鎌倉散策。6月11日。
6月になると、気持ちがそぞろになる。
もう、鎌倉の紫陽花は咲いているだろうか、今年は行けるだろうか、と。
先週は仕事に追われ行けず、今週は梅雨入り、おまけに台風接近。今週も無理かな、と思っていたが、朝起きてみると雨は降っていない。
おまけに寝坊の私が起きている。w
これはもう、と言う事でいざ鎌倉。。。
今年は今まで行ったことのない、成就院に紫陽花を見に行きたかった。
しかし、鎌倉へ行くのだ。
ここは迷わず北鎌倉駅下車。紫陽花寺「明月院」へ。
昨年は6月の一週目にここに来た。昨年に比べお花はまだ少なく、観光客はより多い、と言う状態。(汗
門の前には団体客が列を作っている。境内も人でいっぱいの様子。「はぅ(汗」としばし思うが、すぐに今年も来れた事のうれしさのほうが心を占めていった。
明月院の紫陽花は日本古来よりある姫紫陽花と呼ばれる種類のもの。水色の紫陽花で七変化はしません。「淡い青から 日ごとに青さを増して最後は母なる色 空の青 海の青 に染まり大地に還ります」というお寺の説明に納得。
明月院の姫紫陽花に浮気心はないようです。w
紫陽花を見ているうちに、吉野窓の景色も思い出す。
今年の花菖蒲はどうだろう、と気が急く。
その窓から見える以前と変わらぬ美しい景色になぜかほっとする。
この写真では見えないがこの窓の向こうには、咲き誇る花菖蒲も見えるのだ。
四角い窓からの景色、写真、絵画も良いのだが、なぜ丸い窓から見える景色にこうも心が和むのだろう。輪=和の美、だろうか。
中庭から本堂を見ています。
池の向こうに吉野窓。
吉野窓の向こうにはたくさんの観光客が見られます。w
花菖蒲は今が一番の季節ではなかったでしょうか。
私がここに来るまでのあいだに雨は降りませんでしたが、花はすっかり濡れ、花びらが重そうではありましたが、みずみずしくきれいでした。
この中庭はこの花菖蒲の季節と秋の紅葉の季節のみ公開されるのだそうです。
拝観料とは別料金を支払いますが、見る価値はあると思います。
きれいなものの後は当然おいしい物です。
明月院入り口すぐ脇に「茶寮風花」というお店があります。
ここのうさぎ饅頭セットをいただく。
ふかしたてアツアツのお饅頭の中身は栗あんで私好み♪
コーヒーといっしょにいただきましたが、セットには紅茶ほかいろいろな飲み物があります。
抹茶のセットだと、わらび餅もついてくるのはチェックし忘れ。しまった。。。次回是非。
お腹も膨れ満足し、成就院に向かう道すがら長谷寺へ。と、思ったがすごい人の波。恐れをなしてわき道へ。そこは御霊神社。行くつもりもなかったのですが、「御霊神社、紫陽花」という案内板に引かれ行ってみる。と、そこはなんというかミラクルワールド。 予期していなかった物を見てしまった感じ。
踏み切りを渡って鳥居をくぐり境内に入る。
陰と陽の世界、日常と非日常の境、神と庶民の同居、なんだろう?
今は、観光客がひっきりなしに通り抜ける境内ですが、真夏の昼下がり、誰もいないこの境内に座りセミの声を聞きながらボッとする。そして江ノ電が通る音で現実にかえる。そんなのもいいな、なんて思ったりして。
鳥居脇にはこんな風に江ノ電が通ります。
柵などありません。時折人が線路を歩いています。線路脇には家に入る門があり、きれいな花が植えられています。近隣に住む人々に愛されている鉄道だと感じます。
そうこうしているうちに、本日メインの成就院です。
本堂に続く参道の坂両脇にいろいろな種類の紫陽花が見られます。
花は少し早かったようですが、それでもきれいに咲いている物が見られました。
花を見たり人をよけたりヒーフーと階段を登ってゆく。ふと振り返ると雄大な由比ガ浜の景色。
天気が良く、青い海と空が見えればそれはそれはきれいでしょう。
珍しい紫陽花を堪能し、写真を撮った後、極楽寺駅に向かう。
ついでに極楽寺によって行く。
かやぶき屋根の山門がなんとも風情がある。
ここは境内撮影禁止なのですが、この山門の先、桜並木も続いており、桜の季節はきれいだろうな、と思いました。
このあと、極楽寺駅から電車に乗らず海まで出てみた。
みどりに囲まれた街道にはすでに観光客の波もなく、車もめったに通らず、ひんやりと湿った空気を感じながら坂道を下ってゆくと、海に突き当たる。
重い雲が広がる鉛色の海。遠くに江ノ島もかすんでいる。
雨も少し降っていたが、もう少しここにいたら「天国への階段=Jacob's ladder」が見られそう、と思う。
けれど、もうすっかり疲れたし時間も時間だったので、帰途に着きました。
すっかり日常を離れ、明日からの心配を少し考えながらも大変満足な気持ちで、電車でうとうとしてしまいました。