つ女王エルサ様。
彼女の顔にもう憂いは無く、自在にコントロール出来るようになった魔法の力でお城の庭にスケートリンクを作ったり、氷の花火をあげたりして国民達を喜ばせています。
よかったねえ。もう魔法の事を隠さなくても、ありのままの姿をアナにも国民にも受け入れられて、エルサ様としては素晴らしい結末と言えましょう。
エルサ様なら立派に国を治めていけるでしょうし、もし恋愛や結婚をする事があっても、一人の自立した女性として相手と対等に並び立てるでしょう、妹と違って(笑)。


そんなエルサ様にポータブル雪雲を作ってもらったお陰で夏を思う存分満喫出来るようになったオラフも、オラフと友情を育むスヴェンもたまりません。可愛いなあ~。
ラプンツェルのカメレオン&馬コンビみたいに、彼らを主人公にした短編を作って欲しいわ。


すいません、今回はいつも以上にムダに長くなってしまいました
次の記事はもうちょっと簡潔に行きますね~。

Frozen

2014-03-23 05:11:21 | Disney (パーク、映画&テレビ)
我が家では今もっぱらディズニーチャンネルばっかりかかってます。

本当はもっと普通の局のニュースや天気予報を観たいのに、四代目が起きている間はずっとディズニーチャンネルをかけさせられるのです。
よって、現在の福田家は最新のニュースとか連続ドラマなどと一切隔離された生活を余儀なくされております…。


但しディズニーリゾートとディズニー映画の最新情報だけはメッチャ速い。超ピンポイントで最先端です(笑)。
そんなわけで、現在大ヒット公開中の(※この言い方が既に回し者くさい)最新作『アナと雪の女王』についても、もうだいぶまえからCMや宣伝番組をこれでもかと見せられ、すっかり洗脳されております。


そのメインとなっているのが、作品中最も美しいシーンということで誰も異論が無いであろう"Let It Go"のシーンです。
ディズニーチャンネルで歌われているのは専ら劇中のミュージカルシーンの歌ではなく、デミ・ロヴァートさんが歌った別バージョンです。


最初、かつて『アラジン』の時に作られたR&B色マシマシのA Whole New Worldのような曲かと思いきや、歌詞を良く聴いてビックリ。
歌詞がだいぶ違います。しかも、その違いがそうとう大きいです。
歌詞が違っているのは量の点では半分かそれ以下ですが、内容の差異が決定的なので、かなり違う印象を受けるのです。


デミさんバージョンを聴き慣れていた私は、このシーンはてっきりエルサ様の孤独と苦しみを歌った悲劇のナンバーだと思い込んでいました。
そしたら本編を見てビックリ。むしろ彼女がしがらみから解放され、思いのままに魔法の力を操って、手に入れたばかりの自由を謳歌するシーンじゃないですか。
無限に伸びる氷の階段を駆け上がるシーンも、ティアラを捨ててキッチリ結い上げていた髪を振りほどき、シックというより暗い色合いだった衣装を輝く氷のドレスに変えるシーンも、彼女の開放感の象徴に他なりません。


しかし、このシーンのエルサ様の内面には、デミさんバージョンで歌われている絶望的な孤独もまた確かに存在しているのであろうと、私は推察してます。

とりわけ、最後の歌詞"The cold never botherd me anyway"の歌い方の違いが、見事なまでに対照的です。
劇中であの最高に魅力的なドヤ顔でこの台詞を残して鮮やかに氷の城の扉を閉めるエルサ様も素敵だけど、そんな彼女の裏側(の、おそらく本人も気づいていない、あるいは故意に無視している部分)では、同じ台詞がデミさんバージョンさながら痛切に叫ばれてるんじゃないかしら。


ま、映画館に通い詰めてすらいない身で偉そうに語るのはこのへんにしときます(笑)。



しかし、私はどうしてもディズニー映画の日本担当者に言ってやりたいことが一つある。
毎回毎回その原題のセンスをぶち壊す邦題は何とかならんのか。



最近、ディズニーもピクサーも映画の原題はシンプル・イズ・ベストを貫いてます。
で、私はそれらが凄い好きなんですね。

たとえば頑固じいさんとボーイスカウト少年が家に大量の風船をつけて大冒険に出掛けるあの映画なんて"UP"ですよ。
この潔さ、なんと清々しいんでしょう。
主人公のじいさんが「ざまーみろォ!」と快哉を叫びながら風船ハウスで飛び立っていくシーンの爽快感を見事に表しています。
なのに、日本語でつけられたタイトルは『カールじいさんの空飛ぶ家』。説明し過ぎだろオイ。
思わず映画冒頭のカールじいさんみたいなしかめっ面をしたくなるほど気の利かないタイトルです。


あと、ディズニー映画史上私が最も惚れたフリン・ライダーさんが出て来るあの映画の原題は"Tangled"
ヒロインの魔法の髪それ自体を含めた彼女の出自とかストーリー展開を考えると意味的にもナイスワン!ですし、Tangledという歌うような音の響きがあの映画の世界観や、そこかしこで流れるフォークロアな音楽に合っていて良いですね。
そんな楽しいタイトルが『塔の上のラプンツェル』。……なんも言えねえ。


