スウェーデンのストックホルムからデンマークのコペンハーゲンへは約5時間の列車移動でした。途中車窓からは牧草地帯が続いたり、針葉樹林帯になったり、また小さな町が現れたりの、のどかな風景が続きました。
長い列車移動の気分転換に、カフェ車両に行ってみました。自分で飲み物を作り、他に何かおつまみがほしければ、好きなものを選んでレジに並ぶやり方で、カフェ内の席で飲んでもいいし、列車内の自分の席に持って帰る事も出来るようです。私はここで手元に残っていたスウェーデンのコインをキッチリ使いきり、我ながらいいアイデアだったと嬉しくなりました(笑)。
スウェーデンとデンマークはオーレスン海峡で隔てられているので、以前は連絡船で行き来したそうですが、今はここに長い橋が出来、そのまま列車移動出来る様になっています。
デンマークのコペンハーゲン中央駅近くにはチボリ公園、コペンハーゲン市庁舎があります。市庁舎はレンガ造りの堂々たる建物で1905年の完成だそうです。市庁舎のすぐ脇のアンデルセン通りには、アンデルセンの坐像がありました。
市庁舎前広場から王様の新広場までの通りは、ストロイエと呼ばれコペンハーゲンのメインストリートですが、ヨーロッパの都市では珍しい位の人波でした。
よく知られた「人魚の像」は市の東側の明るい海沿いにありました。次々に観光客が訪れカメラの放列を浴びていましたが、観光客満載の船が像の後ろ側に次々に近づいて来たのには驚きました。
この像はマーライオン(シンガポール)、しょん便小僧(ベルギー)とともに世界三大ガッカリ名所の一つと言れたりしています。他の二つも見たことがありますが、二つに較べて像の造形に趣があり、愛らしさと優美さが表現されていると思いました。
「人魚の像」の近くの海沿いに、現女王様が住まわれているアメリエンボー宮殿があります。中央に騎馬像があり、入り口に衛兵が立っている四棟の宮殿に囲まれた広場が、この宮殿の前庭ですが、この広場は非常に簡素な造りながらエレガントな清々しさを感じる空間でした。広場は広くて一枚の写真には納まりませんが、下の写真は宮殿の一つを写したものです。
ニューハウンはコペンハーゲンの代表的な景観としてよく知られている、運河沿いの木造家屋が並ぶエリアです。昔は長い航海を終えた船乗りさん達が羽根を伸ばす居酒屋街だったそうですが、現在では運河に沿った通りにレストランが並び、テラス席も造られています。家々の壁の色はカラフルで、しかし調和が取れていて、素晴らしい景観です。私たちが寄った時は夕方近くでしたが、運河には観光船が走り、おどろくほど多くの観光客が集まっておられ、一大観光スポットになっているようでした。そして写真を撮ったり、運河べりに座ったり、テラス席でお茶したりなど思い思いに過ごされていました。