2009年。 わたくし、友達と一緒に田んぼを始めました。
家には農作物を植えつけるほどの庭もなく、プランターで作物を作ってもいまひとつ上手く行かなかったこと多々あり。
「地面に植えてみたいなー。」とかねがね思っていたこと、そして、あちこち出かけるたびに心惹かれる田んぼに、自分が入ってみたい、と思うようになったこと。
それは、作物を育てたいとか、土にじかに触れてまみれてみたいとか、田んぼやその周辺の自然や動物の写真を撮るとか、今までの色々な希望が随分たくさん満たされるような気がして、今年は田んぼオーナー制度の話しに乗ることにしました。
しかも、景観豊かな憧れの棚田です。
棚田オーナー制度で稲作を体験すると、年に少なくとも4回は田んぼに行って作業をします。 しかし、それ以外の日は全て田んぼ所有の農家さんに管理をお願いするわけですから、代金を支払っているとは言え、なんか申し訳ない気持ちがします。
ただ近年、どこの田んぼや畑も地域の高齢化や過疎による人手不足が深刻で、せっかくの農地は荒れ、雑草が生え、再び農地に戻すにはかなりの苦労が必要となるそうです。 そんな田や畑を守る1つの手段として畑の「オーナー制度」が各地で行われるようになりました。 都市近郊に住む人々には趣味や憩いの場となり、農地の人々には畑を守る意欲向上に繋がっている、と言われています。
特に棚田は山の斜面(急斜面と言って過言でないところはたくさんあり)に畑を作ってあるため、その保全管理は高齢者だけではかなり大変なものでしょう。
棚田の存続、保全管理、など難しいことはあまり考えていないのですが、山の上から、昔の人が知恵と汗を絞って作り上げてきた棚田を見て、生産地と言うだけでなく、景観、芸術的にもすばらしいものがあると感じ、いつまでもこの日本の原風景とも呼べる景色を残してほしいなと思う中、自分もそれに一役買うことが出来たらなんかうれしい、とも思ったのでした。
ま、難しいことはともかく。 上の写真手前の田んぼ上から二段目が私たちの田んぼです。 約100平米。 稲作がどんな物かまったくわからないし、作業人数もその時々で何人集まるかわからないので、初心者にはいい大きさでしょう。
この辺の田んぼは近代的にブロックで法面が形作られていますが、写真奥の方の田んぼのように、昔ながらの石積みの田んぼもたくさん残っています。
左の写真は上の写真の反対側から田んぼを見ています。 これも上から2段目が私たちの田んぼです。
右奥は田んぼではなく梅畑(?)に変えられていますね。 写真奥には稲が植えられていない田んぼも見えます。
さて。 田んぼを始めたその場所は『山梨県増穂町』の平林と呼ばれる地区の棚田です。
オーナーになる棚田を選ぶにあたり、検討事項はいろいろあったのですが、ここが気に入った理由の一番は、ここからの(正確に言うともっと上の休憩施設あたり)富士山の景観。w 増穂町のサイトを見ていただけるとわかるのですが、ここからはお正月に「ダイヤモンド富士」が見られるのですよ。w もっともその頃にはとっくに稲作作業は終わっているのですが、写真のことを考えると、何度も通っていろいろわかって愛着の湧いた土地でいい写真を撮りたい、ということですね。
上と同じような写真ですが、この田んぼからもこの方角、左上の山の上にドカッと富士山が見えるはずなんですよ。
実はすでに田植えが5月24日に終わっております。 草取り作業も先日6月28日に行いました。 いずれも雨や曇りで、まだ富士山にはチラッとしかお目にかかっていませんが。 そのうちに稲と富士山のコラボも撮れるでしょう。w
そしてマスト行事のほかにも、いろいろ村のイヴェントがあり、聞くと行かずにはいられないので、何回か稲の成長をチェックしつつ参加してきました。 富士山だけでなく、他にもいろいろおもしろい発見がありました! また、そのうちに報告いたします。
とりあえず、左の写真は5月24日、田植え中の田んぼです。 稲作作業、稲の成長なども、また新たに報告したいと思っています。