これと似た付け方をされたタイトルとして"Enchanted"っていうのもあって(原題の傾向が似てる所為でどうもこの2作品を逆に言い間違えるw)、それを『魔法にかけられて』と訳すのはそりゃ間違いではないんだけども、原題の方にはもっとこう、「魅了される」的なニュアンスも入ってるような気がしてならないのは私だけでしょうか。
この杓子定規な直訳っぷり、『ドクター・ストレンジラブ』→『博士の異常な愛情』を彷彿とさせます(させないって)。


他に"Brave"というのもあります。
おそらくディズニー/ピクサー史上初めて「微塵も欠片もこれっぽっちも男性との色恋に陥らなかったヒロイン」として個人的評価がメチャクチャ高いメリダ姫の「勇気」の物語です。
私はこの力強いタイトルがいたく好きなんですが、邦題ときたら『メリダとおそろしの森』…。
……。おそろしの森って何だよおそろしの森って。そのセンスの方が余程おそろしいわ。


そして最悪なのがアレです。
前にも書いた『プリンセスと魔法のキス』です。


この映画はかなりレベルの高いかえる映画であるところが最大の魅力であり、そのことが前面に出た原題"The Princess and the Frog"はディズニー史上最高のタイトルなのに、最も重要な単語である「Frog」が完全に黙殺された邦題に、私はかなり怒りを覚えました


…という前振りで、もうお分りいただけたことと思います。
"Frozen"を『アナと雪の女王』なんつー邦題にした責任者、放課後職員室に来なさい(笑)。
だったらまだ元ネタの『雪の女王』だけにしといた方がマシだったんじゃないか。『ラプンツェル』の時もそう思ったんだけど。
じっさい白雪姫もシンデレラもみんなそうして来たのに、変にこねくり回そうとするからそうなるんだ…。


気の利いたのが思い浮かばないんなら、もういっそのこと「トイストーリー」だの「リトルマーメイド」だのみたいにそのまま片仮名読みでいいんじゃないかなあ。
よほど英語を知らないと通じないであろうTangledはともかく、UPとかそれこそカールじいさん世代の方々にもわかる英語なんじゃないでしょうか。


ディズニー次の期待作は『マレフィセント』。
ヴィランズ至上最も孤高で美しいマレ様の物語です。
しかもそのお方をを麗しのアンジェリーナ・ジョリー様(ああ、いつまでもブラピと結婚しないでいて! だったら私とry )が演じるというのですから、今からwktkが止まりません
まさかコレにまで『マレフィセントと○×△□』的なダッサイ邦題つけないでくださいよ。くれぐれも頼みます。







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アースラ仮装が受賞!!!

2014-01-04 01:28:54 | Disney (パーク、映画&テレビ)
講談社「月刊ディズニーファン」にて行われたハロウィーン仮装フォトコンテストで「ディズニーファン賞」を頂きましたー!!!


2013スタジオMハロウィーンツアーの顛末はこちらでもご紹介したものです。

今回のハロウィーンは晴天に恵まれた為、写真を撮る機会も一昨年に比べると格段に増え、良い感じに撮れたものを数枚応募してみました。

そして今日ディズニーファンHPを見てみたところ、のリストに我々の写真が…ッ


この写真は通りすがりの方に撮っていただいたものです。
後で現像してみると、城前で撮った&撮ってもらった数多の写真の中でも構図も色合いも群を抜いて美しく、これは大変な凄腕の方が撮ってくださったんだなあと、母と二人で驚嘆していた写真でした。

撮影の方にも、一緒に入ってくださった人間バージョンのハイレベルなアリエル姫にも大感謝です




HPにはこんな感じで紹介文とともに掲載されています。
「誓約書とペンも忠実に再現されていてスゴイ!」と、個人的なこだわりポイントにも注目していただけてまことに光栄です。


…って、コレずっと契約書と呼んでいたけれど、正確には誓約書だったのね。

あの白い悪魔のせいですっかり「契約」書だと思い込まされてたわ。
ひどいよあんまりだよこんなのってないよ。

なんて未だにほむほむの叛逆も観に行けてない私が言う台詞じゃないけどね


ともあれ、ディズニープリンセスの中で唯一アリエルにだけは反応を示す四代目が「アースラだったらやってもいい」と言ってくれたので、来年も細部をバージョンアップの上アースラの仮装をしたいと思います。




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ディズニークリスマス@ミッキーマウスルーム(2)

2013-12-22 20:56:47 | Disney (パーク、映画&テレビ)
今年唯一のディズニークリスマスネタ、第2弾でございます
今日はアンバサダーホテル・ミッキーマウスルームをご紹介~




ミッキーマウスルームはアンバサダーフロア、つまり最上階の6階に位置し、専用のラウンジが使えます。
とか書くと何やらセレブっぽい雰囲気が漂いますが(笑)、アンバサダーラウンジは3つのディズニーホテルの中で最も敷居が低い(費用と予約の取りやすさの点で)ため、案ずる事はございませぬ。

ただ、アンバサダーラウンジの深刻な問題点はあまりにも、あまりにも酒に色気がなさ過ぎるという事です。
あ、ビールさえあればオッケーって人なら無問題です。舶来モノの缶ビール(バドワイザーだったかな)がセルフサービスでカウンターに並んでます(と言っても持ち帰っちゃダメですよ。あくまでもラウンジ内でね)。

