ひねもすのたりにて

阿蘇に過ごす日々は良きかな。
旅の空の下にて過ごす日々もまた良きかな。

Uさんのミャンマーレポート 6

2018年05月10日 | Uさんの旅レポ
窓の外を見ると、そこにはミャンマー、ベトナムの小旗を振る少年少女たち、軍楽隊、儀仗兵たち。
さらに黒塗りの高級外車が次々とやってきます。
タラップが取り付けられます。軍楽隊が演奏を始めたようです。
しかしさすが飛行機、気密性が高くまったく音が聞こえません。
まるでサイレント映画のようです。


民間機で国家訪問とは、いやはや

儀仗兵たちが隊列を移動させ始めます。
何やらいかめしい制服を着た人物を先頭に、数人がタラップを降りて行きます。
「ささげ、つつ!」 「敬礼!」とでも言っているのでしょうか。
全くのサイレントです。その人物が出迎えに来た人々と、次から次へと握手をかわします。
そして高級外車に乗り、あっという間に去って行きました。


おまけにVIAハノイでお出でになるとは

ものの5分ぐらいだったでしょうか。ショーは終わりました。
あとで聞くと、どうやらミャンマーの将軍がハイジャックしたようです。
我々に事前通告、説明ができなかったのは、ミャンマーの政治的な理由からのようです。

それにしても自分たちの都合に合わせて、民間機の時間、ルートまで無理矢理変えてしまうとは、さすが東南アジア。
拍手喝采です、ほんとにもう。
あとは前方の扉を閉めて出発するだけです。
ところが乗客の一部が立ち上がり、大声を出し、
何やらキャビンアテンダントのおねえちゃんたちにくってかかっています。
それがどんどん機内に広がっていきます。
ベトナム語なので私達外国人たちは蚊帳の外、
呆然として、互いに顔を見合わせています。

機外からベトナム航空の職員らしき男性も数人入ってきました。
大声で叫ぶ乗客たち、それをなだめようとする職員たち。
どうなるんだVN942便、いいかげんにしろよ。何があったというんだ?

VN942便の謎 その3に続く


私からの返信

進路変更の理由は、ナッツ姫ではなくて、将軍様でしたか。
恐るべし東南アジア。
貴重な体験をなさいましたなぁ。
正直、したくはなかったでしょうが。

ミャンマーも銭コがないのでしょうか。
スーチーさんはこのような非道をご存じだったのか、訊いてみたいところです。

さらなる火の粉とは?はて、引っ張りますなぁ。
私が想像するに、
ベトナム人乗客の誰かが、「オレもついでに降ろせよ。寄ったついでにハノイに住む祖父様の家に寄るんだ。」
それにつられた男や他の数人が、「オレもオレも、ハンガイ通りにあるキャバクラのリェンちゃんに会いたい。」
てな具合に、「オレオレ」騒ぎになってしまったとか。
は、ないか。
コメント
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