舞蛙堂本舗リターンズ!~スタジオMダンスアカデミーblog

ダンス(フラ・ベリーダンス他)と読書と旅行とカエル三昧の日々を綴る徒然日記。

2014メリーモナーク団体戦(1)

2014-05-17 04:20:02 | メリーモナーク
裏部屋にてミスアロハフラについての忌憚のなさ過ぎる持論を展開したところで一段落と致しまして、本日より団体戦の話&写真紹介に参ります。

普通カヒコとアウアナに分けて紹介するものだと思いますが、同チームのカヒコとアウアナを比べるとそこの傾向がより良く分ったり、「おお、カヒコとアウアナの内容をリンクさせたのね」なんて新事実が発覚する事があったりして面白いので、チームごとに並べて載せて参りますね。


(1) Na Pua Me Kealoha - Kumu Sissy Kaio & Lilinoe McCormack(カーネ)
カリフォルニアのお教室、毎年新しい事にチャレンジする意欲を感じられて楽しみなところの一つです。



カヒコ:"Pa Au I Ka Ihe A Kane"。伝統的なチャントです。
ここのカネのとりわけカヒコはものっすごいパワフルなんで、こういう勇ましい内容が似合いますね~。



アウアナ:"Ku'u Hoa"。説明するまでもない有名なナンバー、軽快なラブソングです。
カレオ・トリニダッドさんあたりのようにビシッと揃えるとか、ロバート様のように格調高いといったカネのフラとはまったく異なる素朴なフラですが、楽しそうな様子が何とも好きです。


(2) Halau Na Lei Hiwahiwa O Ku'ualoha - Kumu Sammye Ku'ualoha Young
ヒロのお教室です。



カヒコ:"Aia La 'O Pele I Ka Wahine 'Ai Honua"。これまたパワフルにペレにまつわるチャントを踊られました。
今時逆に新鮮さを覚えるほど昔ながらのカヒコです。
もちろんカヒコはアウアナと違ってそうそう大幅には変わらない(変えられない)ですし、決して時代に合わせて変えたりしないところも多いですが、それでも先生のチャントの仕方やカーヘアの口調、そして踊り方そのものにおいて時代の移り変わりが皆無というわけではないと感じることがあります。



アウアナ:"Na Mauna Ho'oheno"。ハワイ島の素晴らしい山々を歌った曲。タスキ状になっている黄緑色のフリルはこのまま後ろにも螺旋を描いて裾まで達しています。色々な角度を向くたびに印象が変わる効果を狙ったのでしょうか。


(3) Keolalaulani Halau 'Olapa O Laka - Kumu Aloha Dalire
言わずと知れたアロハ先生のお教室です。
おお、今は随分カネダンサーが大勢いらっしゃるのですね。
私は元々アロハ先生のカネが好きで、あからさま全開のマウナロアとか最高だったのですが(笑)、カプアさんとのアレコレがあってから一時期カネがきょくたんに減ってしまって寂しかったのです。




カヒコ:"Mai Puna Au E"。ペレにまつわるチャントを、かなりのフォーメーションを交えて踊られました。
アロハ先生、ここ数年でだいぶフォーメーションするようになったなあ(昔はほとんどその場で踊っていた記憶が…)。



アウアナ:"Pili Kapekepeke"。あ~この曲も大好き。ケクイニさんたまりません。こういう速い曲を軽やかに踊るカネダンサーってカッコいいですよね。



(4) Halau Hula 'O Hokulani - Kumu Hokulani & Larry De Rego
こちらもおなじみのホークーラニさんです。



カヒコ:"La'au O Ka Wa Kahiko"。古より伝わる(そして現代でも使われている)自然の物を用いた薬?治療?そういったものがテーマのお話です。ユニークだねえ。ジョニさんとかがやりそうな話だ。
振付も面白かったです。まあ衣装はもっと豪華なのが好きなんですけどね個人的には(笑)。



アウアナ:"Lilialanaikawaiola"。同名の心優しい女性を讃えた歌。
ホークーラニさんが時々使う長~いホロクーです。最初のころに観たホロクー曲よりもっとこのデザインを効果的に活かした振付になっていますね。


(5) Academy of Hawaiian Arts - Kumu Mark Keali'i Ho'omalu



はい、いよいよご登場です。マーク様です。
私が奇声を上げると同時にCanonさんの光学30倍ズームが火を噴き、マーク様のストーキングアップ写真をばしばしばしと撮りまくったのは言うまでもありません。


もちろんマーク様のオリからスタート。
会場を満たすあの低く深いお声!!!!!
あのAHAを率いて初登場した2006年のアガリっぷりがウソのように(って、あの時のマーク様がアガっていた事なんて、音声をMDに落とし数百回にわたって聴きまくった私くらいしか気づかなかったでしょう)、イーディス・カナカオレ・スタジアムにおける自らの声の反響を完全に自分の物にしています。
声が会場に響きわたり消えていってから、次の発声に移るまでの「間」がマジ完璧でしたもの。あのお声の魅力が最大限に引き出されていました。
己の声を録音した物を聞く度に自分を殴りたくなる私からしてみると、これほどまでにgiftedなお声を持ち、それを十二分に理解したうえでその魅力を最大限引き出しているマーク様がニクい。ニクすぎます。
いつも一緒のイプヘケのサリーちゃんも、ご本人がおっしゃる通りあのお声にピッタリの音程なんですよねえ。