でもねえ、ウイスキー一筋のマミちゃんや、スパークリングワインに愛を捧げる私は………ッ!!
私ゃ別にシャンパーニュ産じゃなくてもいいんだ、でも細かい泡が立ってよく冷やされてるアレが無いとどうにも…ッ(手の震え←アカン)

それでも私は泡立たないワインとか飲んでれば何とかなるんですが、悲惨なのはマミちゃんです。
ここにはカルアとかベイリースのようなクリーム系の酒も無く、カクテルは炭酸入りか酸っぱいもの(要するにどちらもマミちゃんの苦手な系統)ばかりなのです。
したがって、お酒飲んでるよりおつまみ食べてる方が多かったですね。


ラウンジを後にして、いよいよミッキーマウスルームへ。



謳い文句どおり、お部屋の中はミッキー一色!
ベッドスローもミッキーのパンツの色柄です。




そして、このベッドスローと同じミッキーパンツの柄のポーチがついてるのが、このお部屋最大のウリと言えましょう。
なんたって他のミッキーインテリアと異なり持ち帰れますからね(笑)。
最初に出ているのは1個だけですが、ちゃんと宿泊人数分いただけるので、後で喧嘩にならないよう忘れずに申し出ようぜ!

ちなみに、ラウンジ対象部屋の隠れた魅力としてターンダウン、つまり就寝用のルームメイクがあります。
高級ホテルとかクルーズによくあるアレですね。
このとき、ディズニーホテルの魅力のひとつであるディズニー柄オリジナルアメニティを全部仕舞っておくと、ちゃんと新しいモノを補充してもらえます
補充の度合は担当の方によって色々で、運が良いとメモ帳やレターセット、クローゼット内に掛けてある紙袋まで補充してくださいます。
そこまでは無理でも、シャンプー・歯ブラシ・石鹸の類は必ず補充してもらえるのだッ!

このミッキーマウスルームはオリジナルポーチの代わりにいつもの綿棒やコットンの入った缶が無いんですが、これもターンダウン時にポーチを仕舞っておけばもれなく補充してもらえます。
しかも、この缶はアメピンやUピンを入れるのにピッタリのサイズなのだ。貯蔵しない手は無い(笑)。


え~、がめつい話はこれくらいにして、ミッキーマウスルーム紹介に戻りましょう。



お部屋の窓際の隅にある二つの白黒ストライプ柄のライトもミッキーを想起させる色合いです…って、白黒ストライプからミッキーを想起するようになったらもうあなたも完全にコッチ側の人間なわけですが(笑)、アップで見ると誰もがミッキーとの関連性に気づいてくれるはず。



下がっているヒモの先にミッキーのグローブがついてるんですねえ。
コレ、宿泊者限定で売ったらかなりイイ感じに売れると思うんですけど、どうでしょうかオリエンタルランドさん。




窓の外にはシルク・ドゥ…じゃなかった、舞浜アンフィシアターがそびえ立っています。
誰かココでフラのイベントでも企画してくれないかしら。あのステージは面白い演出が出来そうだし、連絡通路でアンバサダーと直結しているから宿泊にも便利だし。




壁紙ももちろんミッキー柄です。ミッキーの様々な表情やポーズが8種類!
顔のアップとか、お尻だけ出してるのとかもあって、全部探すのが楽しいです。




洗面所の壁紙もミッキー柄です。こちらは若干さり気ないですね。
よく見ると鏡の枠もミッキー。徹底してるなあ。




バス&トイレの入口では水着姿のミッキーも拝めます。
ディズニーホテルのお風呂とトイレはそれぞれ別室に独立してるんですが、ドアの見た目がそっくりなので、ココのイラストはお風呂側が「タオルを持ったミッキー」でわかりやすいですね。


さすがにお風呂の中は(ドアのガラスの絵が裏側から透けて見える他は)ミッキー柄ではありませんが、ディズニーホテルのお風呂は大変使いやすいです。
洋風のホテルと日本のホテルのいいとこどりをしている感じ。シャワーの使い勝手も優秀です。


他にも額に入れられた映画のポスターや、入口近くにある鏡のミニーちゃんとのツーショットなど至る所でミッキーを見つける事が出来て、どれもアンバサダーの時代設定に合わせてクラシカルなミッキーなのが素敵です。




ただ、ベッドとベッドの間にある額に入った妙に写実的なミッキーグローブのイラストだけはちょっと謎なんだけどね(笑)。
写実的すぎてミッキー手袋というより軍手みたいです。
グローブだったらもっとミッキーらしいのにするか、または神ッキーのご尊顔でもよかったんじゃなかろうか…。


ともあれ、新鮮なお部屋にいたく満足したミッキーマウスルームでございました。
今度の機会にはミニーマウスルームにも泊ってみたいなあ。






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昨日に引き続きカテゴリ違うんじゃね?と不安を覚えつつ…(笑)
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ディズニークリスマス@ミッキーマウスルーム(1)

2013-12-22 02:34:54 | Disney (パーク、映画&テレビ)
発表会の翌週、今年最初で最後のディズニー・クリスマスに行って参りました


今回のクリスマスは悪魔の仕業としか言いようが無いほど私の愛する緑のあの子が全面的にフィーチャーされたグッズ展開となっており、月刊ディズニーファンを見ただけで悶絶する11月でございました。

しかし、どれほど悶絶しようとも、発表会が終わるまではディズニーなど夢のまた夢です。
そうこうしているうちに緑のあの子の顔かたちをした激萌スーベニアケースや悩殺ポップコーンバケットがばんばか飛ぶように売れているという噂を聞き、悶々と11月を過ごしました。

幸いにも、ポップコーンバケットはアースラ仲間の方が連れ帰ってくださり、スーベニアケースもある方がおそろしい長蛇の列をかいくぐってゲットしてくださって、めでたく緑のあの子と御縁を取り結ぶ事が出来ました
我々が行った時にはすでにいずれの緑のあの子の姿も店頭では発見できない状態となっており、お二方には心から感謝でございます




今回泊ったのはディズニーアンバサダーホテルです。
これまでにも数えるほどしか泊った事が無く、改装後は訪問自体初めてでした。
以前から一度は泊りたいと思っていたミッキーマウスルームに泊るべく、今回はこちらに決定~。
(って、キャンセル拾いの段階になってもミラコスタはスイートしか空かなかったからっつーのも大きいけどね




じつはアンバサダーホテル宿泊者にはリゾートラインの切符がつきません。
まあ、じっさいにココに泊ってみると、イクスピアリをひたすら歩いていかないと駅に行けないので、こりゃ切符があっても電車には乗りづらいだろうなあという気はします。

代わりに両パークへ送迎してくれるバスが出ています。
しかも約10分おきに来るため、不便さは感じませんでした。
ちょうど30周年のデコレーションもされていてラッキー!




アンバサダーはイクスピアリに隣接してます。
ということで到着早々、開店を待って今半へ。
ディズニーまで来てパークにも入らんと肉に走るとかどんだけ~。

しかし、この今半は浅草で全今半を食べ歩いた我々でもハッキリ断言できるほど最高の今半です。
正直、ディズニーリゾート内で頂けるどんな食事より美味なのですぞ。
特にランチタイムは値段も今半とは思えないほどお手頃で、叙々苑のランチと並び称されるべきお得さです。
って、どっちもランチタイムにしか行かないんだけどね。てへぺろ。




食後は四代目のたっての希望でシーへ。
っていうかこの日、両パークに入場制限がかかっててビビりました。今半でゆっくりランチしてから行ったのにまだ制限だった。おののいたよ。
幸いディズニーホテルに泊ってると制限は関係ないんですが、中に入れば待ち時間はみんな平等ですから無関係とは言えません。
ちなみにトイストーリーマニア!は190分待ちでした。もちろん秒速で諦めました(笑)。




なるべく四代目にトイマニの事を思い出して頂きたくない一心で、まるっきり反対方向のマーメイドラグーンへ。



クリスマスの装飾もマーメイドラグーンっぽいですね。アリエルかわゆす。
通常モードより露出度低めなのがおじさん(の心を持った30歳モ女)的には不満ですが




もちろん、スカットルのスクーターで活躍するかえる達もパパラッチしてきましたよ~。
一般的なディズニーファンの皆さんよりはライトとはいえ、一般ゲストと比べると充分にものものしいカメラを構えた30歳モ女がかえるさんを執拗に激写するサマは若干鬼気迫るモノがあったのではないかと、後で冷静になって気づきました。




ホテルにチェックイン後、出直して今度はランドへ。
四代目の大好きな「いしだ」ことIt's A Small Worldに乗りました。
彼女はこのアトラクションというよりこのテーマソングが大好きで、今よりずっと幼いころから「It's a small world after all」という歌詞を「い~しだ~で~ い~しだ~と口ずさんでいるのです。
アトラクションとしてはもっとスリリングでないと物足りないらしいっす。カリブの海賊の冒頭の滝(しかもアナハイムのダブルのやつ)で興奮する類の女児だからね。
あと、トイストーリーとかカーズの登場人(?)物はかなり正確に名前を知っているのに、プリンセスとかアリスとかはほとんど見分けがつかないのも色々な意味で先が思い遣られます。




最近だいぶ四代目が踊れるようになった事に期待を掛けて、またもポリネシアンテラスに連れて行ってみたのですが、今回も踊ってくれませんでした
発表会では踊ったのに…やっぱりホームグラウンドとは感触が違うのかねえ。

本人もどうやら「逃げ帰らずに舞台に立っていられただけで偉いね」などと無邪気に褒められている他のお子さんとは立場が違う事を自覚しているらしく、「おどらなかった! おどらなかった!!」としばらく悔し泣きしていました。
私はもちろん、普段は彼女にバカ甘いマミちゃんもこの点だけは我が子を崖から突き落とす獅子ですので、誰も慰めたりは致しません。
自力で立ち直って這い上がりたまえ、四代目よ。
それが四代目って事なのだ。私だってステージで失敗するたびにそういう思いを味わって来たのだよ。




