ひねもすのたりにて

阿蘇に過ごす日々は良きかな。
旅の空の下にて過ごす日々もまた良きかな。

日本酒バー「蔵辺」

2023年05月16日 | 酒と料理と
熊本市に面白い居酒屋がある。
正確には居酒屋とは言えないだろう。
何故なら居酒屋メニューと呼ばれる酒のつまみは一切提供しない店なのだ。

システムは30分間1,000円、1時間2,000円、3,000円で時間制限なし。
店に置いてある多分50種類以上の日本酒が飲めるのだ。
グラスは3,4種類あり、ワイングラスで飲むことも可。
最初はワイングラスについつい癖で3分の1くらいの量を入れたが、これは多すぎた。
当初1時間と決めていたので、一杯の量が多いと種類が飲めない。

日本酒バーともいうべきこの店は、日本酒の飲み比べをする店と捉えるのが正しい。
ただ、全くつまむものがないのも寂しいので、スタッフの若い女性に訊くと、
出前の店もあるが、時間がかかると間に合わないとのこと。
すぐそばにローソンがあるのでそこで誂えたらと言われた。
う~む、良心的なお答え。
同行の友人が私の希望のチーズやら何やら買ってきてくれた。

スタッフは若い女性が二人で、最初に店のシステムを説明して、後は会計までお構いなしという気楽さ。
酒は奥にある6~8畳くらいの冷蔵室に棚が二段、コの字に配置してあって、1升ビンもあれば4合ビンもある。
やはり50種類くらいはあろう。
この日は残念ながら十四代や而今などはなかった。
最近売り出しのそして今後ブレイクしそうな長崎の酒、「飛鸞(ひらん)」が2種類置いてあった。
店主殿、なかなかの酒好きと見受けましたが、いかが?


飛鸞3種

結果、飲み過ぎて千鳥足を友人に支えられて宿に帰ったのです。
日本酒バー「蔵辺」恐るべし。
また行きましょう。次回はごくごく控えめにグラスに注ぎましょう。と決めて。

そうそう場所ですが、熊本の下通から西銀座通りを西に進み、栄通との交差点手前左側3つ目のビル。
夕立ビルというそうな、その3階にあるので、帰りには酔っ払って階段を踏み外さないようくれぐれもご用心を。
日本酒の好きな貴方、一見ではない、一呑の価値ありです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

猪肉を調理する

2022年01月15日 | 酒と料理と
先日、友人から猪肉をいただいた。
昨年の同時期にも貰って、その時は柔らかそうな部位を焼き肉にし、他はミンチにした。
ミンチはハンバーグ風に調理したが、これはやや失敗作だった。
焼き肉の方は、冷凍を半分ほど解凍した状態で薄く切り、
少量のヨーグルトをまぶして一晩置いていたので臭みもなく、まあまあだった。

で、今年は肉をAランクとBランクに分けて冷凍し、昨日Bランクの肉を調理した。
猪肉は味噌と相性がいいようなので、一口大に切った肉を先ずは圧力鍋で10分ほど水煮。
その後、味噌と味醂で基本的な味付けをし、臭い消しにチューブの生姜を適当に絞って煮込む。
野菜は根菜類が良さそうなので、ゴボウと大根を一緒に煮る。
猪肉の皮身部分の厚い脂肪も混じっていたので、これが結構美味い。
焼き肉だと皮身の部分は固くて歯が立たないが、圧力鍋で炊いていたので柔らかくなっていて美味。

食べる前に一回煮立たせて、椀に移したら刻んだネギを上に散らし、七味を振りかける。
牛肉でもない、豚肉でもない、もちろん鶏肉にはほど遠い。
ワイルドとまではないが、脂身が少ないさっぱりした食感で独特の味がする。
ジビエ料理というほどのものではないが、猪肉と味噌の相性はなかなかである。