しかしこの素晴らしすぎる声を「gifted」のひと言で片付けてしまうのでは何の進歩にもならないので、ヤバいクスリがキマっちゃってマヒしたような状態の脳味噌を必死に動かして分析すると、技術的な面で優れているのはなんと言っても「強弱のコントラスト」ですね。
力を抜く部分では囁くようにソフトに発声する事で、力強くシャウトする部分との差がさらにハッキリするわけですね(ちなみに2006年のマーク様がアガっていたと推定しているのは、この力を抜く部分がマーク様にしては十分に抜け切れてなかったからです)。

あとあの途中の息継ぎのエロさはマズいです。もう平井堅レベルです(笑)。
でもマーク様って声質としてはオリジナル・ラヴの方に似てませんか。そう思うのは私だけでしょうかすいません。

いずれにしても色っぽいですよねえマーク様
歌でもダンスでも「一生懸命色っぽくしようとしている人」はどうも私の笑いのツボど真ん中で失笑せずにいられないのですが、マーク様とかケオラさん(アロハ先生の三女さん、踊ってるときに伏し目がちにしたとこが特に大好き)のように「素で色っぽい人」あるいは「ごく自然に色気を表現出来ている人」にはやたらめったら点が甘い私です。




すいません、うっかりマーク様の話だけで終わらすとこでした。
カヒコ:"He Mele No Kamohoali'i, Kamanoheleku"。何度か観ているマーク様作のチャントで、ペレの兄であるサメの神カモホアリイについて語られています。
カモホアリイはカヒキからペレとともに海を渡ってきたため、このようにパドルを持っているんですねえ。

というか相変わらずマーク様のワヒネの衣装も踊り方もえらいジェンダーフリーです。
私は思想上はゴリゴリのフェミニストなくせに、服装と踊り方に関してだけはきょくたんに女らしい/男らしいのが好きなので、宝塚のように女性が完璧な男装の麗人になりきるのは大好きですが、半端にカネダンサーみたいな格好と踊り方をするのはあまり好きじゃないんだよなあ。
まあ個人の好みなのでどうでも良いんですけどね。



アウアナ:"Hilo Hula"。ケクイニの皆さんもマーク様とお揃いのグラサンなのがグッと来ます。
ぜひともこの「マーク様 feat. ケクイニ」でCD出して欲しいものです。相性最高だもの。
で、ジャケットはスヌープドッグがねーちゃんをはべらすような感じで4人絡んでいただけると有難いです(どんな要求だ)。



狂気じみた妄想はさておき、かつてマーク様のとこのカネがメリモで踊ったのと同じ曲をワヒネ向けにアレンジして生まれ変わっていましたが、やはり普段あのカヒコのようなジェンダーフリーな踊り方をしていると、いきなり女性らしい踊りに切り替えるのはなかなか難しいよね。
もっと女性らしい踊り方を究めるか、または女性らしさは一切諦めていつぞやの釣りフラみたいなのに徹するか、芸風(?)の選択を迫られるところではありますね。


(6) Halau Ke Kia'i A O Hula - Kumu Kapi'olani Ha'o, Kawika Mersberg & Wailani Ha'o-Avilla(カーネ)
こちらもベテランのお教室ですね。
私はここのカネの踊りがけっこう好きです。スタイルとしてはウチと対極なので、男性に合ってる(と私の感性からは見える)んですよね。



カヒコ:"Ua 'Ona 'O Kane I Ka 'Awa"。Kaneとはカーネ神の事です。
角度の揃え方がしっかりしていて綺麗だったのが印象的です。途中スローなアミを入れると女性の歓声が上がってました(笑)。



アウアナ:"Medley: Hula / Ke Ao Nani"。フラを学ぶ事の楽しさを歌った前者と、入門段階の曲としておなじみの後者の組合せで、遊びがたっぷりの思い切り楽しいフラを見せてくださいました。
揃ってるかどうかとか、レベル的に高度かどうかなんて関係ないんです。私はとっても好きだ。



(7) Halau Hi'iakainamakalehua - Kumu Robert Ke'ano Ka'upu IV & Lono Padilla
今年初めて出場された男性二人のクムのお教室です。



カヒコ:"Kumupa'a Ka Wehi O Hi'iaka"。このお教室のクムによって作られたチャントだそうです。
密集して動きを揃えた踊り方が優等生的でした。



アウアナ:"Ku'u Ipo O Ke Aumoe"。ロマンティックなラブソングです。
髪型がたいへん今様で結構ですね。アウアナはやはりある程度流行を意識したいものです。
衣装の素材感も動きが綺麗で良いです(強いて言えばブラウスのシルエットはもう少し…)。
写真を撮っても綺麗な瞬間が沢山撮れたので、踊り方自体綺麗なのだと思います。個人的にも女性的な踊り方が好みでしたし。
ここからミスアロハフラに出た方も良い踊り方だったので、こちらの先生方は踊り方の美しさに重きを置いて教えていらっしゃるのでしょうね。
また、フォーメーションが凝っていたのも良かったです。



以上、最初の7組を紹介しました。
裏部屋行きにするか微妙な個人的感想も結構書いちゃったわ(笑)。
まあ、あくまでも個人が自分の主観でもって勝手に言ってる事ですので、他意は一切ございません。こういう風に思った奴もいるよという事で、軽く聞き流して下さいまし。





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