ただ私はともかくマミちゃんはけっきょく四代目にクソ甘いので、ステージで失敗しても、彼女が寝ている間にトイストーリーの仲間達をせっせとゲットしてあげるのでありました(笑)。
このシリーズ、つい最近(少なくとも11月以降に)発売されたもののようですね~。
みんな結構精巧にできていて、ブタの貯金箱の「ハム」は背中からコインを出し入れできるし、声が自慢のウィージーはお腹を押すと鳴きます。
ちなみに、一緒に居る暖かそうな服装の緑のあの子は3人セットで色違いの防寒着を着ていたため、我々のミッキーニット帽の目印としてゲットしました。




オチェーアノも行きました。
クリスマスのランチコースは前回(ハロウィーンの前だから夏イベントかなあ)より美味しかった印象です。
どっちみち、ココのコースはランチの方がいいですね。ディナーだとデザートブッフェが無い上に値段が倍なんだもの。
って、どっちみちランチタイムにしか(※以下略)


ただ、他のホテルに泊っている身の上でミラコスタに行くとアウェー感がハンパ無く、寂しさがかき立てられる事に気づいてしまいました
今後アンバサダーに泊った時は、やっぱり今半にしておこう………。


そのアンバサダーのミッキーマウスルームの様子は次回の記事にてご紹介しますぞ






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アースラ軍団@ディズニー・ハロウィーン2013!!その3

2013-11-04 02:09:08 | Disney (パーク、映画&テレビ)
素敵な仮装の話にうつつを抜かしていて、2日目の話に入れなかった…
気を取り直して、31日・ハロウィーン当日のお話です。


31日も見事な快晴
連日で仮装できる喜びに胸を躍らせつつも、まずは仮装せず、ミラコスタ客専用ゲートからシーに入りました


通常入園の20分前に入り、もちろんトイストーリー・マニア!へ直行です。
スタンバイとファストパスで無事2回乗れました。

ただ私の得点がちっとも無事じゃなかった…。今の目標は25万点越えだってのに、良い方でも21万点台。ショボすぎです。
2回目にあたったシューターがまた調子悪くてさらに酷くなりました。19万点台とか久々に見たぜ。




しかし最近だいぶトイマニの仕組みが分って来た四代目は、3Dメガネも自分でかけられるようになり、点数の事など何も気にしていないのに6,500点くらい取れるようになってご満悦です。
ハロッ…もといマクダックさんのお店の前でポーズ取って調子に乗ってます。




↑それは調子に乗り過ぎ。


トイマニに2回乗ったら、海から撤退。
仮装してチェックアウトし、ランドに向かいました。
おお、今日もシー駅に風紀委員が居なかったぜ。平和だなあ。


あんのじょうハロウィーン当日の城前には昨日以上の数の仮装ゲストさんが集結してました。
しかも、同じ作品で集まったり、ヴィランズオンリーで撮影したり、大型の合わせが多くて見応えも最高です。

幸い四代目がこのタイミングで寝てくれたため、我々も心おきなく撮影に専念できました。
彼女が起きていても、ハイクオリティなトイストーリー集団をストーキングするか、無意味に駆けずり回るかのどちらかしかないので、いずれにしてもロクな事にならないのです

あ~、早く四代目も一緒に仮装してくれるようになってくれれば良いのに。
それが無理なら、とっとと親が追いかけなくても一人で勝手にアトラクションでも乗って来られるようになってくれ(笑)。




夕方になってくると、我々ヴィランズ集団(と言ってもほとんどアースラ)はあらかじめ予約しておいたディナーショーのためポリネシアンテラス・レストランへ。
ここはTDRで唯一本格的なフラやタヒチアンが観られるので、一度は皆さんをお連れしたいと思っていたのです。




S席なのでカブリツキ。テンション上がるなあ。


幕が上がった瞬間、出演者の顔ぶれにアースラが騒然となりましたが、ショーは何事も無かったかのように展開されてゆきます。

しっかし、相変わらずレベル高いです、ここのショー。
キャラクターがメインのディズニーショーの一つとしか見られてないのでは本当に勿体ないです。フラとかタヒチアンをわかっている人にこそ見て欲しいですね。

見る人が見ると、キャラクターもけっこうちゃんと踊(ろうとし)ていて感心することうけあいです。
ミッキーなどちゃんと男性のウヴェへをなさいますからね。流石は神ッキーです。
ただちょっと今回のミニーちゃんはアミが得意じゃない人だっ…………じゃなかった、今日はきっと腰の調子が悪かったんだね。お大事にね。

あと、実は生演奏のレベルもかなりのものなんですが、司会兼ヴォーカルのお姉ちゃんだけは明らかにハワイアンを分ってないんですねアレ(笑)。
いやホント、今回の人は(笑)で済ませられないほど発音が酷かったんで何とかして欲しいです。
haleakala he inoaをhanreakanra he innowaと発音するのはやめてください本当に。
アースラ的に喩えるとエリック王子に舳先で脇腹刺されたくらい辛かったです。

他にもっとメインヴォーカルに適任の方が同じステージ上のどこかにいらっしゃるような気がするんですけど………。


いかんいかん、この分野の話題になるとつい毒が回ってくるぜ。
今日はあくまでも善良なアースラとして話を進めるんだ、善良なアースラとして(※すでに設定がおかしい)




チビッコ体験コーナーでは、例によって四代目も上がらせていただきました。
彼女を脇の階段に置いて来たら、最初「何でボクをこんなところにおいてくの」という顔をしてたんですが(※注:彼女はボクっ娘です←別に親が仕込んだ訳ではない)、階段がステージへ続いているのを見た途端にしたり顔になり、ニヤニヤ笑いを浮かべつつ当然のような顔をして壇上へ。

ミニーちゃんが四代目を導いたのはよりによってセンター、そう、四代目にとって気に入りの毛布と同じくらいおなじみのあのTマークです。
これまた当然という顔でTマークのところに立つ四代目。
可愛げゼロです(歓喜)。


ここ2回ほど固まっている事が多く大人達を失望させていた四代目でしたが、今回はしっかりステップ踏んでました。
カオばっかりだったけどね。
欲を言えば、見本と同じくカホロをやって欲しかったわよ母は。
もっとも、四代目の周りは子供の中でも特に小さいお友達ばかりで、カホロしている人など誰もいなかったので、彼女だけがカホロしようにも出来ない状況ではありましたが。


四代目はときおり口の端に笑いを浮かべつつ(※決して無邪気な類の笑顔ではない)、ドヤ顔でひたすらカオのステップを踏んでました。
まあ、私も決して可愛げのある餓鬼ではなかったのでそれは構わないんだけど、次回はカホロとハンドモーションも頼んだぞ、四代目よ。




ショーが終わるとすっかり暗くなっていました
それでも城前には仮装した人、人、人
ライトの下で、あるいは自分自身が発光しつつ(!)、最後の名残を惜しんでいらっしゃいます。

もうほとんど暗くて見えないのに…って、あ、そうか。仮装がハイクオリティなくらいの人は持っているカメラもハイクオリティだから、この暗さの中でも結構ばっちり写真を撮れるんですね。
めでたく私も今年から一眼持ちになりましたので、この時間帯に撮った写真も思っていたよりずっと鮮明に撮れていました。ありがとうNikon。




そうこうしているうちに、さっきファストパスを取っておいたバズの時間になったので、写真を撮りつつ撮られつつアトラクションに行きました。
あんのじょうリトルグリーンメンに過剰な愛情を示す四代目。他の人が撮影したがる時まですぐ過剰な愛情を示したがるので困ります。
さっきのドヤ顔カオから一転、こういう時の彼女は完全にたんなるクソガキです。ボクっ娘だし。

ちなみにバズは途中でシステム調整が入ったので、高得点の的を撃ちまくる事が出来、さっきのトイマニの溜飲が少しだけ下がりました。


充分に遊び、満足したところでランドを後にしました。
ミラコスタで仮装を脱いで、我々はちょっとだけシーにも入りました。ちょっとだけと言いつつマーメイドラグーンまで足を伸ばしました。


何度か私のブログでも言及しているように、シーは仮装禁止です。
コレ、もうずっと昔からハロウィーン仮装のルールに明記されている事柄ですね。
だから我々もシーに入ろうとするたびにわざわざ時間かけて仮装を脱いでいる訳です。


数年前まで、このルールを徹底させるねらいでリゾートラインのシー駅に風紀委員(と私が呼んでいるパークのスタッフ)が立ち、ミラコスタから電車でランドに行こうとする仮装者にまで執拗に声を掛けていました。
さらに、ゲートにもこうした風紀委員がおり、仮装の疑いのある格好で入ろうとするゲストに対し、これまた執拗に声を掛けていました。

この嫌悪感丸出しの書き方からわかるとおり、我々もこうした風紀委員にイヤな思いをさせられた経験が一度ならずございます。
と言っても、我々は神ッキーに誓ってルールに反する事をしようとした事は一切ございませんよ。

仮装でリゾートラインに乗ってランドへ行く事に関しては、何一つ問題の無い事ですから毎回堂々とやってますし、シーに入る時だって、そりゃ我々の私服はユニクロやしまむらで売っているような一般的なものではないかもしれませんが、あくまでも只の私服です。D24でゲットしたミッキー柄のTシャツを着たりもしていましたから、何らかのキャラクターに見える気配すら無いはずです。

このように何一つ後ろ暗い事が無いにも関わらず、我々は風紀委員達に何度もイヤな思いをさせられました。
駅では明らかに「降りて来た」のではなく「乗ろうとしている」のに居丈高な口調で止められ、仮装でシーに入ろうとしていると頭から決めてかかった態度で「ここはシーの駅ですよ!?わかってるんですか!?」(※原文ママ)と問いつめられました。
シー駅にはパークだけでなく、ミラコスタもあるんですよ!?わかってるんですか!?と問いつめたいのはこっちの方だっつの(笑)。

ゲートではもっと酷かった。
ウチのディズニーキャラクター大全集を紐解いてもどこにも居ないような私服で入ろうとしているのに(いやそもそもミッキーTシャツ着てるキャラとか有り得ないからw)、わざわざ足止めをさせて「判断できる責任者が来るまで待て」って、何の嫌がらせですか。
もっと可笑しいのは、その時の服装が「ハロウィーン以外の期間には何のお咎めもなく入れている服装」だったってことです。何なのそのダブルスタンダード。


つまり、当時の風紀委員達は「疑わしきは罰する」のスタンスで、極めてピリピリしていたものと思われます。


ところが今年ときたら、いったいどうしちゃったのでしょう。
シーに全身仮装者入りまくり。シーで仮装禁止のルールなど有名無実化状態です。
あのクソうるさい風紀委員達は、揃いも揃ってどこへ消えてしまったのか。


