福岡市の西に、茶碗にご飯を山盛りにしたような美しい形の飯盛山があり、その山のふもとに飯盛神社が鎮座しています。昨日、ここの秋祭りに行われる流鏑馬(やぶさめ)をサークルの友人達と見学しました。
<飯盛山>
地区のお世話をされ、この秋祭りに協力しておられる方が、案内をして下さいましたので一層興味深く見学出来ました。その方から飯盛神社の歴史や行事について説明してある、下の様な立派な冊子を頂きました。
まず、文殊堂を見学。このお堂の本尊、文殊菩薩騎獅像は、今回は戸が閉じられて拝観出来ませんでしたが、福岡市の文化財の指定を受けていて、受験生に人気なのだそうです。お堂の周りに掛けられた絵馬も受験に関するものが多かったです。
<文殊堂>
上の写真の文殊堂の右奥に小さく映っているのは水飲み場で、ここからコンコンと湧きだす水は、飯盛山の伏流水を水源としたミネラルたっぷりの地下水です。別名「知恵の水」とも言われ、飲むと頭が良くなるという霊験あらたかな水なのだとか(^-^)
文殊堂から流鏑馬が行われる神社参道まで皆でそぞろ歩きましたが、まずまずの好天に恵まれ平日にもかかわらず、大勢の見物客がカメラ、スマホをかまえ参道脇に並んでおられました。報道関係の方々もチラホラおられたようです。
頂いた冊子によると、飯盛神社の流鏑馬は天保年間(1830年頃)より、唐津小笠原藩の式法を継承し今に続くもので、福岡市無形民俗文化財なのだそうです。
一の射手、二の射手、三の射手と3人の射手が、3~400mの参道に仕掛けられた3つの的めがけて、疾走する馬上から矢を放つのですが、高度な集中力が必要な勇壮で神聖な行事です。
<流鏑馬>
射手の皆様はとても正確で、ほとんどの矢が的に的中しました。私達は2の的と3の的の間で見学しましたが、矢が的を射た瞬間の見物客の歓声はすごかったです。
向うから馬がこちらに疾走してくるひずめの軽やかな響き、馬が眼前を通り過ぎた時の風圧、射手の的を射る直前の疾走する馬上での素晴らしい姿勢などは、その場にいなければ味わえないものでした。又、狩装束姿の馬上の射手の姿も華麗というか、かっこよかったです。馬上の射手の足の部分が鹿の毛皮で覆われていたのも印象に残りました。
私は流鏑馬を実際に見たのは初めてでしたが、迫力ある伝統行事を見学出来て、清々しい一日になりました。
(冊子の写真以外はネットよりお借りしました)
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