福岡市民劇場7月例会で『モリー先生との火曜日』を観劇。
リーフレット
スポーツジャーナリストとして成功していたミッチ・アルボムは、恩師のモリー教授がALS(筋萎縮性側索硬化症)で余命いくばくもないことを知り、お見舞いに行き、16年ぶりの再会をはたす。
そのような状態でありながらも、今を精一杯明るく生きる、モリー教授の姿に胸をうたれ、成功していながらも、今の自分のあり方に迷いがあったミッチ・アルボムは、先生のお話がもっと聞きたいと、毎週火曜日に人生の意味を説くモリー先生との二人だけの授業を受ける。
先生の講義のテーマは「死」「恐れ」「老い」「結婚」「家族」等など。ユーモアも忘れずにモリー先生はゆっくり話し続ける。主人公のモリー先生は実在した方だそうで、彼はALSという難病と闘いながらも、一人の生徒に最後まで人生の意義を説き続けた。
「どう死ぬかを学べば、どう生きるかは自ずと見えてくる」などモリー先生とミッチ役の二人の役者の数々のセリフが観客の胸にとどき、いつしか大きな感動が客席を包み込みました。舞台の背景になっている、先生の居室の窓の外の大きな木が、幕が変ると緑から赤く紅葉していくのが印象的で、巧みな演出だなと。
舞台はモリーシュワルツ教授役の加藤健一さんとミッチ・アルボム役の加藤義宗さんの二人芝居でしたが、暗くなってもおかしくない状況のなかで、お二人の軽快とも思える演技でいい雰囲気に仕上がった舞台でした。リーフレットにもその雰囲気がよく出ていると思います。
この芝居はアメリカのスポーツジャーナリスト、ミッチ・アルボムによって書かれたノンフィクション小説を脚色し、舞台化したもので、この「モリー先生との火曜日」の執筆をきっかけにミッチ・アルボムはスポーツライターの世界を離れ作家として歩みだすことになり、その後数々のベストセラー作品を生み出しているのだそうです。
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