ライオンミドリ la cantine du lionmidori

気の利いたつまみ、おいしいナチュラルワイン、ちょっと珍しいお酒、幸せなチーズ、明日も頑張れる気持ちになるデザート。

ローズ・トローシュ『ゴー・フィッシュ/GO fish』Lの世界

2019-02-09 13:57:52 | ポスター


「交感神経をシャキっと立ち上げる」部門のポスターが『ハーダー・ゼイ・カム』から

『ゴーフィッシュ』のアメリカ公開当時のオリジナルポスターに変わりました。、

『ゴーフィッシュ』は1994年にアメリカで作られた、スタッフ/キャストのほぼ全員が

LGBTでいうところのLの人たちで作られた映画です。

それまでに作られてきた、レズビアンの人たちを描いた映画のほとんどが悲観的な内容の物で

現実的で無かった事に疑問を抱いていた監督のローズ・トローシュや脚本と主演を務めた

グィネヴィア・ターナー達が、それなら自分達でリアルなレズビアンの映画を作っちゃおう~と

資金不足や撮影中の恋愛の危機を乗り越えて完成させたカルトな名作です。

日本でも1995年頃に渋谷系の映画館で公開され(PARCOの上にあった映画館で観た記憶があります)

その当時、雑誌『オリーブ』等でも、今年の1押しで必見の映画的なポジションで紹介されていました。

映画の宣伝コピーを惹句(じゃっく)と呼びますが、

公開時の惹句が「あの娘とあの娘をくっつけちゃおう/ガール・ミーツ・ガール」であったように

過去に作られた悲観的なストーリーの映画とは対局にあるような普通のリアルな日常を描いた映画です。

撮影中の恋愛の危機というのは、撮影開始の頃はカップルであった監督のローズ・トローシュと

脚本/主演のグィネヴィア・ターナーが撮影途中で別れてしまい、

低予算の映画なので撮影セットも彼女達の部屋を使っていた為、荷物や私物を持って部屋を出る事も

出来なかったので、実際、カメラが回っている時以外の2人の周辺は相当険悪で

他のスタッフやキャストは冷や冷やだったそうです。

幸い、完成した映画は大成功で、アメリカやカナダはもちろん、ヨーロッパ各国の映画祭やイベントにも

数多く招待され優雅なヨーロッパ旅行を続ける内に、復縁はしませんでしたが2人の関係も修復、

その後は、アメリカの人気テレビドラマ『Lの世界』でも一緒に仕事をしていました。

脚本/主演のグィネヴィア・ターナーは2000年に作られた映画『アメリカン・サイコ』の脚本も担当し

自らも、主演もクリスチャン・ベールの愛人役の1人で出演しています。





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