舞蛙堂本舗リターンズ!~スタジオMダンスアカデミーblog

ダンス(フラ・ベリーダンス他)と読書と旅行とカエル三昧の日々を綴る徒然日記。

2006日光市民文化祭

2006-11-12 22:22:19 | ダンス話&スタジオM
日光市民文化祭、おかげさまで無事終了いたしました
画像はフィナーレの模様です。ビデオから採ったものなので、あまり鮮明じゃなくてごめんなさい。でも、実際のビデオはとても綺麗に撮れていました


長い一日は、起きて早々顔も化かさないままに会場入りし(※グラサン必須)、バミリ=立ち位置の目印となるテープを貼ることから始まりました。
一旦演目が始まると休憩を挟まずノンストップなので、朝一にバミってしまうしかないのです。

バミリを終えて家に戻ってきた我々を待っていたのは、何より恐れていたドタキャンの報せでした。
ああああ.....、今回もやはりドタキャンの人が出てしまいました。前日まで何も言われなかったので、もしや今回は穴空き無しで出来るのではないかと望みを持っていたのですが、やはりダメでした...。
世の中甘くないなあ...とか嘆いてる場合じゃありません。自分達の準備の合間を縫って、空いた穴をフォローする方法を考えなければならないのです。

なんとか時間に間に合わせ、会場に駆けつけた時には、既にたくさんのメンバーが顔を揃えてました。
我々は受付や照明・音響のスタッフの方と打ち合わせを済ませると、楽屋をひとつひとつ覗いて声をかけ、みんなで集合しました。

今市文化祭はわりかしアバウトで、もちろん楽屋も決められておりません。好きなとこをテキトーに使うことになってます。
その結果うちのメンバーも、ある小部屋にギュウギュウに詰まっているかと思えば、ある部屋を貸し切り状態で使っている人もいて、誰がどこにいるのかまったく把握できません。だから各部屋を回って声をかけるわけですね。
しかし、一人カラオケで出演する皆さんだってそれぞれのグループに所属しているんだから、グループごとに割り振りを決めてもよさそうなものですが。せめて男女の区別はあった方がよくってよ(笑)。

アバウトといえば、タイムスケジュールも凄まじくアバウトです。
当日になってばたばたとキャンセルが出るのは日常茶飯事。この文化祭にはそれこそ20年出てますが、一番激しい時など、キャンセルが重なりに重なって時間が大幅にずれ、リハーサル真っ最中のスタジオに「もうすぐ出番です!早く来て下さい」という電話がかかってきたなんてこともありました。
だから、早めに会場入りしたら常に進行状況に気を配っておかねばなりません。
今回も予想どおりキャンセルが続出し、だいたいカラオケなどは5分取ってあるところを3分くらいで終わってしまうのですから、進行が早まりまくっておりました。

予定時刻より早く始まることは火を見るより明らかだったので、全員の到着が確認できるとメンバー一同直ちに支度を済ませました。
一曲目の衣装になるだけでなく、着替えがある人はその場所を確保し、少ない時間でスムーズに着替えられるよう、準備万端整えておきます(さすがに毎年出ているメンバーは慣れたもので、毎回お決まりの場所にセットしているようです)。


案の定、本番は予定より30分以上早まってスタートしました。
一曲目は初っ端から例のフラの新曲、今回の目玉です。
衣装も振り付けもめいっぱい場所をとる踊りですが、今市文化会館大ホールの舞台の規模は県総合文化センターのメインホールに勝るとも劣らないため、この新曲の初お披露目にはまさにうってつけ。
進行はわりかしというかそうとうアバウトですが、一地方の文化祭としてはとにかく舞台が豪華なのがこのイベントの良さなのですね。

それなのにこの文化祭にはなぜか少人数の出演が多く(ほとんどは一人)、そこへもってきて突然34人の大所帯が現れて踊り出したものですから、お客さまたちは騒然となりました。
照明がつくと同時に客席はざわめくし、前方の席の人に「きれ~い」とか言われるし、ザッとスカートを翻して向かい合っただけで拍手がもらえるし、踊り終わったら「良かったよぉ~」とか客席から声をかけてくださるし、これ以上望むべくもなくノリのいいお客さまたちでした。

