電影フリークス ~映画のブログ~

電影とは、映画のこと。その映画を一緒に楽しみましょう。

龍拳続集

2012-06-18 00:00:00 | 七十年代作品【1978】

好きでたまらないから骨までしゃぶっちゃう。骨シャブのコーナー(爆。
ということで、前回の「龍拳」のつづきになります。

日本版についてのデータが整理できました。今回は「龍拳」日本版で使われた登場人物の名称と配役などをまとめてみました。(例によってBWは含まれません)


龍拳は数種類あり、同じ原文(オリジナル中文)からいくつもの邦訳が存在していることになります。

CSバージョン。なぜこれ程までにバラバラなのか。

たまに洋画の原作の小説を読んだりしますが、訳が映像ソフトの数だけあるというのは小説の翻訳本となんら変わりがないですね。ただ、武侠小説なんかは同じ原作のものが複数の出版社から出ないから日本語に訳された書物がいつくも存在するなんてことはまずあり得ませんね(たぶん)。
洋画の小説なら例えばSF映画として有名な「猿の惑星」だと翻訳本がいくつかあり、フランスの原作者ピエール・ブールが書いたフランス語版が最初ですが、日本で出たものは元がフランス語だったり英語だったりで、その訳も訳者のかたの裁量により変化します(時にはストーリーが変わるなんてことも…。)
スクリーンプレイシリーズなんかも好きですが、まぁ原作本や小説、文字のスクリプトに興味はありますね。
当時の脚本とかでもいいから、たとえば「燃えよドラゴン」のスクリプトと言われる英語で書かれた"BLOOD AND STEEL"なんて一度読んでみたいなぁと思います。
これが脚本(BLOOD AND STEEL) ネットで販売?

話が反れてしまいましたが、龍拳も当時の香港の雑誌には小説も掲載されていました。「龍拳」のシナリオは良く出来ていると思います。日本語にするとき、どう訳すか。例えば、龍拳で最初に百忍道場のチュンの奥義である“三彈腿”を飛拳と訳したのは、東映の劇場版でしたね。
飛拳なんて拳法は実在こそしないかも知れないけれど、このネーミングのセンスはすばらしいなと思いました。

そういえば東映のヤツって 最初に
字幕を作った人が小さく表示されてましたね!

こんなやつ 
 成龍拳
龍拳は誰だったかな。
やっぱり宍戸正かな。

調べてみると、この人は80年代に公開された他の映画にも字幕を入れたり、監修されていたりするようですが、名前を覚えておいた方がいいですね。 


キャストや吹き替えデータも今回一新。 (→こちら
完璧なリストなんてこの世にはありゃしませんので(苦笑、一部不明確な部分があると思いますが一応完成しました。 是非、ご活用ください。

データベースには羅維影業(ここがポイント!)の台湾での公開情報も入れてみました。(でも、台湾の情報ってホント少ないですね。。。)

最後に「龍拳」の不思議なところについて。

■「龍拳」の不思議・その1

百忍道場でジェームス・ティエンとイーグル・ハンが稽古試合をして
その後、死体が運ばれてくるシーン。

運ばれてくる前と後で、子供のシャオシーの姿が変わってる(笑。(なんと服の色まで・・。)おそらく別の子供ではないでしょうか?
 最初に出てくるのは青い服の男の子

次の場面。ん、ん? どうしてこんなことに??

ちなみに子役の姓名は不明だが、吹替ならどちらもスイージ、CSだとシャオ・シイ。DVDならシュヘイジだ(笑。

 

■「龍拳」の不思議・その2

 手紙

ノラ・ミャオの母親役、サンタイ夫人の名前は劇場版ではシュウシュウとなっていたのであるが、
チュンがサンタイを倒した後、道場で自殺してしまったチュンの妻が書いた遺書には秀秀(=北京語読みでシュウシュウ)と書いてあった。

遺書を読むチュン

これではサンタイ夫人ではなくてチュン夫人がシュウシュウということになってしまい、これはかなり大きな差があると思う。
(実際、小説では秀秀という名ではなく荘夫人となっている)
ただし、シュウシュウ(秀秀)とは実際には声だけの出演で女優が登場することは
なかった。劇場版にもミスがあったことになるでしょうけど、こんなケースもたまにあるんですね。

今回のネタは以上です。(まだつづくかも・・・)

 

コメント (14)
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