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わに塚から約20分。 北杜市の日蓮宗 大津山 実相寺にある神代桜です。 こちらの神代桜も満開には早すぎましたが、枝によっては大変良く咲いているところもありました。 また、この神代桜も晴れていればバックに美しい南アルプスの山々が見られるはずだったのです。 まー、これは今回は本当にしょうがない。
さてこの神代桜ですが、大変ありがたい木なのです。 なんと、樹齢約2000年。 日本一のエドヒガンザクラの古木だそうです。 大正11年10月には桜としては日本で初めて、国指定天然記念物に指定されました。
「日本武尊が東夷征定の折りにこの地に留まり、記念にこの桜を植えたのだという」と実相寺のホームページには書かれていますが、詳しいことは『山梨県・実相寺ホームページ』をご覧ください。
昭和34年8月に武川村を襲った台風7号により、神代ザクラはその主幹を失いました。 また、近年の車や見物人の影響により急速に衰えてきたこの木を回復させた「樹勢回復」の記録も大変興味深いです。 また、「桜の写真集」のページもきれいですよ。 興味深いのは「昔の神代桜写真集」です。 主幹のある頃のモノクロ写真が見られますよ。
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実相寺の外観です。 境内は花であふれています。 桜に囲まれたお寺はそれだけで美しいものですが、全国の有名な桜の小桜が植えられているのが楽しいです。 また、手前に見える黄色い水仙は季節によってチューリップになったり、いつもきれいにお手入れされているそうです。 それなのに入山料なし、周囲には駐車場もあり(有料)、楽しい地産物のお土産露店もあり。(桜の季節だけかもしれません) 「桜保存のために寄付を」と言われましたが、パンフレットをつけてくれて100円です、と。 なんだか、申し訳ないほどでした。
こちらも山が見えるときにまた立ち寄らせていただきたいと思いました。
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左が樹齢2000年の神代ザクラ、右に見えるのはその子供の桜です。 そう言えば、この神代ザクラの種が若田さんと宇宙旅行をして帰ってきた、という説明板がありました。 このサイトがそのレポートらしい。 こちら→「花伝説・宙へ!」 発芽率が低いらしいのですが、うまくいけば今年あたり発芽するのかな?
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神代ザクラの根元です。 節くれだち、空洞になっているところもあり、痛々しくも見えますが、樹勢回復処置のおかげで花の数や色が確かに回復しているのだそうです。 2000年間一度も休むことなく花を咲かせてきた木が教えてくれるのは「懸命に生きる力とその尊さ」だとご住職はおっしゃいます。 この桜に手を合わせ、あやかりたいものだと思いました。
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地産品のお土産をいくつか買って、手作りの草もちとお茶を飲んで一休み。 時間は 10:30a.m.ごろ。 雨は時折降るもののひどくは降ってこない。 山を見るには雲は消えそうにない。
天気が良ければ桜越しに富士山を望む富士川町鰍沢の「大法師公園」に行こうかと思っていましたが、富士山が見えないなら。。。と次なる目的地へ向かいました。 まだまだ行くよーっ!!w
* 大法師公園のある「富士川町」は本年3月8日に誕生した新しい町です。 従来の鰍沢町と増穂町が合併してできた町です。 つまり、私が米作りをした増穂町の名前は無くなり、現在みさき耕舎の住所は「南巨摩郡富士川町平林」となりました。 ちょっと寂しいねー。 けど、平林の名前はそのままで安心した。w