糖尿病の患者さん

「あら？ジュース飲んだからね」
「何のジュースですか？」
「りんごジュースよ、甘かったわ～」
「買いに行かれたの？」
「違うわよぉ、おじさんが重いのに抱えて持ってきたのよ。
　飲まないと悪いじゃない」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・でも血糖が上がりますよ」
「いいじゃない、また入院すればいいんだから。
　どうせ私が悪いのよ、だから入院すればいいでしょ」


　　　　　　　　・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

夕方血糖測定をしながらの患者さんとのやりとりです。
このように、食事のコントロールが全くできないのです。
家に外泊すると、血糖は400以上になります。
食べるからです。

入院は血糖コントロールのためですが、無理です。

「私の娘は私より食べるのよ。私はケーキ1個でも、娘は3個よ」

「・・・・・・・・・・・・・・・あのね」

いくら説明しても
合併症のことを話しても
聞く耳がないのか、理解力がないのか。

本来は我慢して、病気が悪くならないように
気をつけるのですが、このように自覚しても全く気をつけられない方も
たくさんいます。

医療費の７割は健康保険組合がだしています。
保険財源がこうやってつかわれます。

もっと身体を大事にしようよぉ　と、いつも思います。
糖尿病の果ては、脳梗塞、壊疽、腎不全、白内障・・・・・
合併症のパレードになります。

私も祖父が糖尿病（99歳まで生きたけど）ですし
父は高血圧です。

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