さて、酒は何にするか?
娘が暮れに持ってきてくれた「田中六五」の生がいいかな。
田中六五は福岡の糸島にある白糸酒造が糸島産山田錦を使い、精米度65%に磨いた純米酒。
今人気の酒で、特に生酒は熊本では先ず手に入らない希少酒と言えるかも。
穏やかな香りで、薄いにごりの混じった濃醇な味わいは味噌味によく合いそうだ。



それとも、芋焼酎のDAIYAME(だいやめ)にするか。
この焼酎は、一口飲んで芋焼酎と分かる呑み手はまずいないだろう。
瓶の裏に書いてあるように、まさにライチの香りがする、まごうかた無き芋焼酎なのだ。
口含んだらその香りに衝撃を受けること間違いない。
ありがたいことに、ディスカウントショップののコスモスやダイレックスでも販売されている。
五合瓶で千円ちょいとお安いので、興味がある方は一度お試しあれ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新酒さまざま

2021年12月29日 | 酒と料理と
黒龍の新酒、九頭竜垂れ口を飲んだ。
毎年手に入れて飲む黒龍酒造の本醸造酒である。
吟醸の垂れ口も出るが、私の好みは本醸造の方だ。
吟醸の方が香りはいいが、少し辛口で堅い感じがする。
今年からは、黒龍の垂れ口ではなくて九頭竜ブランドに変更されている。
美味しくて4合瓶を2日で飲んでしまった。

先日、ニシムタというスーパーに行ったら、なんと小西酒造の「KONISHI ひやしぼり」があった。
普通のスーパーにおいてあるとは思わなかったので、思わず衝動買いをした。
吟醸と大吟醸があったが、吟醸の方が香りが華やかなので、吟醸を買った。
4合瓶で税込み880円。大吟醸は990円。
非常に香り高い日本酒で、かってANAかJALのビジネスクラスで提供されていたこともある。

また先日のこと、友人から「珍しい酒が手に入ったので送るから」といって送ってきたのが、
福島県喜多方市の酒蔵、大和川酒造の純米吟醸酒「けさしぼり」。
実はまだ飲んでいないので、味の感想は述べられない。
だが写真を撮ってあるから、その瓶のデザインのお洒落なことはよく分かるし、
見ただけでも美味そうではありませんか。


透明な瓶に直接デザインしてあります。おっしゃれ~

今年の暮れから正月は、酒三昧になりそうな予感です。
って、毎年恒例か・・・。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

唐揚げ・・十人十色

2020年10月24日 | 酒と料理と
今や国民食と言っても過言ではない「唐揚げ」
先日、阿蘇の国道復旧を特集した地元テレビ番組の中で、阿蘇の唐揚店を特集していた。
知っている店もあれば、食べたことがない店の唐揚げもあった。

最初は市ノ川駅から少し阿蘇方面に来ると、「阿蘇うまやす食堂」という店があり、そこの唐揚げ。
次に乙姫は内牧駅そばの藤田精肉店の唐揚げ、この店のものはパン粉を付けた、フライ風。
内牧町内にある森本唐揚店のものと一緒だが、もちろん味付けは違う。
この2軒だけがパン粉を付けた唐揚げを提供している。
私は森本さんの唐揚げは食べたことがある。

国道57号線沿いにある、いこいの村駅前にある唐揚専門店のものと、
一宮町では、丸福と吉田唐揚店のもの2店。
丸福の唐揚げは幾度も食べたことがある。
食べたのは2店だけなので、これを機にいつか全店制覇しようと思う。

さて、唐揚げは私も得意である。と言うほどではないが、
孫からはお世辞交じりに「おじいちゃんの唐揚げが一番美味しい」と、
上手いことおだてられて、せっせと作っている。
私の唐揚げは、学生時代にアルバイトをしていたキャバレーの料理人に作り方を教えてもらった。
その秘伝の(まさか?)レシピを今でも守っている。

