16区にあるバカラ美術館に行こうと9号線イエナ駅で下車すると、目の前に東洋美術のギメ美術館が見えました。ここには敦煌文書が展示されているはずなので入りたいなと思いながらも、目指すバカラ美術館へ急ぎました。
<ギメ美術館>
イエナ大通りを凱旋門方面に向かうと、合衆国広場という長方形をした芝生の広場があり、その広場の前に赤地にバカラのロゴが入った幕が掲げられた建物があり、ここがバカラ美術館でした。
<バカラ美術館>
中に入ると2Fが美術館になっていて、30分位で見学できる小さな美術館でした。クリスタルグラスは明るい自然光より人工の光を当てた方が映えるらしく、室内は暗かったですね。展示品は比較的大きな物の部屋と小さな物に分かれていました。
階段や踊り場にはクリスタルグラスのシャンデリアがいくつも展示されていましたが、どれも非常に繊細で見上げるとうっとりする様な美しさでした。
このバカラ美術館は20世紀初めにマリー・ロール・ド・ノアイユという子爵夫人が暮らした邸宅らしく、当時の豪奢な生活が偲ばれるボール・ルームにも、美しいシャンデリアが飾られ、とても華やかでした。又、この美術館にはレストランも併設されていましたが、ここではバカラ社製の器に盛りつけられた料理が出されるそうですよ。
<ボール・ルーム>
夕方ホテルまで車が迎えに来てくれて、セーヌ川ディナークルーズに参加しました。クルーズ船の出発場所はエッフェル塔に近いイエナ橋のたもとで、船は時間がくると音もなく静かに岸を離れました。
船はゆっくり進み、落ち着いたエレガントな船内でフレンチのコース料理をいただきながら、またルーブルやオルセー美術館などのイルミを眺めながらの日本人のクルーズ仲間とのおしゃべりは素晴らしい時間で、生演奏のバイオリンやピアノが一層雰囲気を盛り上げてくれました。
楽しい時間はあっという間に過ぎ、船はいつの間にか出発場所に戻り、ふっとエッフェル塔を見上げると、23時のシャンパンフラッシュが始まりました。こんなに近くでシャンパンフラッシュを眺めるのは初めてで感動しましたね~。
<エッフェル塔のシャンパンフラッシュ>