ツイッターを見ても、シーに明らかな全身仮装のゲストがいるうえ、彼らに道を訊かれたスタッフもごく普通に応じていたなど、極めてユルユルに門戸を開いちゃってる様子が報告されていました。
私自身、30日にもろティンカーベルの仮装をした人を見かけて「うわマジだったのかよ」と驚きました。


個人的にはシーで仮装する人を見ても何とも思いません。
私は元々他人様がルールを守っているかどうか気にするタイプじゃないし、景観を損なうとも思わないし、むしろ今回ランドで見かけた素敵な仮装の中には、是非シーでお見かけしたかったシー関連の仮装の方も多かったです。

何でそのルールを決めたのか私は知らないし興味もありませんが(「景観を損なうから」とか「撮影に夢中になると危ない場所があるから」とか諸説あるらしい)、オリエンタルランドが決めたルールなんだから、オリエンタルランド自身がそれを徹底させるように頑張らなくちゃダメでしょ。
徹底させられないようなルールなら、中途半端に設定しちゃいけません。

某参議院議員が天皇陛下に直接手紙を渡した事が一部で問題になってますね。
彼は「天皇に手紙を渡しちゃいけないって法は無い」と言ってるらしいけど、それは法律で決めるまでもなく、常識として当然の事だからです。

でも、「シーで仮装しちゃいけない」というのは、常識として当然レベルの事ではありません。
「パウスカートを下から穿いてはいけない」というのと同じくらい、限られた範囲の人しか知らないルールです。
その限られた範囲の人達にとってどれほど重い意味づけがされたルールであろうと、しょせんはローカルルールです。

西の某テーマパークは一年じゅう仮装して入園できるそうですし、ましてハロウィーン期間なんですから、まさかシーでも仮装していいだろうと思ってしまう人(あるいは確信犯的に知らないフリをする人)が居ても不思議ではありません。

このような状況下では、もうオリエンタルランドが頑張って徹底させるしか無い訳ですよ。ルールを決めた張本人としての責任を取って。
ルールが存在しているのに有名無実状態で仮装者が入り放題になり、ルールを熟知しているゲストがそれ見て激おこ、という今の状況は明らかに運営ミスです。
一番ダメなのはルールに違反している人でも、それを見て腹を立てている人でもなく、ルールを設定した本人、つまりはオリエンタルランドなのですよ。

オリエンタルランドはその事をよく自覚し、
A. 来年以降もシー仮装禁止のルールを続行するなら、仮装者が一切入らないようアルバイト従業員にまで徹底する。
B. 徹底させる事が出来ないなら、いっその事シーで仮装禁止というルールは撤廃する。

このどちらかに態度を決めないと、天地無用!魎皇鬼の主人公みたいに誰にでも良い顔しようとして煮え切らないせいで数多のヒロイン…じゃなかったゲストを怒らせたり泣かせたりロクな事になりません。
って年齢がバレる元祖ハーレムアニメの話はおいといて(笑)。
ちなみに私は砂沙美ちゃん推しだ…って、それもどうでもいいですね。


で、Aにする場合、これはあくまでも個人的な願望なんですが、シー駅には風紀委員を置かないで欲しいものです。
ランドへ向かうミラコスタ客に無意味にイヤな思いをさせるのは企業として得策ではないし、逆に駅でいくら塞き止めたって車から仮装してくる人の事は阻止できませんから、実にムダな人員の割き方と言えます。

あと、風紀委員はなるべくまともな人にやらせようね。ミッキーTシャツの客にダメ出しするのも、明らかにティンカーベルの格好した客を入れちゃうのも、それぞれ逆方向にまともじゃないですよ(笑)。


いずれにしても、普段とは全く違う楽しみ方が出来る仮装期間、ぜひとも無くさないように、よりよい運営の仕方を模索していただける事を願っています。


てな事を考えつつ、迎えの時刻が着たのでいよいよミラコスタの玄関へ。



おお、ディズニー送迎という事で、車窓にプーさんとティガーがぶら下がってお出迎えしてくれてる~!!
運転手さんのニクい演出に感謝です。


19個の荷物を無事詰め込んで、我々はTDRを後にしました
楽しかったスタジオMハロウィーンツアー、来年もまた参加したいものです。

アースラ軍団@ディズニー・ハロウィーン2013!!その2

2013-11-03 23:16:21 | Disney (パーク、映画&テレビ)
久々に望み通りの睡眠時間が取れて快適な朝でございます(※いやどう見ても朝じゃないだろもう)
さ、スタジオMハロウィーンツアー、2日目の話に行ってみよう!!