清水の舞台から飛び降りるつもりでレシピを公開しよう。
主人公はもちろん鶏のもも肉。皮は外さないが、脂身は極力除く。
大きさは、市販の唐揚げよりちょっと大きめにカットする。
このもも身に塩胡椒をして、2時間ほど置く。後で漬け汁に浸すので塩は控えめにする。
漬け汁は、先ずタマネギとニンニクを摺り下ろし、薄口醤油、レモンの絞り汁、味醂を加えてボールに作っておく。

塩胡椒したもも身を軽く洗って、先の漬け汁に半日ほど漬ける。
充分に鶏肉に染みたところで軽く洗って、片栗粉をまぶして揚げる。
揚げ方はもちろん大事で、揚げたものを置いている間に、余熱で火が通るくらいがいい。
揚げすぎると中まで火が通り過ぎてジューシーさがなくなり、堅くて美味しくない。

さて、一番大事な漬け汁の分量だが、いつも目分量なのでここには書けない。
と言っては身も蓋もないので、大体のところを書いておこう。
もし美味しくなかったら分量を変えていろいろ試してください。

スーパーで売っているもも身3枚分の漬け汁。
タマネギは普通サイズのものを半分、おろし器で摺り下ろす。
ニンニクはお好み次第で量を変える。普通は4~5片を摺り下ろす。
レモン汁は、レモン半分を絞る。レモンがないときはカボスでもいいが、カボスは小さいので1個絞る。
薄口醤油は大さじ2杯、味醂も同量か1杯半。

さて、いかがでしょうか。
あっさり味が好みならば、自家製の塩麹にヨーグルトを少量混ぜて2~3時間漬けて揚げる。
塩麹の分量を誤ると辛くなりすぎるのでご用心。

私の唐揚げはあくまでもタマネギすりおろしの方です。
秘伝です(この時点でもう秘伝ではありませんが)。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

シードル(林檎の酒)は意外に評判で

2020年06月28日 | 酒と料理と
林檎から造られる酒はフランス語でシードルと呼ばれている。
ブドウ栽培の北限を超えたフランスの地方が有名な産地だそうだ。
イギリスでは、英語でサイダーと呼ばれ、ビールのような感覚で大抵どこのパブでも愉しまれているという。
その他にもヨーロッパ各地でも、呼び名は異なっているが、林檎の酒はあり、
リンゴを原料としたお酒は世界各国で愉しまれているらしい。

ワインと同じく、ポリフェノールを含有していて、健康にもいいという(飲み過ぎなければの話)。
で、今回の国産シードルについて。
日本最大の林檎栽培地である青森県にある林檎の自家栽培農園の森山園。
ここでは、自社で栽培するりんごの摘果時に捨てられてしまう未成熟りんごを使って、
自社工場にて醸造、 「TEKIKAKA(テキカカ)シードル」を作っている



そこのサイトで見ると、樹上に成る9割の実は、手作業で摘果し捨てているという。
これを何とか利用することはできないかという思いで作られたのが、TEKIKAKAである。
未熟りんごには、リンゴポリフェノールが成熟果の約10倍高濃度に含まれているそうで、
1本(330ml)あたりに含まれるリンゴポリフェノールの量が、リンゴ6個分含まれているという。

過日、BS1で放送があった「コウケンテツの日本100年ゴハン紀行」で紹介があり、
初めて、日本でもシードルが作られていることを知った。
で、早速試してみる。

グラスに注いだ感じは、色と言い泡立ちと言い、ほぼビールである。
口に含むと、爽やかな果実の香りがする。
味は少し苦みがあるが、ビールほど強くはない。
全体に爽快な飲み心地である。確かにサイダーという感じか。


(画像は全て森山園のサイトから拝借)

奥方には意外に評判がよく、林檎の香りがいいそうだ。
だからといって、彼女は「私が金を出す」とは決して口にしないのだ。

330入りの瓶で、1本あたり660円(税込み)で、送料も必要なので、決して安くはない。
お試しに飲んでみたらいかがでしょう。
https://moriyamaen.jp/product/
で販売しています。

最近酒の話題が多いですが、決してアル中にはなっていません。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする