英彦山神社の久女句碑を見た後、高住神社(豊前坊)に寄りました。ここはよく知られた紅葉スポットらしく多くのシニアが訪れ、平日にも関わらず駐車場の空きを探すのにも苦労するほどでした。
駐車場横に数本の見事な深紅のカエデがあり、皆これを見上げながらカメラに収めています。
鳥居をくぐり参道を本殿に近づくと、左側に大きな橡(とち)の木があり、その木の下に久女の句碑がありました。
<高住神社>
<久女句碑>
句碑には
「橡のみの つぶて颪(おろし)や 豊前坊」
と、少し剥げぎみの赤い字で彫ってあります。句碑の字は、この句を久女が揮毫したものが見つからなかったらしく、長女の昌子さんが揮毫されたのだそうです。
これは昭和5年に東京日日新聞と大阪毎日新聞主催の「日本新名勝俳句」で銀賞を受けた句で、英彦山の句碑に較べるとだいぶ小ぶりです。石の形が丸み帯びていて字が赤で彫ってあるからでしょうか、何となく女性的な感じのする句碑です。四十数年前に見たのと変わらぬ姿で、ここにあるのを見つけ、何だかホッとして嬉しくなりました。
豊前坊から大分県の紅葉のメッカ、深耶馬溪に行きました。
深耶馬渓の紅葉は、山の岩肌とその裾の紅葉の取り合わせが素晴らしいのですが、年々広葉の色が薄くなってきた様な気がします。だいぶ前までは深紅というか、もっと深い赤に染まったカエデが多かった様な気がしますが...。
下は一目八景の展望台からみた鳶の巣山の紅葉です。
この日は平日でしたが好天だった為か、観光バスが何台も訪れ、狭い道の両側には土産物屋さんや食堂などが並び、元気なシニアであふれていました(^-^) 私もセイロでお饅頭を蒸しているお店で、そば饅頭や柿を買ったりしました。
秋晴れや 久女にさそわれ 紅葉狩り リラ
おそまつ(どこかに似たような句があったかも?)!