…の前に、まずは前回の記事にコメントをくださった皆様をご紹介します
なんと、記事に掲載させていただいた方がお二人ともコメントをくださったのです


お一人目、今回の見出し画像でクマさんの仮装をなさっているD-MAYUMIさん
我々と同じくミラコスタにお泊りの仮装ゲストさんで、31日の夜ホテルに帰って来たところでお声をかけていただきました。
Dさんはご家族で仮装なさったとのこと…羨ましい~ッ!!(※注:我が家には約一名仮装にめっちゃ非協力的な2歳児が居るもんで…

しかも、こちらの画像のクマさんの仮装もそうとうハイクオリティでしたが(顔立ちの可愛らしさなど園内の現役リアルダッフィーを凌ぐ勢い)、他の仮装写真も素晴らしいものばかり
人間モード(?)の装いになるとガラリと雰囲気が一変し、衣装や小道具のディテールへのこだわりもさることながら、ご本人もたいへんお美しくて素敵です。現場で拝見したかったなあ。
シーのマスカレードミニーちゃんの仮装とか本当に麗しいマスクは本物のヴェネツィアンマスクと見紛うゴージャスさでした。って本物持ってる私が言うんだから間違いない(笑)。
こういう精巧なシーの衣装の仮装を見ると、シーで仮装を拝見できないのが本気で残念です

ブログを拝読すると、今回ご一緒されていたおばあちゃまが衣装製作の名手でいらっしゃるそうで、これまた羨ましい限りです!
ミラコスタでご一緒した時の写真もこちらの記事に載せていただきました


そしてお二人目、ゴージャスなアリエル姫ことすぅさん
ご一緒だったラプンツェルさん共々、本当にゴージャスで美しく、ハイクオリティ仮装さん勢揃いの城前でも目立つ存在で、強気のアースラモードでなかったらとても気後れがして写真もお願いすることさえできなかったであろうお二人だったのに、アースラ仮装と契約書のお陰であちらから話しかけてくださいました!!ありがたし仮装パワー

ブログを拝見したらアリエル姫の出典画像も載っていて、ゴージャスなばかりでなく細部までリアルに再現されていることがよく分ります。
ラプンツェルさんの衣装も刺繍にいたるまで凝っていて素晴らしい!本物と並んでも遜色無いレベル!!
しかも彼女の髪、昼見ても素敵なんですが夜はもっとサプライズなんですよ~。
ついアースラとして契約を取る方にばかり夢中になってしまいましたが、ぜひ私のカメラでもお二人を撮影しまくらせていただきたかった!!


一緒に、他の素敵な仮装さんもご紹介して参りましょう。

たとえば、城前で大人数で集まっていたトイストーリー仮装の皆さんは、揃いも揃ってハイクオリティな方ばかりでした!!
トイストーリーが大好きで来園前の数日間トイストーリー1~3をヘビロテして観ていた四代目などニヤニヤが止まらず、この皆さんにへばりついてしまい大変でした。
しかしながら、あまりの大盛況ぶりに掲載の可否を伺える状況じゃなかったため、顔の出ていない方だけ掲載させていただきます。




まずはレックスさん。
ゲーマーの彼らしくテレビゲームのコントローラー持ってます。
コントローラーのサイズもしっかり実物のレックスと同じ縮尺ですね。手が長いから右と左のボタンに同時に届きそうだけど(笑)。
見た目もそうとう精巧ですが、仕草や喋り方までレックスそっくりで、ブレないキャラにも感動でした。




そして悪の帝王ザーグさん。
先程のレックスさんと同じく、撮影時には顔の隠れる状態になりますが、顔にあたる部分は簡単に取り外せるようになっています。
といっても、ザーグさんは実物同様他の玩具に比べて非常に大きいので、ご本人の顔の位置は思いがけないところにあるんですけどね(笑)。
腰に吊るされているバズ&リトルグリーンメン柄のポップコーンバケットには心臓を射抜かれました。


また、思いっきりご本人のお顔が出ていたのでここに掲載は出来ませんが、一緒にいらっしゃったバズさんの出来もとんでもなくハイクオリティでした。
この画像のレックスさんやザーグさんの後ろに写っている部分だけでも、その凄さが伝わるのではないでしょうか。
そのうえ、四代目のようにまとわりついてくる子供に「下手にいじるとレーザーが出るぞ」とおっしゃったり、キャラ作りも完璧でした。




もう一組、『モンスターズ・ユニバーシティ』と同時公開された『ブルー・アンブレラ』の傘さんもいらっしゃいました
ネタとしてめちゃくちゃ新しい上に、発想も素晴らしい!
あの短編は短編でありながら非常に強い印象を残す名作でしたから、映画館で観た人はみんなこの仮装にグッと来たに違いありません。
あの可愛らしい顔が違う表情で表と裏に2種類描かれているのも素敵でしたね~。


私は基本的に人様の仮装を見るのが大好きなんで、どんなものであろうと大人が仮装しているという状態自体が楽しくてたまらないのですけど、とりわけこういう素晴らしいクオリティの仮装ゲストさん達を見るとやはり感激もひとしおです。
美しいシルエットにこだわっていたり、本物と見分けがつかないほどの再現度だったりすると、その方の深いディズニー愛・キャラクター愛・仮装愛を感じて見ているだけで嬉しくなります。

ランドでディズニーキャラクターになり切ったり、他の素敵な仮装ゲストさんを見たりできるのは、ハロウィーンの限られた期間内しか体験できない特別な楽しみですから、どうぞ運営さんは「違反仮装のヤツとかも来るし面倒くせえからやめちまえ」などと考えず、ルールを守って愛と情熱を込めて取り組んでいるゲストの皆さんのために、全身仮装日を継続してくださいねッッッ

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