ひねもすのたりにて

阿蘇に過ごす日々は良きかな。
旅の空の下にて過ごす日々もまた良きかな。

サンボープレイクック遺跡に行ってみよう 1

2018年12月09日 | カンボジア一人旅2018
この前にカンボジアに来たのは、2015年の同時期。
ケップとカンポットという海岸沿いの田舎に行って、これでもう終わりかなと思っていたが、
昨年世界遺産に指定された場所があるという情報が入ってきた。
じゃ、もう一度行ってみるかというので計画したのが今回の旅になる。

2008年の最初の訪問から、プノンペンとシェムリアップはもちろん、
シアヌークビル、バッタンバン、カンポット、ケップと6つの町に滞在したが、
今回初めて滞在することになるのが、コンポントムという中央部の町。
なかなか終わりにできないカンボジアの旅、今回こそ最後になりますやら。

行程は、まず飛行機で福岡ーハノイーシェムリアップで、シェムリアップに3泊。
シェムリアップ-コンポントム-プノンペン間はバス移動で、
コンポントムに2泊、プノンペンに2泊。
その後、プノンペン-ホーチミン-福岡と乗り継いで帰国。

出発は11月17日(土)。この日はほぼ移動に費やす。
シェムリアップ到着は午後5時前のほぼ定時。
福岡からハノイまでの便で、大分カンボジア協会というボランティア団体のAさんと隣り合わせる。
シェムリアップで5日間ほどのボランティアに参加するということだった。
既に10回目くらいと言うAさんのいろんな話を聞けて、退屈しなかった。
ベトナム航空の福岡便は、機内のエンタメサービスに関してはまったく使い物にならない。
持参の本を読むか、寝るかの選択肢しかない。

ハノイ着はほとんど定時で、出発は若干定時を過ぎたけど、ま許容範囲内か。
空港で待っているとき、丁度トイレに行っている間に搭乗ゲートの変更案内があったらしく、
トイレの出口で、移動中のAさんが、「ゲートが変更になりましたよ」声を掛けてくれて助かった。
でなければ、誰もいなくなったゲートで不安にくれたかも知れない。


ハノイからシェムリアップ到着便

シェムリアップ便は、それなりに混んでいて、Aさん達一行(3人)とは別れを言えずに出迎えの人混みに出た。
今回の宿はそれなりのホテル、「チーサタアンコールホテル」。
Booking.comで予約したとき、空港ピックアップ無料だったので、お迎えが来ていた。
ネームボードにある自分の名前を確認して、レクサスに乗り込む。
本当に迎えの車が来ているか若干不安だったので、この順調さに安堵したのもつかの間、待っていたのは意外なトラブル。

助手席に乗った年輩のホテルスタッフ女性が、ホテルに着くとフロントに連れて行き、まずパスポートをコピー。
その後、くどくどと何か言い始めた。
まだ英語モードに突入していない耳が捉えたところによると、
「明日からの2泊は、向かいのチーサタスイーツホテルの方に部屋を準備するが、今晩だけは別のところにと」
つまりなんだ、予約したチーサタアンコールホテルには1泊もできないってことか。
「チェックアウトするはずの客が足を怪我してムニャムニャ・・・」

10mほど先にある何とかレジデンスに連れて行かれ、1階のプール(水溜まり)に面した部屋をそこのスタッフに開けさせて、
「ここに泊まって欲しい」と仰る。
思わず部屋に入りそうになったが、移動疲れでぼーっとした頭が、その理不尽さに突然はっきりして、
「いやだ!」と叫んだ。

格上の「チーサタスイーツホテル」に2泊させるから、今晩ひと晩は我慢しろというのか。
べらぼうめ、なめるんじゃねえぞ。日本人にだってオレ様みたいにひねくれ者はいるんだ。
というんで、部屋の前で15分間ゴネまくる。
こちらが英語を理解してないと思ったのか、最後には少し日本語の分かるスタッフを呼んできた。

最初から向こうが引かないことは分かっていたし、結果が変わらないことは分かっていたのだが、
それでも言うだけ言わないと心安らかに眠れないと思ったのだ。
翌朝9時にはチーサタスイーツホテルのスタッフが部屋に迎えに来ることを約して、決着。
そのレジデンスの部屋もソファやバスタブ付の風呂だったりと、それなりにはいい部屋で新しかったのだが、
ま、それはそれ、であります。


ダブルルーム

プールらしきものもありました

給湯器の性能がバスタブの大きさに追いつかず、溜まった湯はぬるま湯でした

取り敢えず、荷物を置いてナイトマーケットからソックサン通りを1周する。
ソックサン通りは、3年前に比べるとレストラン(食堂)が乱立し、激変している。
これならパブストリートまで行く必要は無い。
その一角にあるチーサタアンコールホテルのロビーも、大部分はバーレストランに変身していて、
すっかり見違えてしまうほどだった。

そのうちの1軒のレストランで、ハッピーアワー限定の0.5ドルが、今では常時その値になった生ビールと鶏手羽唐揚げ。
仕上げにモヒートを飲んで宿に帰る。

ホテルのトラブルで一気に英語モードに頭が切り替わったのは収穫だったのかも知れない、
などと、風呂上がりに暢気なことを思いながら、ベッドに入った。