NEST OF BLUESMANIA

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音曲日誌「一日一曲」#64 ジョニー・ウィンター「Mother-In-Law Blues」(Raisin' Cain/Blue Sky)

2023-06-04 05:01:00 | Weblog
2009年1月25日(日)

#64 ジョニー・ウィンター「Mother-In-Law Blues」(Raisin' Cain/Blue Sky)





ジョニー・ウィンター、CBS~ブルースカイ時代の最後を飾る、80年のアルバムよりの一曲。

ジョー・パリス、ボビー・トレロとのトリオ編成によるスタジオ録音盤だが、ここではハープを加え、カルテットで演奏している。まるでライブ録音のように、生々しい音だ。

「Mother-In-Law Blues」というと、「アーニー・K・ドゥの?」とか聞かれそうだが、これはまったく別の曲で、ボビー・ブランドがオリジナル。例によってドン・ロビー(ディアドリック・マローン)名義の作品だ。

アーニーのほうの、ほのぼの系の曲調ではなく、かな~りハードな味わいのブルース。

オヤジの後添えに、うっかり惚れちまった、やるせなさ。まさにブルースな内容の歌を、辛口のボーカルでシャウトするジョニー。

また演奏のほうも、相変わらず息もつかせぬハイスピードで、飛ばしまくってる。

彼のギター・ソロって、ホント、目一杯音符が詰まっていて、密度がハンパなく濃ゆい。

ワンパターンといえば、ワンパターンなんだが、こういうハード・ドライヴィングなノリの曲でこそ、彼の歌やギターは、最大限に威力を発揮しますな。

最近では、04年以来レコーディングもなく、体調不良という便りしか聞かないジョニー・ウィンター。一度も来日をしたことがなく、初公演も夢のまた夢になりそうで、非常に残念であります。

一ファンの筆者としてはともかく、彼の過去のレコーディングを聴いて、気持ちをたかぶらせる。これしかありませんな。KEEP ON ROCKIN'!!