4/3(水) トヨタ産業技術記念館の見学。
総集編は早々にこちらにUPしたが
繊維機械・自動車をそれぞれUP予定だったのに
多忙な日々が続き、7月になってしまった。
豊田佐吉が、お母さんが機を織る姿を見て
「難儀な機織りこそ
もっと大々的に機械化すべきである」
と決意し
生涯をかけて取り組んだ歴史が展示されている。
最新式の織機の前で記念撮影。疲れた顔や~😵
繊維機械館では、まずは綿花の解説から。
↑
いろんな綿が植えられている。
明治・大正と、日本の近代化を財政的に支えたのは
繊維産業だったことが書かれている。
つまり、富岡製糸場で有名な絹。
そして、絹から木綿へと進んでいく。
【まずは紡ぐ】
ここでは、綿花から糸を紡ぎ出していく
課程を見学できる。
まずは、種の取り除き方 ↓
硬い綿を、弓の玄を使ってはじくと
フワフワになり ↓
それをドーナツの生地のように
平らにしてからロール状に巻くと
↓
綿から糸を紡ぎ出せるようになるが ↑
弱くて5cmの長さにもならない。
そこで、ヨリをかけながら引くと
丈夫になり、長い糸になる。 ↓
それでもまだ弱いので、日本昔話に出てくるような
糸車でヨリをかけ、巻き取ると
ようやく、織物にできる長くて丈夫な糸となる。
ここまでの実演が実に見事で ↑
2回も見てしまった。
綿花から木綿糸を作り
それを織ると木綿の布ができることは
知識としては知っていたが、感動!
この実演は小学生のうちに見ておくべきだと思った。
これは日本の江戸時代でも
世界各地でも使われていた糸車。
それ~発展し、同時に何本も
糸を紡げるようにした機械
↓
このような機械を動かす動力は、水車だったが
蒸気機関が使われるように、発展。
【次に織る】
より原始的な 腰機(こしはた) 少し進化した 地機(じばた)
↓ ↓
↑
展示されている地機は、江戸時代から
越後上布を織るのに使われていた機。
撮影に失敗し ↑ この写真はこのサイトからいただきました。
豊田佐吉が地機に改良を重ね
片手で織れるようになった木製人力織機 ↓
ここから飛躍的に進化させ
世界一の性能を誇る自動織機が完成。
これができたのが、今からちょうど100年前。
甲子園球場ができたのも100年前。たったの100年😮!
会場では、糸が切れたときに
どのようにして糸をつなぐかの実演もしている。
私の実家がある村には、住居とつながった
撚糸工場や、機場(はたば)と呼ばれる
零細企業より小さな家内工業が
たくさん建ち並んでいて
こんな光景を眺めながら大きくなった。
やがて、高校生になった頃には
機場は次々に姿を消し
村には少し大きめの機場が
2軒ほどの残っているだけとなった。
この頃から、だんだんと安い外国の品に
勝てない時代になったんやね~。
一方、織機はどんどんと進化し
カラフルな合成繊維を、短時間で大量に
織り上げられる織機が作られるようになった。
これは、ウォータージェットルーム ↓
これは最新式の エアジェット織機 で織りあげた
集合写真。1人1人の顔も判別できる。 ↓
トヨタバーチャル繊維機械館 を見ると
これらの最新式の織機で
どのようにして、どんな布が織れるかが
よくわかる。
「布は大切にしないと…」と改めて思った。
実演をしている女性スタッフは皆
アナウンサーや
俳優のようにきれいで上手なので
リアルでも、ぜひ、訪れてみてください。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます