ラッキーあぐら

幸運の上にあぐらをかく状態

三木笙子 『竜の雨降る探偵社』

2014-02-11 22:21:54 | 本と雑誌
竜の雨降る探偵社竜の雨降る探偵社
価格:¥ 1,680(税込)
発売日:2013-02-22


今日読み終わった本は三木笙子の『竜の雨降る探偵社』。
表紙が面白い予感をさせたのと、本がキレイだったので借りた。
漫画をほとんど読まなくなってしまったけど
表紙の絵で本を選ぶ事が多いですね。
一番困るのは、好きな作家なのに表紙が気味悪い奴。
いったいどういうセンスでこの表紙にしてしまうのか?
誰が選ぶんだ?と思うわけですよ。
例えば恒川 光太郎って大好きな作家なんだけど
『私はフーイー 』ってカブトムシが左目にひっついているですよ。
なんとか表紙を見ないようにした苦労があります。
私の好きな作家の皆様、どうか表紙は怖い奴はやめてください。
という事で、私は怖い小説は読まない事にしている。
感受性が豊かなので、夜のトイレが怖くなるのである。
私が、幼い頃に家族と住んでいた小平では
トイレが外にあったのだが、真っ暗な夜、どうしていたのだろう?
おそらくは早寝早起きだったから行かなかったかもしれないけど
絶対に、行く場合は誰かについて来てもらったと思う。
その辺の記憶は無いんだよなぁ。
わりと記憶って言う奴は都合よく忘れたりすりかわったりするものだ。
私の知っている人で、コロコロと自分の意見を変えている癖に
それについて、何の責任もとろうとしない人が居る。
世間にはそういう人が多いらしい。
まぁ、底の浅い幸せを感じている事だろう。
お金で得られる幸せなんて、つまらない。と貧乏人は
どこかで気高さは金では買えないものだと、信じたいのだ。

話は戻るけど、なかなか面白い小説だった。
探偵の推理は実に平等で、
私にも途中で犯人は誰かとか判るんだけど
その解決の仕方とかが、ちょっと清々しい。
最近の推理小説的な作品の多くが読者に平等ではない
謎解きをしたりする傾向が見られる中、判り易いと思うのだ。
私は難解な事件よりも、読者の目線で解決出来る事件が好きなのだ。

私はフーイー 沖縄怪談短篇集 (幽BOOKS)私はフーイー 沖縄怪談短篇集 (幽BOOKS)
価格:¥ 1,575(税込)
発売日:2012-11-30