第65回日本産科婦人科学会学術講演会が、
5/10(金)~12(日)、札幌で開かれました。
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展示参加したトコちゃんベルトの(有)青葉のスタッフから、
窪谷(くぼのや)産婦人科@千葉県柏市のポスター発表
「体操用ゴムチューブを利用した骨盤ケアが
分娩時出血に与える影響についての検討」
を撮った写真が送られてきました。
↓
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体操用ゴムチューブとは⇒
この「はじめに」の5行目には、以下のように書かれています。
適切な骨盤ケアによって、切迫早産が回避され、
妊娠中のQOLを著しく損なうこともある腰痛や骨盤痛が
軽減する可能性がデータとして示されつつある。
↓
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すごいですね~。素晴らしい。
我々助産師は、大勢の産婦人科の医師だけを前にしてだと、
ごうごうたる非難を浴びそうで、
まだこのようキッパリとは、とても言えません。私でも (^^;
発表の要旨は、
体操用ゴムチューブを巻いて 体操用ゴムチューブを巻まかずに
分娩した157人(A群) 分娩した159人(B群)
↓ ↓
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特に、800gを超える出血例を見ると、
A群では3人だったのに対し、B群では11人も!
99g以下の出血量の人は、A群に多く
↓
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800~999gと、100g以上の出血量の人は、B群に多いことが分かります。
初産婦と、経産婦で比べてみると、
↓
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経産婦ではA群とB群の間には、さほど違いはないのに
初産婦では、ハッキリと違うことが分かりました。
そして、結語にはこのように書かれています。
↓
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会場にいた(有)青葉のスタッフの話では、
窪谷産婦人科の発表が始まる前は、
スタッフ間で「先生方からは厳しい意見が出るのでは?」
などと話し合っていたのですが、
発表が始まると、たくさんの方が興味深く聞いておられ、
発表後の質疑応答では、
「実際に現場でやっていますが、分娩時にゴムチューブを巻くと
心音がとれなくなるけれど、どうですか?」などの
具体的な質問が出されたりして、
批判的な発言などは、全くなかったとのことでした。
私の率直な感想としては、
昨年のこの発表と比較すると、少し残念です。
↓
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昨年の発表(A群 57例、B群 72例)では、
平均出血量(ml) A群:B群 225:319
機械的分娩例 A群:B群 4: 14
産科麻酔施行症例 A群:B群 1 : 10
以上のように、3項目において有意差が認められましたが、
今回は、このようなハッキリした違いは、出なかったようです。
私が考えられる理由としては、
窪谷産婦人科での骨盤ケアを牽引してきたS助産師が
昨年の発表の少し前に退職したことが、
影響しているような気がします。
体操用ゴムチューブを巻くときの、
胎児の位置や姿勢と、産婦さんに巻く位置・強さ・左右バランス、
さらには、巻いた後の産婦さんへの、姿勢のアドバイス、
腰や脚のさすり方、声のかけ方…、
それらが一人一人の産婦さんにピッタリだと、
分娩の進行は良くなり、痛みは軽減し、麻酔の使用や
機械的処置を必要とする症例は、きっと減る…と思ってしまうのです。
でも、Sさんが退職した後も、後輩たちが頑張って骨盤ケアを続け
出血量の多い分娩が少ない状態が続いていることは、素晴らしいことです。
今回の窪谷産婦人科の古屋先生の発表は、
「日本中の分娩施設における出血を減らすのに、きっと役立つ」
そんな気がするのは、私だけでしょうか?
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この研究は、私や(有)青葉が依頼してしてもらったものでもなければ、
ましてや、お金を支払って研究してもらったのではないことを意味しています。
日本人妊婦骨盤形態の変化に続く
5/10(金)~12(日)、札幌で開かれました。
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展示参加したトコちゃんベルトの(有)青葉のスタッフから、
窪谷(くぼのや)産婦人科@千葉県柏市のポスター発表
「体操用ゴムチューブを利用した骨盤ケアが
分娩時出血に与える影響についての検討」
を撮った写真が送られてきました。
↓
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体操用ゴムチューブとは⇒
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この「はじめに」の5行目には、以下のように書かれています。
適切な骨盤ケアによって、切迫早産が回避され、
妊娠中のQOLを著しく損なうこともある腰痛や骨盤痛が
軽減する可能性がデータとして示されつつある。
↓
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すごいですね~。素晴らしい。
我々助産師は、大勢の産婦人科の医師だけを前にしてだと、
ごうごうたる非難を浴びそうで、
まだこのようキッパリとは、とても言えません。私でも (^^;
発表の要旨は、
体操用ゴムチューブを巻いて 体操用ゴムチューブを巻まかずに
分娩した157人(A群) 分娩した159人(B群)
↓ ↓
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特に、800gを超える出血例を見ると、
A群では3人だったのに対し、B群では11人も!
99g以下の出血量の人は、A群に多く
↓
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800~999gと、100g以上の出血量の人は、B群に多いことが分かります。
初産婦と、経産婦で比べてみると、
↓
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経産婦ではA群とB群の間には、さほど違いはないのに
初産婦では、ハッキリと違うことが分かりました。
そして、結語にはこのように書かれています。
↓
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会場にいた(有)青葉のスタッフの話では、
窪谷産婦人科の発表が始まる前は、
スタッフ間で「先生方からは厳しい意見が出るのでは?」
などと話し合っていたのですが、
発表が始まると、たくさんの方が興味深く聞いておられ、
発表後の質疑応答では、
「実際に現場でやっていますが、分娩時にゴムチューブを巻くと
心音がとれなくなるけれど、どうですか?」などの
具体的な質問が出されたりして、
批判的な発言などは、全くなかったとのことでした。
私の率直な感想としては、
昨年のこの発表と比較すると、少し残念です。
↓
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昨年の発表(A群 57例、B群 72例)では、
平均出血量(ml) A群:B群 225:319
機械的分娩例 A群:B群 4: 14
産科麻酔施行症例 A群:B群 1 : 10
以上のように、3項目において有意差が認められましたが、
今回は、このようなハッキリした違いは、出なかったようです。
私が考えられる理由としては、
窪谷産婦人科での骨盤ケアを牽引してきたS助産師が
昨年の発表の少し前に退職したことが、
影響しているような気がします。
体操用ゴムチューブを巻くときの、
胎児の位置や姿勢と、産婦さんに巻く位置・強さ・左右バランス、
さらには、巻いた後の産婦さんへの、姿勢のアドバイス、
腰や脚のさすり方、声のかけ方…、
それらが一人一人の産婦さんにピッタリだと、
分娩の進行は良くなり、痛みは軽減し、麻酔の使用や
機械的処置を必要とする症例は、きっと減る…と思ってしまうのです。
でも、Sさんが退職した後も、後輩たちが頑張って骨盤ケアを続け
出血量の多い分娩が少ない状態が続いていることは、素晴らしいことです。
今回の窪谷産婦人科の古屋先生の発表は、
「日本中の分娩施設における出血を減らすのに、きっと役立つ」
そんな気がするのは、私だけでしょうか?
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この研究は、私や(有)青葉が依頼してしてもらったものでもなければ、
ましてや、お金を支払って研究してもらったのではないことを意味しています。
日本人妊婦骨盤形態の変化に続く
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