Potential of aromatherapy

aromatherapy and golf and movie

歳月

2010年09月25日 | 雑記
茨木のり子さんの詩集が届きました。
夫を亡くしてから31年間の間に書きためた詩をおさめたものです。

(茨木のり子さんについては、ウィキって下さいね)

ずっとずっと亡くなった夫を想って書き綴られたものです。

 「月の光」

 ある夏の
 ひなびた温泉で
 湯あがりのうたたねのあなたに
 皓皓の満月 冴えわたり
 ものみな水底のような静けさ
 月の光を浴びて眠ってはいけない
 不吉である
 どこの言い伝えだったろうか
 なにで詠んだのだったろうか
 ふいに頭をよぎったけれど
 ずらすこともせず
 戸をしめることも
 顔を覆うこともしなかった
 ただ ゆっくりと眠らせてあげたくて
 あれがいけなかったのかしら
 今も
 目に浮かぶ
 蒼白の光を浴びて
 眠っていた
 あなたの鼻梁
 頬
 浴衣
 素足

「歳月」「部分」「恋唄」など、どれもこれも亡き夫を大切にしていることが
伝わってきます。
生きているときの何気ない会話がどれだけ大切で、宝物であったか、
高村光太郎の「知恵子抄」の中の「レモン哀歌」を思い出します。

想いを言葉にして遺すことは、他のいろんな人を幸せな、あるいは
生きる糧を見つけられるヒントに役立っているようです。

ちょっと詩もいいな~と思ってしまいました。
ゴルフの詩って、意外と楽しいのじゃないかしら?とか。
ゴルファーの皆さん、書いてみましょうよ。