舞蛙堂本舗リターンズ!~スタジオMダンスアカデミーblog

ダンス(フラ・ベリーダンス他)と読書と旅行とカエル三昧の日々を綴る徒然日記。

Pali e ke Kua, Mahina e ke alo

2006-11-04 23:16:28 | ダンス話&スタジオM
サイズ直しの旅に出ていたドレス達も無事戻り、今日の夜レッスンでは、全員で衣装をまとってフラの練習ができました
うちのドレスはフルオーダーなので、実際に着てみてサイズが合わなかった場合、メーカーに送り返して直していただくのですね。
半分ずつに分かれてカメラテストもつつがなく!?成功。あとは残り一週間、ペット(なドレス)との親睦をさらに深めます。

そうそう、髪飾りも到着してます
髪飾りも衣装に合わせたフルオーダーです。お花屋さんに写真や実物やイラストを見せて、納得いくまでサンプルを作ってもらうのです。
ほんとは生花を使いたいのですが無理なので、せめて間近で見ても生と殆ど変わらないような素材を使うのがこだわりです。
今回のお花は新デザインで、ドレスの上半身がシンプルな分ゴージャスな造りです。

そしてこないだも書いたように、お花とレイの色は月光の色彩で、夜をあらわしたドレスの上で煌々と輝いているイメージです。
歌詞にあわせて装いを選ぶこと、これもフラの常識ですね。
たとえば、今回の曲は特に場所について言及していませんが、どこか特定の場所を歌っている場合、そこのシンボルカラーを用いる必要があるとされています。
そんなふうに歌のテーマによって相応しい衣装やレイが決まってくるので、そういう決まり事を重視しつつデザイナーのセンスを発揮するのが腕の見せ所なのです。

ところで、フセボ先生によれば「背中は絶壁、顔は満月(pali e ke kua, mahina e ke alo)」というのが、ハワイ美人の条件だそうです。
か、顔は満月って...。真ん丸ってことかい。それじゃほとんど私じゃないですか(笑)。
そう考えるとハワイの美的感覚は日本のそれとだいぶ違うような気がしてまいりますが、満月的な顔はともかく、フラの姿勢を考えると「背中が絶壁」は確かに美しいかもしれませんね。
今回の新衣装の後ろ姿も、じつはこの美人の条件を踏襲してたりします。

フラを踊るときの理想の姿勢は、お尻を出っ張らすのでもお腹を突き出すのでもなく、背中をピンと伸ばし、首を長くたもった姿勢だと思います。
姿勢がよいと言っても社交ダンスなどとはちょっと違いますね。社交ダンスは上体をそらし気味にしますが、フラの場合上半身はあくまでまっすぐ、下半身はしっかり重心を低くします。

姿勢のいい踊りといえばバレエです。これは確かにフラに良い影響もありますが、やはり違うものだと理解しておいた方がよさそうです。
バレエ的な姿勢の正し方や首の伸ばし方をすると、首周りや胸元(デコルテっていうんでしょうか)にもりっと筋肉が出てしまい、固くなってフラ特有の柔らかさが半減してしまうようです。
あと、バレエの姿勢だとどうしてもフラの感情表現が難しくなりますね。バレエ的には姿勢が悪く見えるようなご法度ポーズであっても、感情を込めるためにあえてしなければならないこともあります。
しかし、そればかりでは本当に猫背で首も短く姿勢の悪いダンスになってしまいますしね。その辺りのさじ加減が難しいのです。

そうそう。
マミちゃんもそうですが、ハワイのダンサーや先生にはお尻の大きな人が多く、それを見るとつい「フラってお尻を突き出して踊るのか」と勘違いしそうになりますが、違いますよ。皆さんあれが「まっすぐな姿勢」なのです。
少なくとも一流どころの踊り手で不自然にお尻を出している人は誰も居ない筈です。
繰り返しますがマミちゃんもですよ。あの人が本当にお尻を突き出したら、いつぞやの時代のペチコート入りスカートのようになってしまいますってば。ペチコートなしでスカーレット・オハラのコスプレだって可能です。
娘の私でさえもあれが本物とは考えづらいですが、機械もパッドも何も入ってませんって。
まぎらわしいですよねえ。ホント、誤解を招く体型の先生で申し訳ないです。でも一度ハワイのダンサー(ワイキキの姉ちゃんじゃないですよ)をよく見てみて下さい。皆さんあんな感じですから。

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