ラッキーあぐら

幸運の上にあぐらをかく状態

大崎梢『忘れ物が届きます』

2015-11-08 21:08:03 | 本と雑誌
忘れ物が届きます/大崎 梢

¥1,404
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今日、読み終わった本は大崎梢『忘れ物が届きます』
これ、面白い、かなり楽しく読めた。おすすめである。
『想い出の中に取り残された謎を巡る繊細でやさしい5つのミステリー』って
帯に書いてある。
時間の中に生きる私たちであるから当然に
謎のまま、終わってしまった事もあるに違いない。
いま、謎とかってあったか、昔の記憶を手繰り寄せたんだけど
これだ!っていう謎が浮かばなかったのだ。
イメージから言えば、謎のままの方が良いかなぁって事もあるような気がするけど
この小説の中の想い出はの中の謎は解決した方が良い謎である。

物事というのは、客観的に見たものと
心の中でも印象って、当然違っているのではないかと思う。
あの、よくサボる男は自分はサボっているという感覚なのかなぁ
きっと、他人から見たら言い訳にしか聞こえない事で
サボっているんじゃないかと思うのだ。
悲しい事に注意をする上司が居ないのだろう
私どもの業界は『人貸業』みたいなところがあるから
その組織にお金が入ってくるのであれば
道徳的な事とかはなくて、客先に契約社員を出しているのだ。
最近、お馴染みのマンションの杭打ちの誤魔化しだって
構造は似ているに違いない。
大手とか元締めは如何に楽して儲けるって事が仕事なのだ。
現場と呼ばれる所は、過酷な面をもって対処しなければならないし
ま、今回の場合は下請けに責任を押し付けられない所があるけど。
あれほど、大掛かりなインチキではなかったら
簡単に下請けの責任っていう事になっていただろう。
個人的には道徳心があったとしても
『私も組織の人間ですから・・』みたいな事が多いのだろう。