こないだの東武みたいに舞台と席が密着しているときはお客さまがノッてくださることも多いのですが、これだけ大規模な舞台で客席から声をかけてくださるほどノリのいいお客さまには、なかなか巡り会えません。

初お披露目のフラも無事終わって、入れ替わりにJAの皆さんが踊りながら入場してくると、もう出てきただけで拍手喝采です。
なんというノリのよさ!!踊り屋冥利に尽きるとはこのことです。
JAの皆さんは踊り慣れた曲でリラックスしているおかげもあってか、全員綺麗に息の合った踊りでしたし、隊形移動も正確に決まりました♪

三曲目は最初に出たフラ組の一部の皆さんが早着替えして登場です。
もとから一番少ない人数だったのにここでキャンセルが出てしまい、どうなることかと祈るような思いで見つめていたわけですが、隣近所のメンバーがうまいことフォローして移動もつつがなくこなしました。ホッ。
だから、後でビデオで見たら当初の企画とは違う隊形ではあるんですが、穴が空いている印象は微塵もありませんし、これはこれでバランスが良かったからいいかなと。

などと悠長に見学ばかりしていたわけではなく(笑)、この間私も必死に着替えてました。
何しろフラからベリーダンスへの着替えです。ジャンル変更は忙しいのです。
でもさすがに早着替えに慣れたメンバーが多かったため、皆さん余裕で早々と出来上がってました。

さて、ベリーダンスです。
今朝もとあるバラエティ番組で取り上げられたばかりで、まさに今が旬のベリーダンス。
しかし今市文化祭においてベリーダンスはズバ抜けて特異なネタです。いや、たとえ東京辺りでも、30人近いショッキングピンクのベリーダンサー集団が出現したら驚かれるかもしれませんが(笑)。

とにかく一人だけ見ても十分派手な鮮やかなピンクと光り物(※コインブラ)のベリーダンス衣装をまとったダンサーが次から次へと舞台に登場してくると、客席は未だかつてない喧騒に包まれました。

わははあ、フラでも十分凄まじいノリの良さだと思っていたのに、上がる一方の客席のテンションはなに...!?!?

.....!!!!

そりゃもう、モノの見事にノセられましたわよ。
だって胸を上下させただけで悲鳴のような歓声と拍手が巻き起こるんですもの...!!

そして、クライマックスの待ちに待った変身タイム。
ダンサーの息がピッタリ合い、みんな同時にがばッと変身した瞬間、会場を揺るがすような歓声でもって迎えられました。
2階席で撮っていたビデオにまでハッキリ入っているのですから、さぞ凄まじかったのでしょう。

最高潮に達したテンションのまま、全員が舞台に舞い戻ってフィナーレになだれ込みました。
クラップしつつ皆で踊っていたら、客席からもコンサート会場のような手拍子が。
見れば出演者一同このうえなく幸せに浸りきった顔をしております。浸り過ぎて振り付けなんかテキトーになったってよいのです。スタジオで練習しているときから結構ノッている人も多かったですが、やはり本番でのフィナーレが最高でした。

「目の醒めるようなすばらしい舞台でした」という素敵なアナウンスに見送られ、夢見心地で退場した私達。
しかしどうやら夢見心地にトリップしたのは出演者だけではなかったようです。荷物をまとめて帰ろうとしたそのとき、女性のお客さまが舞台裏に駆けつけてあるメンバーの腕をガシッとつかみ、「素晴らしかった~今夜は眠れないわ~~!!」とおっしゃってくれたのだとか。

舞台で踊るのは出演者にとって楽しいことですが、それは楽しんでノッてくださるお客さまがあればこそですよね。
また来年も舞台と客席をともに興奮の渦に巻き込むような文化祭を目指しますね。

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